みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】204話「天涯孤独の男・・・・。」○○に弱い男達・・・・。

投稿日:2019年2月25日

姿を消した山岡に備えるため、アザミはオクトパスで入社を目指す事に。
海老原は浜田組長暗殺の真相を知り、暗殺に関わっていたマツから細かい事情を聞こうと胸元からルガーを取り出した。

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あらすじ

倉庫

アザミが浜田組長の真相を話し、出ていった倉庫では、海老原、クロ、マツ、スズムシが残されていた。

ソファに座っている海老原は、取り出したルガーをテーブルの上に置いた。

マツに話しかける海老原「親父のルガーや! 正確には真黒組のルガーか・・・・ ホラ 座れよ――― ここまでの経緯とやらを全部話せ――― この親父のルガーの前で―――」

向かいのソファに座ったマツ「ええ――― 全部話すよ―――」

洋子の家

アザミ「めんどくせーな・・・・」

アザミの前には白紙の履歴書があった。

洋子「何文句言ってんのよ。あんたがタコちゃん守るって言ったんだからね~」

ユーカリ「それにはまずオクトパスの従業員にならねーとな・・・・」

洋子「しかも―――泊まり込みでね 相手は山岡よ~ 四六時中守るのよ」

アザミ「ま――― 確かに・・・・」

洋子「言っとくけど これはもう任務なのよ――― プロとしてのね! いきなり面接で落ちるとかマヌケな事はやめてよね! プロなんだから―――」

アザミ「プロか――― 確かに―――・・・・」

ユーカリ「そう言われちゃ そうだな~・・・・」

洋子(どうやらウチの組織の男ってのは―――「プロ」ってキーワードに弱いみたいね~ 兄と一緒だわ―――・・・・)

三人で嘘の履歴を作っていく・・・・

オクトパス

田高田社長が履歴書を見ている「浅見進―――・・・・ 26歳―――・・・ 26ッ!? え~!? そのもう少し―――30代かと・・・・」

テーブルの向かいに座っているアザミ「ハイ―――昔から老けて見られがちで―――・・・・」

佐藤と同じく、元運送業で全国を転々としていたという設定。
佐藤と同時に配達に出ないように、免許はスピード違反で取り消された事にしていた。
そして仕事を無くし、佐藤を頼って「家なし」で大阪の太平市までやってきた事に。

社長「いやいや~ 住み込みはないよ~ 君~ そういう所なら他に・・・・」

アザミ、浅見進は泣き出した。
アザミ

その面接を隣の部屋で聞いていた佐藤「泣いたか―――・・・ ここで第3者の言葉――― ウィンザー効果発動―――」

浅見が泣き出して戸惑っている社長に話しかける佐藤「社長ォ――― 彼には行く処がないのであります・・・ 両親も早くに亡くしたのであります―――」と、浅見進は天涯孤独の身だからと情に訴える。
佐藤 オクトパスの社長

社長「佐藤の所 泊まれば―――」

佐藤「ウチにはインコがいるので―――」

アザミ「その・・・鳥アレルギーでして・・・・」

社長「マジかよォ!?」

アザミ「今夜・・・もしお世話になる社長と飲めたらと―――・・・ 勝手ながらこんなモノを・・・すいません―――・・・」

一升瓶を2本取り出すアザミ。

社長(うッ! 薩摩――― 若潮ッ・・・!!!)

洋子の家

洋子のスマホが鳴り、出る洋子
洋子
「もしもし―――・・・? 潜入成功ッ!」

ため息をつくユーカリ「あとは山岡さん待ちか・・・・・・・」

ユーカリ「俺は山岡さん 嫌いじゃないからよォ――― ムチャクチャな訓練されて―――確かに恨んだ時もあったけど―――それでも生き残って―――今の俺があると思うとな~・・・・」

倉庫

マツから事情を聞いた海老原「クロ――― 水野に連絡せ―――」

クロ「はいッ!!」

感想

山岡が暴走しだしたので緊迫した話が続いたが、今回は―――
佐藤
って笑える話―――。

面接前の男女・・・・。

洋子(ウチの組織の男は”プロ”ってキーワードに弱い―――)。
アザミをやる気にさせるために”プロ”という言葉を混ぜて発破をかける洋子―――。洋子は弱点見抜くのが上手いな―――。それに人を操るのも上手い―――。ファブルの運転手は、人を運転するのも上手いのか―――!
高橋や河合をコントロールしてオモチャにしてたけど―――アレも訓練の一環か~?
洋子
いや、この涙は演技じゃない―――! 笑い泣きや―――!! プロとして――ではなく趣味として―――楽しんでる―――。山岡もこれぐらいのことで気晴らしになっていたら、こんな事態にはならなかったのになぁ―――・・・・。恐怖心が無いから、心を満たす”好奇心を得ること”に対してブレーキが弱いのか―――。

