前回、砂川と話をつけた若頭。
あらすじ
若頭が入院している太平市民病院
若頭「その足はちょっとはマシになったんかクロ―――」
黒塩(クロと呼ばれている)「はい!もうすぐギブスも取れます!自己治癒力が高いんですよ――― 骨がつながるイメージを毎晩してェ~~」
若頭「そうか・・・ 俺も明後日、退院やァ―――!」
若頭「おまえに話しとく事があってな――― 砂川がファブルの存在に気づいとる!おまえにあれこれ聞いてくるかも知れん―――・・・・」
クロ「いや・・・だからってもちろん話しません―――!!大丈夫です―――ッ!!」
若頭「この秘密を知ってるのは組長と俺とおまえだけや――― 俺のヘマでこうなっちまったが・・・ホンマはおまえも知ってはいかん事や―――!!この事は徹底して秘密厳守やぞ!命がいくつあっても足りん事になりかねん~~ 小島は行方不明のままやァ―――」
クロ「何があったんスか若頭―――・・・」
若頭「あと、おまえ―――なんでデ○ヘルにミサキ紹介するねん~~ マジメにやってる娘はほっとけ!」
クロ「お金ほしそうやから良かれと思ったんスけどォ―――・・・」
若頭「ヤクザしてるからって超えたくない線ってあるやろォ~~ 最低限の―――」
クロ「はぁ・・・ すいません・・・・」
若頭「とにかく砂川には気をつけれ知らんで通せ―――ッ!」
クロ「はい―――!!」
部屋で高橋とキックと話すクロ
クロ「で・・・どうなった?」
キック「俺は朝イチでミサキさんに家の鍵を返して・・・」
高橋「携帯もやろ」
クロ「ミサキのくだりはもういいって――― ファ・・・マスクの男の事やァ―――!!」
キック「それはだからさっき話したとうに・・・」高橋「なァ―――」
クロ「よ~~~く思い出してッ!言い忘れた事ないか~~!?」
キック「とにかくもうだから強いのなんの―――・・・ 長い事キックやってmすけど――― あんな凄い動きするヤツ見た事ないです・・・」
クロ「そう―――!そういう事をもっと言えッ!!それでェ―――!?」
キック「なんか頭の後ろに眼があるような・・・ とにかくカンがいいというか~~」
高橋「そういや俺のモデルガンも一発でバレたわ!小島さんが撃たれたのも壁越しやったし」
キック「俺がナイフを向けられてヤバイ時は上からふわって登場ですよォ~~」
それを聴いてワクワクドキドキするクロ(あ~ もう~ スゲェ~ 本物の殺し屋スゲェ~)
キック「あの・・・なんでそこまでくわしく・・・」
クロ「なんでェ!?小島さんが身柄攫われとんやぞ!調査せなアカンやろ。そんなイカした・・・いや!イカれたプロを誰が雇ったのか――― 何者なのか――― どんな陰謀があるのかァ―――」
高橋「じゃあ――― ミサキって女にも話聞いたほうが・・・」
キック「いや あの娘は助けてもらっただけで何も知らないっスよ―――」
クロ「ミサキには俺らはこれ以上近づくなって――― 若頭の命令や!」
ミサキが安全と知って安堵するキック。
高橋「それにしても・・・ プロの殺し屋って本当にいたんスね。あんなの映画やマンガだけやと思ってましたけどォ―――・・・」
キック「いや映画やマンガよりも強烈やったですよ~~」
クロ「プロの殺し屋って誰が言ったのそれ!?ファ・・・そのマスクのヤツが自分で言うたんか?」
高橋「えっ!?」キック「でも俺にはこの世界のプロやらどうとか言ってましたけど」高橋「なァ―――」
クロ「なんのプロ?殺しのって言ってた?日本やぞォ~~ 21世紀やぞォ~~ プロの殺し屋ってェ~~ 責任持って発言せェ―――!!ボケェ」
明に弟子入りしようとした時に「存在を知られない― それがこの世界のプロや!」と言われた事を思い出すクロ(こういう事ですねぇ―――・・・)
借金まみれの元プロレスラーを瞬殺した佐藤を思い出すクロ(こういう事なんですよね・・・ 俺―――・・・ 俺やっぱり・・・ そう―――!!先生と呼ばせて頂きます―――!! ねぇ――― 先生―――・・・ 先生――― 生―――・・・ 生―――・・・)
佐藤の家
サンマに塩をふる佐藤。
屋上に行き、七輪でサンマを焼く佐藤「平和やなァ―――」
感想
クロはファブルの真似をしようと橋から飛び降りて足の骨を折った事を若頭に怒られ、
若頭「現実は脳ミソごとぶっ飛んだヤツがやる仕事や――― 俺ら裏稼業のさらに闇のクソ溜めの部分や―――ッ!! ああゆうのはなるもんちゃう。利用するもんや―――!!」
って言われたのにまだファブルに憧れてるのか…
キックが「ミサキには手を出さない」って聞いて安堵したのは、やはりミサキに気があるのか。ミサキのほうは気がなさそうだし一方通行だろうなァ――― それにキックがミサキのとこの社長をボコったことがバレたらどうすんだ―――(そういえばミサキの同僚の貝沼が盗撮していたことはどうなったんだ?佐藤が問い詰めていたけど)
キックのミサキへの一方通行の想い、クロのファブルへの一方通行の想い、両方実らないだろうなァ―――。でもクロが佐藤に擦り寄っていって認められようと足掻くのは(居酒屋で佐藤と偶然会った時など)おもろい―――