【ザ・ファブル　The third secret】10話「キャバクラの男・・・・。」汚い手を使った男・・・・。

クロは高橋からミサキの動画がネット上に流れていた事を知る。話しているうちに過去の事を思い出し、自分が原因でミサキがそういう動画に出演したのではと思い出し始めた。
ファブルを探しているギューは、ルーマーのアリをしていた者・黄色いカラスと会って情報を引き出そうとしていた。

あらすじ

公園

ギューが黄色いカラスにまずは一方的に話し、情報提供するかどうかを決めてもらうことになった。

ギューが話終わり、車に乗るかどうかを聞く。黄色いカラスは無言でゆっくり背中を向けて立ち去った。

ギュー一人で車に乗り、サクに電話をかける「一言も喋らずに去って行ったよォ～。口が堅いヤツは使える―――　おまえの出番だ！　追い込み漁で行くぞ―――」

キャバクラ

キャバクラ遊んできた男が公園で立ちションをしていた。

男「ルミちゃん―――　ありゃやっぱ俺にホレてるな～・・・・」

男には顔に傷があり、ギューに情報提供したアリ・赤いタヌキだった。

赤いタヌキのそばに男が立っていた。

赤いタヌキ「なんや？　おまえ―――・・・・　おまえもまさかルミちゃん狙いか～？」

立っていた男はサクだった。サクは話を合わせて「ルミ・・・・？　あ～・・・　もちろん―――！」

赤いタヌキはサクに「お互い頑張ろう」と優しく話しかけながら近寄り、不意打ちでヘッドバットを食らわした。

赤いタヌキ「ルミは俺にホレてるの～　ルミにちょっかい出すと　俺が怒っちゃうよ～　次は鼻血じゃすまないよ～!!」

サクは右手を赤いタヌキの左胸に突き出した。サクの右手からナイフが飛び出していた。

赤いタヌキ「えっ・・・・　何・・・・？」と言いながら倒れた。

サクは赤いタヌキの左腕につけていた腕時計を見てニヤっと微笑んだ。

キャンピングカー

クロは高橋と話したことで過去を思い出しつつあった。海老原から「なんでデリヘルにミサキを紹介するねん～。マジメにやってる娘はほっとけ！」と言われた事も思い出していた。

クロはキャンピングカーをある場所に止め、待っていた人物に声をかけた。

クロ「お久しぶりです親父―――！」

男は海老原剛士だった。

久しぶりの再会に笑顔になる海老原「お―――」

感想

黄色信号が灯った男と
赤信号が灯った男・・・・。

黄色いカラスは情報を出さずに去っていった―――。サクは「口が堅いヤツは使える」と言い、始末はしなかった―――。サクには「おまえの出番だ！　追い込み漁で行く」と命令した―――。

黄色いカラスはここまで来てよく背中向けて帰れるな～。警戒心があるのか―――度胸があるのか―――バカなのか―――・・・・。安易に稼げると聞いてアリに参加したんだからバカだったんだろうが―――兄が死んだことがきっかけで成長してバカだったのは過去になったのかどうか―――。ここまで警戒して口が堅いんなら―――兄の仇の事も含まれていることだし―――協力的になって出してくる情報は確かなものだろう―――。

サクはキャバクラに通っていた男を始末した―――。

この男は赤いタヌキだな―――。

顔のアザが同じだし、ギューと会った時の同じシャツを着てる―――。こいつがキャバクラに行きたいがためにアリをやってた奴か―――。金が無くなったらまたギューに情報を流して貰えばいいと安易に考えている―――。こういう奴は情報が無くなると、金欲しさに創作した嘘の情報を言ってくるようになる―――。切られてしまうのは当然か―――・・・・。

赤いタヌキは喧嘩のほうはやり慣れている感じだな―――。相手を油断させるような優しい口調で話しかけて不意打ちをかます―――。

立ちションした後の手で触るなよ―――！　汚いやんけ―――！　これだけの動作で物理的ダメージと精神的ダメージを食らわせる恐ろしい2連コンボ―――！　喧嘩の手口が手慣れすぎている―――!!　立ちションしている最中に近づいてくる男―――この行動が異常だと気付けなかったところは抜けていたけど―――・・・・。

