【ザ・ファブル】194話「初対面の男・・・・。」正体、面が割れた男・・・・。

山岡のアジトで、洋子とマツは山岡達に倒され気を失う。
力のない正義の味方くんこと石原が佐藤だと分かり、山岡は「倉庫内のプレハブから出てこい」と声をかける。

あらすじ

山岡が出てこいと言う中、プレハブ内では佐藤とミサキが話していた。

ミサキ「何があったの？　ヤクザでしょ　あの人達―――・・・・　なんか恨み買う事あったの・・・・？」

佐藤「いや―――初対面やが・・・・」

ミサキ「じゃあなんで？　何か隠してるの？　殴り飛ばした人（スズムシ）も―――・・・・」

佐藤「ゴメンな―――　ミサキちゃんには　あとで全部話すよ―――　すぐ済むから待ってて―――」

ミサキ「どうやって？」

佐藤は窓から見えないように屈んで動き出す。

外のユーカリとアザミはプレハブの中の様子は見えない。

山岡「アザミ―――　裏にも窓がある―――　そっちに回り込んでみろ―――！」

アザミはプレハブの裏に回り込み、反対側の窓から覗くと、ミサキがプレハブの扉の方向を見ている姿が見えた。

ユーカリが待ち構えているプレハブのドアのガラスに人影が映り、ドアがゆっくり開く。

ドアには気絶したスズムシが立っていた。

そのスズムシの後ろで、佐藤は懐から銃を取り出す。

佐藤の銃を見たミサキは鉄工所での事を思い出す。

スズムシが前に倒れ、銃を構える佐藤の姿が現れる。

山岡（あれ!?　銃か―――）

山岡も素早く銃を出すが、佐藤に銃を持った側の肩を撃たれる。

佐藤は排莢しつつ、素早く前に出る。

ユーカリは、佐藤のほうへテーブルを蹴ってスライドさせるが、佐藤はソファに飛び乗ってさけ、ユーカリに銃を向ける。

しかしユーカリは倒れている洋子の頭を掴んで盾にした。

山岡「なるほど～　反射神経と身体能力は確かにスゲェ―――　だが守る者がある場面には―――まだ慣れてないだろォ～」

戻ってきたアザミ「佐藤ォ―――銃を置け―――」

メガネを外すアザミ「俺と素手でやろう―――」

アザミを見る佐藤。プレハブ内から佐藤を見ていたミサキ。

感想

佐藤が山岡達と初対面っていうのは合ってるな―――。お互い正体が分かっての初対面は口頭じゃなく銃口を向けてのご対面―――。それは”訛り”がある会話じゃなく”鉛玉”がある会話―――。裏の世界の住人らしい初対面―――。

初対面の感情・・・・？

ミサキ起きてるやん―――。佐藤はミサキを気絶させるのは躊躇したか―――。佐藤にとってミサキは傷つけたくないと思う相手になったか―――？　ナンパ男の河合に触れられた時は反撃しそうになって、洋子には手合わせでも容赦なく顔面殴ったりする佐藤が―――「存在を知られないのがこの世界のプロや！」と言っていた佐藤が―――自分の正体を隠す事より、ミサキの事を気遣った―――！　変わってきている―――。佐藤にとって初めて対面した気持ちだろう―――。
スズムシに対しては―――

盾として使うことに躊躇は無かったみたいだけど―――。

佐藤はミサキの前でもスイッチ入れる動作―――額にトントンしたんだろうか～？

したかどうかはともかく―――佐藤はプロモード―――！　ソファーに飛び込んだ時も、銃をユーカリに向けつつ、山岡にはソファーの背もたれが壁になるように計算している―――。

佐藤がミサキに「すぐ済むから待ってて―――」
自信満々～。山岡の動きは洋子の部屋の監視カメラで見たことがあるし、ユーカリとアザミの力量は、洋子とマツとの闘いを見て測ったか―――？って銃を持ってきてる―――。同業相手に銃無しではさすがの佐藤でも無理だもんな―――。銃を持ってきたから落ち着いていたのか、それともそういう感情は欠けているのか―――。身体がいくら強くても、それを動かす心が動揺していては、無駄になる―――。殺しの天才と言われているから、腕前も去ることながら、心は常に沈着冷静なんだろう―――。それは先天性なのか―――？　それをボスに目をつけられて組織に入ったのか入らされたのか・・・・。洋子のように佐藤もそんな過去があったとして、佐藤がそれを知ったらボスの事を怨むんだろうか―――？

