【ザ・ファブル　The second contact】71話「そのセリフの男・・・・。」機会をさぐる男・・・・。

夜の太西公園で、元ファブル達とルーマーの戦いが始まった。負傷したユーカリと合流した洋子。しかしルーマーの準構成員であるアリ達に囲まれてしまっていた。ユーカリをおいて一人でアリ達と戦い始めた洋子。一方、佐藤とアザミもユーカリとの合流を、ルーマーの男も毒針の男との合流を目指す・・・・

あらすじ

ルーマーのショートカットの女はアリに肩を貸してもらって撤退を始めていた。それを陰で見ていたのは、佐々木だった。

一方、洋子は十数人のアリ達相手に小さなナイフ1本で立ち向かっていた。

洋子はアリ達のナイフを避けながら、小さなナイフで脚を斬りつけていっていた。

その様子を見ている毒針の男「怯むな―――！！　間をおかずドンドン行け！」

そこへルーマーの男が姿を現した。洋子の戦い方を見て疑問を持つ「どうやら殺したくない―――　殺しちゃいけない制約があるのか？　足ばかり狙って―――　急所を攻めてない・・・・」

洋子は息が上がってきていた。自分のナイフをしまい、足元に落ちていたアリが持っていたナイフを手にとって構えた。

ルーマーの男「ケガしてるユーカリってヤツは？」
毒針の男「ちゃんと捜してる―――　近くにいるはずだ・・・・」

負傷したユーカリはなんとか移動しようとしていたが、怪我が深くて這ってしか動けなかった。

ユーカリ「こりゃ・・・・　ヤベぇな―――・・・・」

次の瞬間、後ろでガサッっと音がする。

ユーカリが振り返って銃を向けると―――
「大変だったな―――　でももう大丈夫―――」

アザミと佐藤だった。

ユーカリ「おまえ―――・・・・　そのセリフ　おまえ―――・・・・」

感想

機会を逃した男・・・・？

A班のショートカットの女がアリの肩を借りて撤退していた―――。その様子を陰から見ていた男がいた―――。その男は佐々木だった―――。

佐々木が太西公園に到着～。でも手ぶらということは、B班で組んでいたアイツ―――年功序列重視するヤツの死体をすでに置いてきている―――。そして次に向かった場所はどっちだ―――？　公園の外？中？　洋子が心配で駆けつけたんだから、今こそ助けに行かなければいけないタイミング―――。洋子はクロから連絡されて駆けつけたので、佐々木はここに洋子が来ていると知っているだろう―――。今駆けつければこれ以上ないグッドタイミングになるが―――。それを思って―――アリがショートカットの女に肩を貸している場面に遭遇して「あうゆう風にすれば近づけるんでは・・・・　これは使える―――」と思って見てたんじゃないだろうな～？　それとも間に合わずにすれ違いなのか―――？　男女のすれ違い―――これもロマンチックというやつなのか―――？

もし洋子と佐々木が付き合うとなったら、職場恋愛―――なのか―――？

制約がある人達・・・・。

洋子は数十人のアリ相手に一人で戦っていた―――。

洋子姉さん、いや姐さん―――強い―――ッ！　相手が雑魚とはいえ、複数人相手に囲まれて不殺という制約がある中、自分は無傷―――ッ！　攻撃している間に他のヤツからの攻撃も警戒しなければいけないだろうに―――覆面被ってたら呼吸しにくいだろうに―――。ショートカットの女を倒した時にも言ったが―――ここでこそ「アイツらとは鍛え方が違う―――」というセリフがピッタリ合う～。

ルーマーの男が洋子の戦い方を見て「殺しちゃいけない制約があるのか？」と疑問を持った―――。

デカイナイフだと深く斬って致命傷を負わせる可能性があるから、それを意識しながら動かなければならない―――でも小さいナイフだから、思いっきりやっても深く斬れない―――。小さいナイフだからこそという利点があったのか―――。って、不殺を見抜かれた―――ッ！　ここまで囲まれているのに、一撃で殺していかないのはおかしいもんな～。引っかかるのは―――早撃ちの男は殺された、っていうところだろうな―――。アザミの殺しがあったせいでファブル側は不殺を貫いていると見抜かれていない―――。アザミの殺しの意味があったということで、ボスから情状酌量はある―――？
でもルーマーの男は銃を持ってるんだから自分で撃たないのか―――？　撃たずとも、銃を向けて降参を迫ってもいいのに―――。ここまで追い詰めたから戦い方を観察しようということか―――？　洋子に対してはルーマー側も不殺でいくつもりだが―――。あくまでも一番強敵感がある、レンタルの男を倒したいということなのか―――？　ルーマーの男は洋子を捕らえる機会なのに移動を始めたようだが・・・・。

機会が来た男・・・・。

ユーカリは這ってしか移動出来なくなっていた・・・・。そんなピンチのユーカリの所に姿を現したのは―――アザミと佐藤だった―――。

佐藤が川萩を助けた時に言ったセリフ「大丈夫」は、アザミもユーカリも真似したがっていた―――

「大丈夫」を言う機会を待っていたが―――でも今回は―――

「大変だったな―――　でももう大丈夫―――」って完コピレベルやん―――ッ！！　コピー元の佐藤がいる前で―――家族同然のユーカリの命が危ない中でも―――このセリフを「大変やったな」から言う余裕がある―――。このセリフってのはああゆう場面で使うのか―――。ファブルってのはああゆう余裕を持って闘うのか―――・・・・。