面接中の男・・・・。

アザミは浅見進に―――洋子達が咄嗟にアザミと呼んでしまったとしても大丈夫なようにアザミと似ている苗字にしたんだろう―――。作者の南先生が「まったく別の名前を出して読者が混乱しないように」とプロの仕事をしてくれた―――というのがホントのところだろうけど~。

アザミは履歴書に26歳と書いたけど、実際に26才なんだろうか~? 若めの年齢に設定して―――再出発を応援して貰えるような年齢にした―――? 社長が情に厚いと知っているからそこまで読んだ年齢設定かもしれないが―――ユーカリは「ガキのころから10年訓練した」と言っていたからアザミがそれぐらいでもありえる年齢だが・・・・。

佐藤とは運送屋で知り合ったという設定―――。佐藤と同時に外に配達に出ないように、免許は取り消しにされたという設定―――。家なしだから住み込みありの仕事を希望という設定―――。完璧や―――。アザミは泣く演技もできるか~。
浅見進
プロの仕事や―――。でもこのデコの広さで26だとは・・・・。山岡の厳しい訓練で仲間は死んでいったと言っていたけど、毛根も死んでいっていたのか―――・・・・。

そして佐藤は「浅見は天涯孤独の身」だと訴える―――。
佐藤明 田高田社長
佐藤「一週間・・・・いや一ヶ月の間だけでも住み込みで―――」って・・・普通、逆やろ―――! 「一ヶ月、いや一週間だけでも」やろ、そこはッ―――!! 佐藤の言う順番は期間伸びてる―――・・・・。でも社長の言葉は「まあウチで雇うとして―――」。雇うかどうかの問題ではなく、住み込みするかどうかの問題へと切り替わっている―――。これがプロの仕事か―――。

ここでさらにダメ押しで佐藤のウィンザー効果発動―――!

ウィンザー効果
セールスマンの言葉よりも、第3者からの言葉のほうが効果的―――。特に利害関係が無い人からのオススメ情報のほうがもっと効果的―――。
アマゾンなどのネット通販のレビューとかはそれを狙ったヤツだな~

佐藤が浅見をオススメする言葉「彼は一人暮らしが長かったので―――仕事以外にもなんでもやりますです―――」
全部押し付けんなよッ―――! 海老原への説明もアザミに押し付けたし―――。この場で否定できない弱い立場のアザミをここまで追い込むとは―――やはり佐藤は兵器で人殺しができる冷徹マシーンや・・・・。アザミはプロとして家事雑用もやらなければいけないのか―――・・・・。社長のボディガードに、家事に、さらに自分自身も山岡に狙われている―――休む暇ない―――。銃は常に持っておくんだろうか―――? 佐藤は家ですごす時は全裸だったが、同じく実行員のアザミも全裸じゃないだろうな~?

ファブル4人で知恵と工夫を使って、プロとして―――小銃ではなく焼酎で―――酒に誘惑されると弱い社長をしっかり仕留めた―――。デザイン会社の従業員として―――肝心のイラストの腕前は見ていないのに・・・・。免許も無いし、雑用係として雇われるのか~? 意外に絵の才能を発揮する―――?

オクトパスには、チンピラに殴られて泣いていた佐藤―――行く所が無くて泣き出す浅見―――泣く男が続けて入ってくるなぁ~。そんなヤツらに巻き込まれて苦労で泣かされるのは社長だけど~。

面接後の男・・・・。

アザミが面接で合格し―――
洋子
(洋子はアザミの番号を”天涯孤独”と登録してる~)
これでユーカリが心配するのは山岡だけになった―――。育ての親として、自分のアイデンティティを作った人として―――いざという時に躊躇しそうだな―――。佐藤・ミサキ、アザミ・社長、洋子・ユーカリのコンビの中で、洋子とユーカリはプロ二人のコンビだが、山岡に対しては一番弱いかも―――・・・・。まだ殺しをしたことが無い洋子はまだしも、ユーカリはプロとしてやりきれるのか~? 佐藤もユーカリのように、親しい人がターゲットになった時―――
佐藤 海老原
どうするのか―――? プロとして―――? 人として―――?

