砂川が若頭になった際、暴れられるように中国からファブルを2人呼び戻した山岡。砂川が若頭になるまでの間、暇潰しとして地下格闘技の優勝者を雇っていた。
そしてバレンタインデーの日―――
あらすじ
オクトパス
佐藤が社長にプレゼント箱を渡す「社長ォ――― これ――― バレンタイン――― ヨウコからです―――」
ミサキが出社してくる「おはようございます」
社長が洋子からバレンタインのプレゼントを貰ったことを知り、社長にチョコを渡すミサキ「アタシもありますよ――― ハイ!社長―――」
社長「おっ! 今年もありがと―――」
ミサキ「佐藤くんも―――」佐藤にはサンマの高級塩麹漬けを渡す。
佐藤「サンマ・・・・の―――?」
ミサキ「言っとくけど、それ社長のチョコの5倍の値段よ――― まさか生サンマ渡すわけいかないし! ではホワイトデー楽しみにしてます 皆さん―――♪」
佐藤「ホワイトデー?」
社長「佐藤は俺の5倍返しやなぁ~ ホワイトデーのお返し・・・」
佐藤「お返し・・・・? 何を―――・・・・?」
山岡達のアジト
倉庫には山岡、ユーカリ、そして新たに中国から来たファブルの男が居た。
新しく来たファブルの男「俺達はいつまでくすぶってるつもりなんだ?」
山岡「とりあえず砂川ってのが真黒の若頭に昇格してからだな~。2~3日ってとこだろ~」
山岡「大筋は簡単だ――― 砂川に真黒の実権を握らせて俺達の仕事を増やす―――!!」
男「それだけじゃないだろォ~ アンタはドラマチックなのが好きだ―――・・・ 他にもお楽しみがあるんだろ―――」
ユーカリ「こっちに同門が二人いる――― その二人に俺達をぶつけたいのさ―――ッ!!」
山岡「俺達の組織での立場を明確に示したいだけだ―――・・・!!」
山岡は、ボスの命令「佐藤には関わるな」を守るために、佐藤兄妹から接触させようとシナリオを考えている事を明かす。
山岡「佐藤アキラ――― 佐藤ヨウコ――― この二人が唯一こっちから触れてはいけない人間だ―――ッ!!」
山岡が、もう一人の男には花言葉で『触れるな』という意味のアザミという名前を付ける。
山岡「この話の流れにピッタリじゃねぇ―――か~ 今夜はもうすぐオモチャが届く―――! マツからのバレンタインデーだぁ~!!」
ユーカリ「あ~ アイツらか! 忘れてたよ―――・・・」(地下格闘技の優勝者のこと)
山岡「すぐには壊すなよ~ ハンデをやれ―――」
アザミ「だなぁ~ パンチなし ケリなし 締めもない―――・・・」
ユーカリ「はぁ~!? マジ!?」
山岡「手首だけ使え―――ッ!!」
マツの車
マツの車に乗り込む地下格闘技の二人「今夜も稼ぎに来たぞ―――」「目隠し、よこせよ!」
マツ「おまえら 生きてて今 何が一番楽しい? 地下格闘技で勝つ事か―――?」
二人の答えは快楽主義で生きることだった。
マツ「さすが若者――― 楽しそうで何より―――!!」
地下格闘技の男「だからオッサン目隠しは~?」「とっとと済まそうや!」
マツ「今日は目隠しはいいそうや――― 君らなら信用できるって!」
地下格闘技の男「あらそうなん――― 金持ちのオッチャンは見る目があるのな」「今日もハリキッてボンボンをシバキましょ~」
感想
贈られし物・・・・。
佐藤が「バレンタイン」と言って綺麗に包装された箱を差し出された時、社長が「え?」っていったのは生のサンマと思っての「え?」か~? それとも佐藤はミサキに気が無いように見えるから、コイツもしかして男好きだったのか?という「え?」なのか~? この瞬間は変な緊張が走った~。
ミサキからチョコを渡さると思った佐藤の顔・・・・
いつもは表情をほとんど変えないのに思いっきり嫌そうな顔・・・・。そこまで甘いものが嫌いか―――。
中身はチョコではなくて「塩麹漬けのサンマ」、社長のチョコの5倍の値段―――。佐藤のことを思って買っている―――。これは”ふつう”の男なら気付くが、佐藤は・・・・。ホワイトデーのお返しが何になるか―――ミサキにとっては嬉しくない物かもしれないが、読者からしたら楽しみ~。
臆さない男・・・・。
栓抜き無い時ィ~。
佐藤は無かったらまな板の角を使って開けていた―――。
アザミが栓抜きが無い時はそこらの物を使って知恵と工夫で開けられないのか~? 発想力は佐藤のほうが上か―――?と思ってたら―――
歯で開けた―――ッ!! 歯が欠けることは怖くないのかぁ~? 佐藤が目指す「スペシャルな物は無しでそこらへんに売っている物で知恵と工夫で対応。スペシャルはこの身ひとつだけになるといい」には物を使っていない分、アザミのほうが近いか―――。でも身体がスペシャルになるまで極める過程で身体が痛みそうだけど・・・・。
着替る時間は貰って
送られし男・・・・。
倉庫に残っていた水野の恥ずかしいコスプレ写真・・・・。写真を始末しなかったか・・・・。そんな余裕なかったか―――。「言葉ひとつ間違えば死んでいたかもしれない」状況ではそんな事は些細なことか―――。本当に恥ずかしかったらこんなノリノリで写真撮っていないだろうし・・・・。
山岡はカチコミした時に水野のコスプレに引いたっていうけど、そんな素振りは見せなかった―――。
プロや―――。
お蔵入りにされし男・・・・。
そんなプロな山岡は、佐藤兄妹とは「向こうから関わるように追い込む」っていうけど・・・・それでいいのか―――? ボスはそこまで見抜けないのか―――?
