姑獲鳥に人質にとられた勝次は、東都ドームで開催される大会の景品になったと聞いた明達。
東都ドームに向かうことになった。
あらすじ
明「東都ドームへ向かおう。今度こそ勝次を救出する」
筏を修理し、巣鴨を出発することになった。
山下ら、人間達は邪鬼から助けてもらった礼を言う。
鮫島「いんだよ別に。見送りもいらねェよ。ったくよ」
道案内のために左吉も付いてくることになった。
明、鮫島、ネズミ、ユカポン、左吉の5人は筏に乗って東都ドームを目指す。
ビルの間を進んで行く道中、黒い煙が出ているのを発見した。
鮫島「人間がそんな目立つ事ァしねェよな。多分吸血鬼だ。どうする無視するか? それともひっ捕まえて東都ドームについて聞いてみるか?」
煙の元は、ビルの屋上で吸血鬼達が人間にガソリンをかけて燃やしていた煙だった。
吸血鬼「やっぱガソリンかけると人間はよく燃えるぜ。コイツら三人共、声出したからな失格だ。さぁ次の三人を選べよ」
吸血鬼「お前らの内のたった1人でいんだよ。声出さずに焼け死んでったら残りは助けてやるって言ってんだよ」
吸血鬼「根性試しってやつだ。仲間を助けてェって奴はいねェのか?」
人間達は命乞いをする。
が、吸血鬼は適当に3人を選び、ガソリンをかけて燃やしてしまう。
悲鳴をあげて燃え上がってしまう人間3人。
吸血鬼「ケケケケ 1秒持たねェじゃねェか―――」
吸血鬼「よし、次は誰が焼かれるんだ? ん?」
「お前だよ」
人間達の後ろから明が現れた。
吸血鬼「は? なんだコイツ 人間のクセに服着てんぞ」
鮫島も屋上に上がってきた。
鮫島「まったく昼間っから悪趣味な事してんな。クソ吸血鬼」
明は落ちていた鉄棒を拾って吸血鬼の身体に刺して地面に固定する。
鮫島がその吸血鬼にガソリンをかけ火を点ける。
吸血鬼「ギャアアアアア」
鮫島「ハッ 口だけだな。吸血鬼も1秒持たずに鳴き出したじゃねェか」
吸血鬼達「ふざけやがって!! 人間ごときがっ!! なぶり殺してやる!!」
しかし明と鮫島は吸血鬼達を1人だけ残して倒してしまう。
捕まっていた人間「なんという速さ・・・・」
1人残った吸血鬼「ひいいいいっ 許してくれェ」
明「聞いた事に答えろ。今、東都ドームはどうなっているんだ?」
鮫島「何やらお前たちが大会を開いてると聞いた。まさか野球をやってるわけじゃあるまい」
捕まっている人間「あの… 今は東都ドームは闘技場です… もう何度も吸血鬼たちが、人間と邪鬼を戦わせたり… 自ら化け物と戦ったり… 血の気の多い吸血鬼たちのストレス発散の場として様々な催し物が開催されています…」
吸血鬼「アンタら東都ドームへ行く気か… ハ 身のほど知らずだな 今は最強の吸血鬼を決める武闘会が開かれている。日本全土から吸血鬼の猛者たちが集まっている場所だ。人間なんて見つけたら全員で襲って来る。貴様らなんてひとひねりだ」
感想
ケケケケケ
やっぱ感謝の言葉をかけると
人間はよくなつくぜ
筏を修理する鮫島、ネズミ、ユカポン。
棒立ちで見守っている人間達。助けてもらったんだから、道具を貸すだけじゃなくて、そこは手伝うもんじゃねェのかよ。
手伝いはしねェが見送りでは、「なんとお礼を言っていいか」と涙を流しやがる!
コイツが人間
見ての通り
口だけの奴らだ
鮫島は「見送りはいらねェ」とか言ってテレているが、クソ喰い爺との戦いの鮫島がやったことは、仕込み刀を拾ってきただけじゃねェか!