初対面じゃなかった女・・・・。

ミサキは、鉄工所で助けに来た覆面の男の正体が佐藤だと気付いたな～。夢の中でも―――

佐藤を思い浮かべたことがあったが―――
覆面の男がジャッカルのギャグをしたことで、ジャッカル好き→佐藤と連想したのか―――？

でもこの状況で―――

上着が一緒とはいえ銃をよく覚えていたな―――。プロか―――？　オクトパスでプロとして―――イラストを描いているから特徴をとらえて覚えるのも得意なのか―――？

今の時点では佐藤は「ピンチの時に助けに来てくれた白馬の王子様」だが―――佐藤が全て話した時、殺しのプロだと知った時、ミサキはどう思うか―――。
佐藤は本当に全部話すのか―――？　組織を知って佐藤明、洋子、山岡、ユーカリ、アザミの顔を見て無事に済まして貰えるんだろうか―――？　二郎が山岡を知っていても引退できたのは、組織の事を知っているから絶対話さないだろうと信用があるからだし・・・・。山岡はそういうとこは―――ミサキは自分のほうから巻き込んだということもあるし―――ゆるそうな感じもするが―――。口下手な佐藤の代わりに、洋子が上手く誤魔化して・・・と思ったが洋子は復讐のことで頭がいっぱいか・・・・。

後、真黒組と繋がっていることは―――？　ミサキは小島にえらい目に合わされたが―――それは助けてくれたことでチャラか―――？　クロとは芸能事務所を紹介してくれただけだから、クロに対しては悪い印象は無い―――？　ミサキに近づくなと言っていた蛯原は怒るだろうな・・・・。

最高傑作と初対面だった男達・・・・。

佐藤は銃を持っていた―――。

山岡は佐藤が銃を持っていると思わず、一瞬遅れてしまって撃たれた―――。
ユーカリは石原くんはただの無力な男だと思ってボディチェックしてなかったか―――。殺し屋のニオイを感じられなかったから（山岡でも分からなかったんだから仕方ないが）油断したんだろうが―――組織の心得「誰だろうと油断するな。赤子だろうがまず疑え」　これができていない―――・・・・。やはりユーカリは格下か―――。洋子を盾にしたのは上手かったが―――。

肩を撃たれた山岡は、恐怖心が無いから冷静―――。でも痛みは感じる―――洋子に銃で殴られた時は「痛ぇな～　撃っちまえ！」と怒っていたのに―――洋子に銃で殴られた直後でも明のことを気にしているし、今回は肩を撃たれても怒っていない―――。これはある意味”恋”か―――。

好奇心を満たすために山岡がやってきた事は今までは外に向かっていたが、組織内の人間にまで手を出し始めた―――。ここまで来たらボスは黙っていないと思うが・・・・。

アザミと対決か―――。
ボスの”最高傑作”佐藤明と―――山岡の”最高傑作”アザミの対決―――。ファブル対ファブル―――佐藤兄妹の手合わせは力量の差があったので6秒で決着したが―――この戦いも6秒で決着するんだろうか―――？
ガタイはアザミのほうが上だが―――。
佐藤は手合わせした後に「ナマったな」と言っていたが―――

どうなるか―――。
ボスの目的である「殺しのスキルを落とすこと」が出来ていれば皮肉なことに”ふつう”になる前にヤラれてしまう―――。ってボスは今何してる―――？　この事態を収めるにはボスが登場するのが一番だが―――・・・・。洋子の復讐、これまでの暴走のことから―――この一連の騒動は山岡の死で終わりそうな気がする―――。「誰かが生き死にでもがいているのを見ると好奇心が湧いてワクワクする」―――その時は自分が生き死ににもがく様を見て、初めて好奇心が満たされる自分とご対面―――？