倉庫でのほうの面接はというと―――海老原は水野を呼び出し―――。海老原はマツから事情を聞いて―――水野は巻き込まれた側なので同情はされるかもしれないが、それを海老原に黙っていた―――・・・・。組長からしたら頼られなかったということ―――。それこそ組を頼らずに天涯孤独で行くんだな?ということで―――
海老原
この笑い―――。水野は呼び出されてどういう態度をとるのか―――? 開き直ろうとしても泣き落とそうとしても無駄だろう―――・・・・。チャンスは1回だけと言ったんだから―――。
海老原は砂川の命をとるつもりだろう―――。砂川側の人間に対しても厳しくいくだろう―――だが命までとるか―――? 組員少ないのにさらに減ってしまうと―――下手したら隣の大西市の紅白組(くじらぐみ)がシノギを奪いにくるかも―――。今の時代、指を詰められてもなぁ~。水野は幹部から格下げが妥当か―――? ヤクザの世界に格下げってあるのかしらんけど―――。ヤクザとしては面子が大事だが、浜田組長のルガーを前にして―――どうしても見栄を張りたくなる弱い面を持つ海老原が、物の本質を見抜く器量を持つ男になれるのか―――? ボスとは面と向かってはいないが、組長としての面接試験は始まっている―――。

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-ザ・ファブル
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  1. ファブルネタバレ好き より:

    天涯孤独は山岡ではなくアザミを指していたのか───
    しかし笑える回だなー(笑)

  2. 名無しさん より:

    何事もプロは大変やな
    今週は声出して笑ったわ

  3. レオ より:

    改めて聞くとなんて悲惨な俺なんだーーってアザミ考えてるけど洋子とかサトウ見てると実際もそんな俺なのでは?と思ってじわってしまった

  4. ファブルネタバレ好き より:

    最近の展開でユーカリにも愛着が湧いてきたところだが────

    ユーカリ「俺は山岡さん 嫌いじゃないからよォ───云々」

    ↑ユーカリに死亡フラグ立った?

  5. 匿名 より:

    ファブルの面々って純粋培養ゆえに妙な「育ちの良さ」があるな

  6. ファブルネタバレ好き より:

    これで実はアザミの画力が凄かったりしたら・・

    そしてらもう3回くらい笑える週があるかも知れんな──(笑)
    そうなって欲しいな───(祈)

  7. 札束 より:

    どんなに親戚縁者が酷いやつだとしても、訓練で何十人も殺さないだろう。

    ナイフ一本渡して子供を山に置き去りはしないだろう。

    組織の掟から解放されたなら、「どんな仕事でも天国」(山岡)なのではないのか?

    それが悲惨でなくてなんであろうか?

  8. ファーブル より:

    免許証無くてもオクトパスの配達は自転車という…

  9. ほん より:

    緊張の緩急が絶妙で、ますます大好きな漫画になりました。
    前回から続くアキラの無茶振りとアザミのリアクションがイイなーーー。このコンビのやり取りはこれからも楽しみ。

  10. ファブルネタバレ好き より:

    殺し屋の最高傑作アキラの一言
    (誰も死なせたくない)
    矛盾しているが、これがこの物語の芯の魅力だな───

    この言葉を海老原、クロ、マツやアザミ、ユーカリ、スズムシはそれぞれどう思う──

    • ほん より:

      核心を突いてますね。殺し屋⇄誰も殺したくない、のジレンマにイチ読者は揺さぶられてしまう。プロの殺し屋に、ハッピーエンドを迎えて欲しいと感情移入してしまう…

      • ファブルネタバレ好き より:

        貝沼君がしんだ時のリアクションにもジーンときましたよねー

  11. 匿名 より:

    最初は嫌いだったけど、何かユーカリのキャラが好きになってきてるから消されたくないんだけどなぁー
    あと、全く根拠はないが水野は既に消されてるか、海老原の呼び出しで出向く途中で消されそうー

  12. 札束 より:

    やけにユーカリの「住むの〜〜〜?」とかが引っかかる。。。甘えた言い方ですな。。。

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