クロから関わらせるというのもある―――。
洋子が記憶力が良い事は知っていただろうから、洋子を引き取った時に口の動きをわざと見せていて、いつかの時のために種を撒いておいたという可能性もある―――。山岡が洋子に姿を見せたのもわざとらしいし―――。
でもやはり佐藤兄妹から仕掛けてくるようにするのはミサキが一番やりやすいか―――。夜道で見知らぬ男に「こんばんわ」と声をかけられたら警戒せずに「こんばんわ」と返してしまうほど隙があるのは確認済み―――。
そして佐藤兄妹にユーカリとアザミをぶつけたい理由は「俺達の組織での立場を明確にしたい」―――? 山岡はボスになりたいのか―――? それとも育て上げたヤツをボスに始末されたことを恨んでいて、俺のほうがちゃんと人材を育てられると示したい―――? でもやはり、山岡の一番の目的は好奇心を満たすこと―――。佐藤やユーカリ、アザミみたいな派手に動く実行部隊は、組織の中では時代に合わないとして隅に追いやられているのかもしれない―――。山岡は「時代のせい」にすることを嫌っていた―――。実行部隊の復権、そして日本でまた暴れるようになりたい―――それを狙っているのか―――。
あの世に贈られし男達・・・・。
花言葉の”記憶”からユーカリと名付けられた者からも、忘れ去られていた地下格闘技の優勝者・・・・。
バレンタインデーで―――田高田社長はウィスキーボンボンを贈られた―――地下格闘技の男達は「今夜はボンボンをシバいてお金を貰える」だけだと思っているが、贈られる先に居るボンボン役のユーカリは・・・・
グローブをボンボンして準備万端―――! 目隠しをしなくていい、アジトの場所を知られてもいいってことは・・・・始末される―――! でもコイツラは格闘技をしたかったわけでなく、悪いことをしている奴等だと分かったから寓話(ファブル)に始末されるのは必然か―――。マツもコイツラの生き様の話を聞いて、娘を持つ身として同情無しだろう―――。
ユーカリはもちろんハンデありで闘うが―――手首だけってどういうこと―――? 掌底は手の平だからないだろし、掌底を使えたら簡単過ぎる―――。掴んできたら手首のスナップを使って転がすとか―――? それとも腰や肩を使わずに手首だけで打つ”手打ちパンチ”だけでやれってことか―――? もっと厳しく、手首の部分で殴れってことか―――? 関節部分で殴るなんて攻撃するほうも怪我してしまう―――。ユーカリがどう闘うかは分からんが―――地下格闘技の男達には最後のバレンタインデーだけど、1ヶ月早めのお返しを―――今までのやってきた悪事のお返しを受け取ることになるだろう・・・・。
手首だけとなると、空手や拳法には弧拳という打撃技が予想されます
手首を内側に曲げて丸くして、その部分で攻撃を受け流したり、相手の体の脆い部分を打って痛めたりする技です
横から振ってアゴに当てればKOも可能な技なので、この辺が出てきそうな気がしてます
手首を使った攻撃でしたが、手首の内側を使った攻撃でした。
ただ、その弧拳をやりそうな構えをユーカリはしているから
次の攻撃は弧拳のように手首の外側を使った攻撃をやりそうな気配です。