蟲の王の片割れである拷問野郎は、血の楽園に逃げ込んだという。血の楽園の場所を探している明達は、吸血鬼の集落を襲撃し、そこに捕まっていた人間から「血の楽園はお台場だ。あの辺り一帯が難攻不落の要塞と化しているんだ」と聞いた。
ネタバレもいいだろう
だが土曜発売になった今
そんな事してなんになる
あらすじ
血の楽園の場所がお台場だと聞き、さっそく向かおうとするが、人間はそれを止める。
人間「無理だよ。要塞化してるって言っただろ。この壁に囲まれた東京の中で お台場はさらにもう一つの壁に 囲まれて 隔離されているんだ。吸血鬼たちですら 簡単には入れねェ 要塞だ。 人間が入るなんて 絶対に無理だよ」
鮫島「しかしそんな壁だらけにしたら 上空から目立って 仕方ねェんじゃねェの? 国連軍が吸血鬼どもを 狙ってんだろ 特に雅をだけど 上空から ミサイルとか 撃ってくんじゃねェの?」
人間が言うには、ミサイルは何度も打ち込まれているが、要塞の周りにいる邪鬼たちがミサイルを口の中に入れて体内で爆破することで防いでいるという。

勝次「マジか!! ミサイルを無効化できる 邪鬼がいんのかよ!!」
そんな要塞化した血の楽園の中に入る方法として、鮫島がこの集落の吸血鬼が集めた血の詰まった樽を持って、吸血鬼に成りすまして侵入しようと提案する。
賛同する勝次「ハゲ!! いい作戦じゃないか!! それでいけるぜ!!」
さらにレインボーブリッジ以外の道は封鎖されているので、そこからしか入れないと聞き出した。
鮫島は樽を担いで外に出ようとしたが、他の人間達が出口を塞いだ。

人間「すまないが 血をどこに 持って行く気だ? その血は我々の仲間を絞った血。いわば仲間 そのものだ。仲間を持ち出さないでくれ。簡単な葬式もやってやりたいし 埋葬もしてやりたい」
明「だが使わせてくれ この血を無駄にはしない 血の楽園で必ず大量の吸血鬼を倒してくる」
明は、埋葬する事もいいが、吸血鬼退治に使われたほうが死んだ仲間も喜ぶはずだと説得する。

明「もう一度言う この血を 我々に託してくれ」
人間は握手をする「わかったよ 信じるよ 必ず吸血鬼どもを一掃してこいよ」
明「ああ まかせとけ」
明達は血の樽を筏に積み込み、お台場に向けて出発した。
鮫島「目指すは レインボーブリッジだ!!」
感想
やめんか
それには作者の都合もあるんじゃ
要塞化した血の楽園は外から目立ってしまうが、懸念である国連軍にはミサイルを無効化する邪鬼がいて対処していた。

こんな所でフリスビードッグに出会えるとはな
飛んでくるミサイルに反応できる邪鬼、超すげェ! 生物はハヤブサでも時速350km。ミサイルは秒速何kmの世界。ミサイルは音よりも速ェのに、目もねェのに何で探知しているんだ? 探知出来るだけでなく、ミサイルが飛んでくるのを察知して飛び上がり、軌道上でタイミング合わせて口でキャッチしやがる!! ヒュウウウっていう擬音にそんな速度が出ているとは思えねェ! それにそんな都合のいい邪鬼が何匹も誕生してんのかよ! 雅は彼岸島の近海にいた魚型の邪鬼のように、誕生する邪鬼の能力をある程度コントロールできんのか? へ?でもポンを邪鬼にしようとした時、ポンが邪鬼じゃなくて亡者になっちまってそれを見た雅の反応は…

コントロール出来てねェ!! ミサイルを無効化する邪鬼が沢山生まれたのは偶然なのかァ? それともココに住んでいるかもしれねェ雅の息子の一人が生み出したのかァ?
国連軍もミサイルしか攻撃方法ねェのかよ! それにミサイルだけだったとしても何発か一斉に撃っちまったらこの邪鬼が複数いようが対処できねェだろ? もしかして吸血鬼ウィルスは海外にも広まっちまっていて、国連軍の軍事力も落ちちまってるのかァ? だから連弾できねェのか? それとも魚型の邪鬼が居て、日本近海に近づけねェから弾道ミサイルを撃ってんのか?
なぜこんな人達が
あの間抜けな吸血鬼に
捕まっていたのやら
じいさんは血の楽園の情報を売ることで食料を得たが、他の人間たちにも取られてしまった。

