ミサキのタレント時代の枕営業動画がネットに流れ、クロは流出元と思われる井土―――山城の芸能プロダクションで働いていた男を捜していた。
ギューは元アリの黄色いカラスを使って、元アリ達を集めてファブルの情報を集めようとしていた。
あらすじ
キャンピングカー
佐藤夫婦はキャンピングカー内でジャッカル富岡が出演しているドラマ『愛という名のウィークデー2』を鑑賞していた。
ドラマの感想を言い合った後、ミサキ「ねぇ―――それよりクロちゃん 大丈夫かな？ 急に泣いたりしてたけど―――」
ミサキにそう言われた佐藤がクロの様子を見に行こうとキャンピングカーの外に出たが、クロのキャンピングカーはいなくなっていた。
佐藤「クロちゃんがどっか行ったーー―」
ミサキ「あら・・・・ 買い出しかな？」
佐藤「すぐに帰ってくるやろ―――」
どこかの町外れの
人が通らない道
軽トラの車内で元アリを待つ黄色いカラス。
元アリが車に乗って来て降りて姿を現したが、周りをキョロキョロして警戒していた。
近づいてくる黄色いカラスを見た元アリはナイフを出した「おい！ それ以上近づくな 俺は今――― 誰も信用していない」
黄色いカラス「気持ちはわかるが 次は俺達が狙われている可能性がある――― だから―――殺られないために結束したほうがいい」
黄色いカラスは、元アリの赤いタヌキを殺した事件を追っている人に保護され、その人はあの大西公園の夜の事の情報収集もしていると話した。
黄色いカラス「それなりの証言は10万以上で買ってくれる。別のアリも紹介してくれたら さらに10万――― 見た事を話すだけで金がもらえる―――」
それを聞いて出したナイフをしまう元アリ「本当か・・・・？ 別の班やったが 何人か知ってるヤツがおる――― 1人は女のファブルに足を刺されたヤツだ―――」
黄色いカラス（あの人（ギュー）の言った通り――― もともと闇バイトのアリをやってた男――― 金の話が先で バックが何者かなんて もう興味がない―――）
とあるバー
バーのマスターに、クロが聞き込みをしていた「井土や！ 最近見たか？」
マスター「もう何年も見てないっスよクロちゃん―――。真黒組と鮫剣組の抗争があってから―――。山城社長が この前 死んじゃったし―――・・・・」
クロ「もし井土の情報があったら俺に連絡してくれ」
クロの電話が鳴る。高橋からだった。
高橋「それが・・・・ちょっとマズい事に―――・・・・ ちょっと動画送ったんで観てください―――」
クロ「また動画かよッ・・・・・」
動画はミサキの枕営業の別の動画だった。
高橋「やっぱり出ました！ 第2弾ですよ～ しかも―――今度はコレ・・・・ （相手は）山城でしょ―――!!」
感想
バツの悪い夫婦・・・・。
『愛という名のウィークデー2』の今回の内容は、記憶喪失になってしまったアイだったがユウジ（ジャッカル富岡）の事を「バツ9の男」として思い出していた―――。
ユウジ（ジャッカル富岡）はアイにバツ9の事を言われて―――他の理由もあるだろうが―――『愛という名のウィークデー1』でフラれている―――・・・・。
バツ9の印象が大きかったのか―――？ 失敗から学んで成長する―――とはいうが、9回は失敗しすぎやろ～。
が、その2日後にタツヤが車に轢かれて記憶喪失に・・・・。タツヤとくっつきたいアイは、嘘をついて妻だと名乗りタツヤと抱きつく―――。ユウジ「なんなんだぁ コレは～!!」
タツヤの轢かれ方はふざけてるやろ～！ こんな道路への飛び出し方あるか～？ 当たり屋かと思うやんけ～！
このドラマで記憶喪失者が港で佇むのはなぜなのか―――？ 何か意味があるのか―――？ それともロケする予算が無いから同じ場所で一気撮り―――？ 低予算っぽいもんな～。
で、アイは記憶喪失なのにすぐさま妻だと嘘をつき、タツヤもスカーレットと呼んで抱き合う―――・・・・。タツヤは曜日ごとに違う愛人を作っていた―――アイもその中の一人―――。不倫してる？と疑われても、咄嗟にうまい嘘をついて躱していたんだろうな―――。2人は記憶喪失でもこの対応力、即興力―――2人とも不倫のプロか―――。
『愛という名のウィークデー2』を見終わった佐藤夫婦―――。