喧嘩の駆け引きは上手いのにキャバクラには夢中になってしまうのか―――。ルミちゃんはどれだけ駆け引き上手なんだ～？　プレイボーイの河合を転がした洋子より駆け引き上手いんだろうか―――？　洋子のほうは本命相手だと駆け引き下手なところが出てきてしまっているが―――・・・・。

赤いタヌキの相手は殺しをやり慣れている奴で―――ナイフをチラつかせずに手に隠したまま刺す―――完全にやり慣れた奴の手口―――。やるまではオドオドしているのも、より一層油断させるのに役立っている―――。オドオドしているのはわざとじゃなくて素の感じのようだが―――手を出した直後も汗をかいているのも慣れていない感じ―――

目当ての腕時計を見ると表情がころっと変わるところが怖い―――

二重人格だったり三重人格だったりするのか―――？　おでこトントンしたら切り替えられる奴もヤバい奴だけど～。でも腕時計ばっかり見ていたから―――

目当ての腕時計をゲットできてニヤリ―――？　汗が出ていたのは早く寿命を奪いたいと焦っていた―――？　腕時計を奪えば相手の寿命を奪えると信じ込んでいるなら、ここまで腕時計に目をやってしまうのも無理はないが―――。佐藤も腕時計をしているが―――洋子からの結婚祝いで貰った腕時計―――大事な人からプレゼントされた物が狙われたら、佐藤は人間らしい反応をするのだろうか―――？　この辺の流れは今後出てきそう―――。

ギューのほうもやり手みたいだな～。相手は素人に毛が生えた程度のアリだからと油断せずに相手の動きを見逃さず観察している―――

ポケットに入れた右手には何か持っていたんだろうか―――？　サクに指示し、追い込み漁を行う―――黄色いカラスは赤いタヌキから紹介されたと言っていたから、アイツがプロの手口で消されたと分かり、誰がやったかはすぐ分かるだろう―――。もう追い込み漁は完了か―――。ルミちゃんも追い込める太い客が一人減ったことを知るだろう―――。

クロだった男・・・・。

クロは過去にミサキをデリヘルに紹介した事を思い出していた―――。

もともとはお前かよ～。デリヘルにまで誘ったのか―――・・・・。
訂正―――海老原から「デリヘルにミサキを紹介するねん」と言われたのは小島のゴタゴタが終わった後だな―――。ミサキに「デリヘルを紹介したこと」より「小島に紹介したこと」のほうが責任感じてそう―――。ヤクザから足を洗ったけれど、やったことも綺麗さっぱりとはいかずに残っている―――犠牲者に対してどうするのか―――？　これは佐藤にも当てはまる問題だな―――。
着エ◯なら接触は無いからまだセーフか？とも思えるが、デリヘルは一線超えてしまった感がある―――。まぁ仕事を受けたほうも責任が無いわけではないが―――クロはそうは思わないだろう―――。

困ったクロは、久しぶりに海老原剛士と再会した―――。

海老原～　火傷の跡は残っているが元気そうや～。クロはヤクザを辞めて笑顔が増えたと言っていたが、海老原も表情が柔らかくなっているような―――。クロが高橋と会った時は世間話をしている余裕はなかったけど、海老原との久しぶりの再会なら現在の真黒組がどうなっているか知れるかな～？　気になるな～。

クロは海老原に事情を話して、動画が漏れたルートを探るってわけか―――。「そやから言うたやろ！」と怒られるだろうけど、怒られる事ぐらいは覚悟の上―――それぐらいの意気込みで取り組むだろう―――。動画は拡散されてしまった後かもしれないが、とにかく元を断たないと―――。

安易に稼げる方法に手を出した者の末路は―――赤いタヌキは命を取られて―――寓話（Fable）的な結末になっている―――。安易に稼ごうとしたミサキは動画をネット上に上げられて―――・・・・どういう結末になるのか―――？　キャバクラ通いするためと、父親の借金を返すため―――フマジメな動機とマジメな動機―――元が全然違うことも結末には違いが出るだろう―――。