横どられてんのを、鮫島は放置! 情報をもらったら用無し!! ひでェ…
人間達も、じいさんが情報を言い終わったタイミングで食い出しやがった! 鮫島が交換条件である情報を手に入れたので、今だと邪魔はされないと判断したのかァ? この情報を持っていたじいさんといい、ここに捕まっちまっている人間達は情報把握力が超すげェ!!
本当に酷い…
何人の人の血液が
この樽の中に…
血の詰まった樽を持ち出そうとした鮫島の前に、立ちはだかる人間達。

こいつら、どんだけいやがんだァ? 血を詰められた樽はこの大きさだと大体180~220リットル、間とって200リットルとしよう。それが5樽。成人男性の血は約5リットルとして… 1樽40人、5樽で200人! 檻の中の人間は、後2樽分は居ると言っていたから約80人もいた! もうここが血の楽園じゃねェか! 水浸しになっちまっている所なんてミサイルはもう飛んでこねェだろ? 今まで明達は爆撃にあったことなんてねェぞ? 所構わずミサイルが飛んでくるとは思えねェ。吸血鬼たちはもうここに定住すれば良かったんじゃねェのか? いらぬ欲を出したばっかりに痛い目に合っちまって…欲張りものは損をするとはこの事か!
この口が
災いの元だからちくしょう!
立ちはだかる人間達に、明は「この血は吸血鬼達を倒すために役に立たせてこそ、死んだ人達も喜ぶんじゃないか?」と説得した。

約束した明だが、約束したのは「大量の吸血鬼を倒してくる」? 「雅を倒す」ではねェのか? そりゃ雅が居ねェ可能性もあるが… 国連軍の空爆を恐れて東京を移動しているのなら、空爆からは安全な血の楽園に居る確率も高ェんじゃねェか? 雅を倒すという約束だと守れねェかもしれねェから保険をかけてんのか? そういえば今まで明がしてきた約束は…
・ポンとの「雅を倒す」
まだ達成してねェ…
・ケンちゃんからユキを託された
守れず、最後までそばにいたのは西山だった
・和美から「亮介を守ってくれ」と言われた
逆に亮介に命を救われた
・吉川から「勝次のことをよろしく」と言われた
今は無事だが、人質に取られ命の危険にさらされた
そんな そんっ… 約束を何一つ守れてねェ!!
しかしそんな事を知らない人には、明の説得は成功した。鮫島も明の言葉に頷いて「俺も同じ思いだった」ような素振りを見せていたが… 明が割って入る前、樽を持っていこうとして止められちまった鮫島の反応は…

このハゲ、どう見ても仲間の大切さに気づいていたとは思えねェ… それに血の樽を持っていこうと発案した時は…

このクソハゲ、血の樽を次のステージに進むキーアイテム感覚で見てやがる!! その作戦に躊躇なく笑顔を見せるクソガキも恐ろしいぜ!!
ハ ゴムゴムのように
話の長さも伸びるとはな
ミサイルからも守られている血の楽園に入るべく、明達は出発した。

ありったけの血をかき集めァ~
捜し物を探しに行くのさァ~
○ PIECE
吸血鬼の楽園である『血の楽園』は、人間からの攻撃を防げることから楽園と呼ばれていた。この吸血鬼ウィルスが蔓延しちまった世界は、吸血鬼がどこでも我が物顔で歩ける楽園だと思っていたが、そうではなかった。人間だけでなく、吸血鬼達も怯えて生きている。結局、どこが誰の楽園なのかわからねェな。楽園とは人間にとっても吸血鬼にとっても…仲間と一緒に笑顔で生きられる安全な場所なのか? ワンピースとはワンチームの事だったのか!
こっちは今回で通算767話
このまま1000話に達してしまうのやら