コイツが鮫島
見ての通り
口だけの奴だ
そんな口だけの奴も腹は減るのか、鍋いっぱいのカレーを1人で食っちまいやがった!
ネズミはともかく、女のユカポンや子供の左吉にもやりゃしねェ!
コイツが鮫島
見ての通り
本当に口だけが動く奴だ
この鮫島の活躍を知ってか知らずか、ネズミの鮫島に対する呼び方が「鮫島様」から「鮫島さん」にさらりと格下げしてやがる!
ケケケケケ
1コマ持たねェじゃねェか
吸血鬼達が、人間をガソリンで燃やして根性試しをする遊びをしているが… こいつらガソリン燃やしてアホじゃねェのか? 国連軍に爆撃されるぐらいなんだから、もうガソリンは輸入されねェんだぞ。それに吸血鬼は車の排気ガスが嫌いという設定はドコにいったんじゃ? 車の排気ガスが嫌いなら、ガソリンが燃える臭いも苦手になんじゃねェのか? それに吸血鬼なんだから人間を捕まえても血を吸わねェのかよ。もうワケわからねェ。
そして東都ドームでは血の気の多い吸血鬼が集まっていると言い出した。血を必要として血を吸う吸血鬼が、血の気が多いとかもう色々渋滞しててワケ分からねェ!! それに元々は姑獲鳥が勝次を人質にして上野で待っているとなっていたのに、姑獲鳥は人質を適当に放置するわ、その人質の勝次は抜け出して東都ドームの景品になるわ、上野に向かう予定の明達は巣鴨で寄り道して東都ドームに向かうことになったり…
色々な疑問が溜まったところで… それを吹き飛ばすがごとく、大人数の吸血鬼を斬ったコマも描かねェで終わりやがった!
ンだよ このクソ手抜き!
「1秒持たねェじゃねェか」と言っていた吸血鬼達を1秒どころか、ザンの音も聞かせずに片付けやがった! 煙を見つけて寄り道をし出した時は、また引き伸ばしかよと、ネズミの「我々もいい加減余計な事には首をツッコまないほうがいいって事を学ぼうよ」には超同意する!って思ってたらこのスピーディな展開! この調子で話も進めてくだされェ!
先生ェ「この大会を武闘会にしてみよう」
「松本光司様… それになんの意味が…」
先生ェ「展開に詰まると武闘会を開きたくなる
それが漫画家って生き物だろ」
東都ドームで行われている”大会”というのは武闘会? 金剛は邪鬼を集めてまで腕試しをしていたが… 金剛が生きていたらこの武闘会に参戦する予定だったのか? 金剛と同じく、性格が武人みてェな姑獲鳥は参戦しねェのか? 全国の吸血鬼の猛者が集まるって言っても、雅の片腕の金剛よりも弱ェんだろ? アマルガムも倒しちまう明なら「吸血鬼ごとき なんぼこようと 蹴散らしたるわ!」で無双するんじゃねェのか? 複数のアマルガムの生き残りが雅の息子で、明はそれを倒さなくちゃならねェのに吸血鬼程度で手こずってられねェぞ。 なんで今さら吸血鬼の猛者なんてもんを出しちまったんだ? まてよ… 全国の吸血鬼になっちまった武人が出てくる… ハッ もしかして空手の師範代をやっていた左吉の父親が実は生きていて吸血鬼になって登場、左吉が「明ァ 父さんを斬らないで!」とかいう展開でもあるのかァ?
先生ェ「こんな事もあろうかと
空手の師範代の設定だけは
ずっと仕込んでおいたんだ
最高のお涙頂戴を作ってやるよ」
いつもあなたの彼岸島レビューを見ています。すごく面白くて好きです。これからも頑張ってください。
もう、毎度のことになってるけど吸血鬼は完全に雑魚以下の扱いですね。(笑) 一般人も頑張れば倒せるレベル。初期の怖さがほとんど感じられません^^; 大会って具体的に何なのか、四人の息子はどうなってしまうのか、先生ェが描く次の展開は一体どれほど予想外なものなのか、楽しみです。