前回、鉄工所から助け出された小島、目が覚めると目の前には若頭が。
あらすじ
目が覚めた小島。目の前には若頭と佐藤(ファブル)。
若頭「ちっ・・・ ――ったく。どっから話したらええのやら・・・」
約束を守らなかった小島を問い詰める若頭。
佐藤「そういや、なんで15年も入ってたんや?」
小島が刑務所に15年入っていた理由を若頭に聞く佐藤。
若頭「コイツ・・・一般人(カタギ)の女を殺っちまった―――」
若頭「ま――― 確かにロクな者じゃなかったが――― 今はその話じゃね―――!それに、今回はおまえが死ぬほど苦しめた女こそ一般人の娘や~~」
佐藤「あ・・・そういや俺に言うたよな――― 俺らみたいなんはああいう娘に近づくなって――― 他の組員には俺に言うた事――― 言うてないんか?」
若頭「組員にいちいち言うワケないやろ。娘でもないのに~~」
佐藤「そこはヤクザなワケかァ―――」
若頭「あ――― 慈善団体じゃねぇ―――!」
小島に話しかける若頭「おまえのその必要以上の暴力性――― どこからきてるのか――― 俺には見当ついてる。不能になったぶつけどころが暴力性を生む事がある・・・ おまえはそのタイプやろ?」
しらばっくれる小島。
若頭「なァ佐藤――― 小島とちょっと二人にしてくれ」
佐藤「隣のヨウコのトコ行ってくる」出て行く佐藤。
小島「何者なんやアレ―――?なんとなく想像つくけど―――」
若頭「殺し屋や――― 真黒組御用達の――― そんな事よりおまえの話しや!今回の件はやり方がまずかったな――― 砂川に詫びてもらうぞ――― そこからまず、はじめよ―――」
洋子の家
洋子「どうなってるの?あっち――― 若頭として弟分の失態をどうするんだろ~~ 若頭が入院してなかったら・・・ また こうはなってなかったのかな――― ねぇ――― それ何描いてるのよォ~~」
話を聞きながらメモ帳に何かを書いている佐藤。
佐藤「コレかァ――― ミサキちゃんだ―――」
佐藤の絵を見て爆笑する洋子。
佐藤「だめか?」
再び、若頭と小島
若頭「話はわかった――― もちろん、おまえの言い分も考慮する――― 生きてやり直したかったら――― 俺の言う事をちゃんと聞け―――!」
小島「あ―――」
若頭「とりあえず、医者にその傷見せるぞォ――― 結束バンドほどくから力ぬけ~~」
立ち上がり、児島の後ろにまわる若頭。
小島「アニキ・・・ スマン――― 俺―――・・・」
若頭「大丈夫や――― 俺がついてる」
後ろから38口径(レンコン)で小島の頭を狙う若頭。
洋子の家
ドンッ
隣から銃声。軽く反応する洋子、ため息をつき飲み続ける。佐藤はメモ帳に何かを書き続ける―――。
感想
小島が始末されたか―――。若頭がファブルに「小島を守ってくれ」って言ったのは、自分でオトシマエをつける意味もあったんだろうな~~。
今までの小島の行動(高橋への言葉やミサキちゃんの味見を自分でしなかったことなど)は伏線だったんだな―――。そんな状況で佐藤はメモ帳出して何書いてんだ?と思ったらミサキちゃんのイラスト描いてたとは―――。ファブル――― やはり常人には理解できない―――。(この騒動で忘れてたけど、そういえば鉄工所のごたごたが始まる前にミサキに「私の似顔絵描いて」って頼まれてたな――― 銃撃戦もあったのに佐藤はよく覚えてたな――― ファブルにとってアレぐらいは日常生活と変わらないことなのか―――)
砂川は小島との抗争はこれで水に流し、若頭との衝突は避ける?でも次のターゲットを狙う砂川次第で衝突もありえる。