【ザ・ファブル　The second contact】73話「約束する男・・・・。」背負ってるものがある人達・・・・。

夜の太西公園で元ファブルとルーマーの戦いが始まった。佐藤はルーマーの準構成員・アリ達に囲まれた洋子を救いに動き出した。アザミは負傷したユーカリを背負って公園の外まで運ぶことになった。

あらすじ

アザミはユーカリを背負い、公園の外に向かって走っている。寄ってくるアリは、アザミの背に載っているユーカリが銃でアリの脚を撃って追い払っていた。

洋子の周りを囲むように集まったアリ達。そこに駆けつけた佐藤。佐藤が銃を持っているのでアリ達は動きが止まった。

毒針の男「ビビるなッ！　おいファブル野郎～　おまえら～　そう・・・アレだろ？　誰かを殺してはいけない―――　殺せない―――　殺したくない―――　なんかルールがあるんだろ・・・・？」

佐藤「先に言っとくぞ―――　今から起こる事に―――・・・・　俺にまったく悪気はない―――　でもひとつだけ良い事がある―――　俺は逃げるヤツを追わない～」

佐藤は、洋子のそばにいたアリと毒針の男の肩を撃った。

自由になった洋子は佐藤から銃を受け取り、アリ3人撃つ。

「ホラ―――」佐藤は上着を渡す。

佐藤はナイフを取り出す「ひとつ―――約束してやる。今から3分後―――おまえらは一生後悔する―――」

感想

押し寄せる男・・・・。

ユーカリはアザミに背負われ、寄ってくるアリを銃で迎撃しながら進んで公園の外へ急いでいた―――。

かっこよく言えばカウボーイ―――。コミカルに言えばマ○オと○ッシー―――。おんぶして走っているからかなり揺れているだろうに、ユーカリは上手く当てていく―――。アザミは鍛え方が違うから、常人と違ってそんなに揺れないのか―――？　弾切れになった銃も上手く投げて命中～。こんなに器用なのになぜビリヤードは下手なんだ―――？

ユーカリはまだ距離があると気付いて撃つのを止めた―――。アリ達に囲まれた時は洋子に「もっと引き付けて」と言われたのにすぐに撃って外してしまっていたが―――今回は我慢―――。脱出出来そうなので焦りが無くなっているな―――。長年組んでいたアザミが来たというのも精神的に大きいんだろう―――。アザミもユーカリを信用して目は前を向いたまま―――。

アザミは耳元でサイレンサーが付いていない銃を撃たれても顔色変えない―――ユーカリを背負って走っても呼吸が乱れてないし普通に会話してる―――。相当鍛えてるなぁ～。息切れした洋子と違って、アザミさんは普段から鍛えているもんなぁ～。

お約束な男・・・・。

洋子の戦い方、佐藤が手を撃った事から、毒針の男はファブルは殺しをしないと感づいた―――。

毒針の男「誰かを殺してはいけない―――　殺せない―――　殺したくない―――　なんかルールがあるんだろ・・・・？」

「殺したくない」が本当の理由―――。だが、殺し屋が殺さないというルールがある理由を考えると、「殺したくない」をあげるのは最後になる―――。「殺してはいけない」「殺せない」は誰かから命令されて制限されている状態―――。自ら考えた結果、殺しを止めているとは思えない―――。その普通じゃありえないことをしているのが普通になりたい佐藤達―――。

佐藤は洋子を抑えているアリと毒針の男の肩を撃つ―――。自由になった洋子は銃を受け取り、近場のアリ2人を撃った―――。

佐藤が2発撃った擬音はピュピュン、洋子が2発撃った擬音はピュンピュン―――。洋子のほうが撃つ間隔が開いているのは腕の差か―――？　2人の撃つ体勢が違うという部分もあるが―――。佐藤が上半身裸の洋子に渡すのが、上着ではなくまずは銃からというのが殺し屋らしい―――。ここだけ見ても、この2人は場馴れしているプロだと分かる―――。

ファブル側は人を殺せないという事がバレた・・・・。でも佐藤は痛い所突かれても無視して自分の言いたいことを喋りだす―――。

そういえばアザミも都合の悪いことには反応していない―――。

都合の悪いことは無視―――。これがファブルの会話というやつか―――。
こっちのファブルは「あと50メートル」という約束を守っていないが―――・・・・。アザミは「殺さない」という約束も守らなかったしなぁ・・・・。もう一人のファブルが言った「一生後悔する」という約束はちゃんと守られるんだろうか―――？　「後悔する間もなく、一生がここで終わらないだろうか―――？」とアリ達は思わないのか―――？　そもそも銃持ってる殺し屋相手に、ナイフ持ってるだけなのに逃げないものなのか―――？　毒針男が「おい！　女を離すなッ！」と言っているコマではアリが逃げようとしている様子だが―――

右のバッと動いたアリはすでに佐藤に撃たれている―――左のダダと走り出したアリはその後に洋子が撃った―――・・・・。佐藤が「逃げるヤツを追わない～」の約束をしただけで、洋子は約束していないもんな～。アリ達からしたら「殺さない」はファブルで共通しているんだから「逃げるヤツは追わない」も共通見解だと思うやん～。でも佐藤達はもう組織には属していなくて、個々人で考えて動いている―――。アリ達も個々人で考えた結果、逃げ出したら―――ルーマーに背いたとして消される―――・・・・？

それにしても―――アリはどんだけいるねんッ！　洋子周辺に集まった奴ら以外にもアザミ達を追いかける奴らもうようよいた―――。アリだけに、甘い話に群がってきたんだろうけど―――・・・・。甘い話を聞いて闇バイトをしている奴らが―――1時間1000円の真っ当なバイトをしている元ファブル達にやられていく―――。まさに寓話のようなお約束的な展開―――。