毎回ワクワク・・・・・。夫婦のドラマの感想戦は盛り上がらない・・・・。ネットでネタドラマとして騒がれていそうだけど―――。ミサキは夫の趣味に付き合って優しいな～。
佐藤はミサキに言われてクロの様子を見に行こうとしたが、クロはキャンピングカーごと消えていた―――。
佐藤に気配を感じさせずに消える―――クロはプロ並みに気配を消せるようになったのか―――？ いや―――
ジャッカル富岡のドラマに前のめりで食い入るように見てる―――！ 佐藤にキャンピングカーが動く気配を感じさせないほど夢中にさせるジャッカル富岡のドラマが凄かった―――！
信用する男・・・・。
元アリの黄色いカラスは、元アリの仲間に連絡を取ると―――2人に連絡をつけられた―――。まず1人を呼び出し、待ち合わせ場所で到着を待つ―――。
外で腕時計は付けていいのか―――。サクに見られない所だとOK―――？ スマホでも時間はわかるが―――。腕時計を外すのを忘れてサクに見られてちょっと揉め事に―――とか起こりそう～。黄色いカラスがまだ役に立っている時はギューに止められているだろうが、もう用済みになってしまった時は―――。そう思うと、人生の残り時間を見ているようにも見えるな～。
元アリの男は、赤いタヌキが殺されたことで警戒していた―――。黄色いカラスはイワシの群れのように集団になれば狙いを定められにくいと、協力をするよう説得した―――。
イワシの群れ―――まぁでも誰かは食べられているんだけど・・・・。人数が多ければ自分が食べられる確率は減るけども―――あの夜にファブルを見たんだから、数人いたところで一瞬でやられてしまうとわかりそうだが・・・・。
黄色いカラスは保護してくれる人がいて、さらにあの夜のことを話せば10万、別のアリを紹介すれば10万貰えると言うと―――元アリはナイフをしまってその話に乗った―――。
説得が簡単過ぎる・・・・。少し前の自分の言ったことを思い出せよ～。
「俺は今―――誰も信用していない」・・・・。
数分後―――
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コイツも途中で記憶喪失になったのか―――？ こんな怪しい話を信用するの早すぎやろ～！ 警戒している奴は金が必要だろうけど―――。そもそも安易に金を得ようとして闇バイトして、今はこんな状況になっているのに―――・・・・。失敗から学ばない―――コイツが結婚に積極的ならバツ9になってそうや～。ギューがまずコイツと会えと選んだ理由は簡単に落とせるからだろうな～。そして黄色いカラスもギューを信用しているが・・・・まだ自分はコイツとは違う立場にいると信じ込まされている―――・・・・。それに気付いた時にまだイワシの群れは存在しているだろうか―――？
希釈は出来ても
消せない過去・・・・。
クロは井土を捜していた―――。そこに高橋から電話があり、ミサキの枕営業時の動画の第2弾がネット上に上がっていると知らされた・・・・。
高橋・・・・喜んでないか―――？ なんかテンション高いぞ―――？ 真黒組に入る前にはバニーガールバーに通っていたし―――洋子の監視カメラを見て興奮していたし・・・・。同人AVに詳しかったし、「つい撮影してしまったけどあとでお蔵入りになったとか―――よくある話しです―――」とか業界の話しにも詳しい・・・・。コイツ、流出あるたびに毎回ワクワクしてないか―――？ ジャッカルのドラマの第2弾はいいけど、こっちの第2弾は「やっぱり出ました！ 第2弾ですよ～」とか言ったらアカンやつやろ～。
ミサキはアイドル時代の事は忘れても―――ネットには忘れられることなく残ってしまう・・・・。タツヤとアイが―――トムとスカーレットと名乗っていてもユウジはこの2人が不倫していた事を覚えている―――。
イヤな記憶をこんなふうに簡単に除去できたらいいのに―――・・・・。でも良い過去も悪い過去も受け入れて―――なんで俺も背負うねェ～んと言わずに支え合うのが家族―――。これを乗り越えられたら本音を言い合える夫婦になれるかも―――ドラマの良し悪しをはっきり言われそうだが・・・・。
