みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】153話「落花生の男・・・・。」発火性の男・・・・。

投稿日:

年明けの太平市。
ミサキを電車内で触った痴漢を探す洋子。
山岡は太平市を彷徨き、二郎は暗殺の準備を進めていた。

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あらすじ

二郎の家

山岡「太平市に来てるウチの二人は男と女だ――― おまえなら幾らで引き受ける?」

仕事を進める二郎「最近 耳が遠いんだよ~ 今の言葉は聞こえなかった事にする―――・・・」

二郎はこの仕事を最後に引退することを考えていた。

それを聞いた山岡は「ふと考える―――・・・・ 自分という人生が何によって誰に記憶されたか―――・・・・ そうゆうふうに考えた事ないかァ―――・・・?」

洋子の家

外から帰ってきた洋子。キッチンでは佐藤が鍋を作っている。

痴漢を見つけられなかった洋子「気長にねぇ~ ついでに町で買い物もできるし―――」

洋子「それより組長さんのルガーできてるわよ。クロちゃんに連絡しといてよォ―――」

佐藤「そうか―――」

鍋を食べ始める二人。

ボクシングジム

ジムの前で佐藤からの連絡を受けたクロ「今ちょっと行けないんで―――明日必ず・・・・ハイ!」

電話を切ってジムの中に入っていく。

クロ「ごぶさたです―――! 美吉センパイ―――」

美吉「10年ぶりくらいか~!? 真黒組まだやってるんか?」

クロ「まぁ~ ちょっと――― ボクシング習いたくて―――美吉さん頼って来たんスよ―――」

美吉「目的は?」

クロ「無敵になりたい―――」

美吉「俺が教えられるのはボクシングや! 無敵かどうかは自分で考えてくれ。言う通りメニューこなせたら・・・・」

クロ「なんでもやります―――!」

二郎の家

準備をしている二郎。

落花生に何かを注射器で注入して、穴の開けた木材?らしき物に埋める二郎。

それを暖房器具の前に置き、暖め始めた。

山岡の言葉を思い出す二郎「ファブルを二人殺れば―――俺の人生も誰かの記憶になり・・・・ やがて伝説になる・・・・か・・・・」

二郎「けしかけるの上手だよな~ 山岡さんは―――」

感想

 

病気を自覚していない兄妹・・・・。

佐藤「痴漢はほとんど病気だ―――」
でも殺しのことを考えている佐藤もほとんど病気―――。初めて来たバー・バッファローで隅の席を選んだり―――ミサキがマンションの鍵を無くした時に侵入できるかどうか考えたり―――太平興信所に入る前も建物を詳しくチェックしたり―――初めて真黒組に来た時には組長と若頭をヤるシミュレートしたり―――今回も痴漢を始末するやり方を想定したり―――病気としか思えない―――。

隙を見せないようにしている洋子も病気だろう―――。痴漢へのお仕置きはどの程度のお仕置きを考えているだろう―――? 警察に突き出す程度ではなさそうだな~。痴漢の家族や会社にバラすのも、警察に逮捕されたらバレる事だろうしその程度では無いだろう―――。「ちょっとやそっとでは治らないし懲りない―――」。洋子にとってどの程度が”ちょっとやそっと”なのか―――。プレイボーイの河合を退屈凌ぎで救急車送りにしたからなぁ~。お仕置きは生半可なものではないだろうなぁ~。社会の病原菌を取り除けるのか~?

熱が下がらない男・・・・。

ボクシングジムに入会するクロ―――。もうすぐ30歳と言っていたクロが10年ぶりに会ったから美吉センパイは高校のセンパイか~?と思ったらクロは高校に行かずに中卒で真黒組に入っているな~。美吉センパイもヤンチャしていた過去があるのか~?

目的は「無敵になりたい―――」。もう30歳ぐらいなのに無敵になりたい・・・・。ヤクザ者らしいけど―――! でも佐藤からの用事なら今までは飛んでいって駆けつけたのに(宇津帆編でクルマを調達してきた時みたいに)、今回はジムに行くことを優先した―――。それほど本気なのか―――。

準備運動やらないのはプロになりたいからか―――。佐藤との手合わせの事を思い出して、準備運動は無しでってことか―――。

クロがプロになりたいっていうのも病気みたいなものだけど―――治る時はくるのだろうか―――? あれだけ力量の差を見せつけられたのに・・・・
佐藤 猫舌
佐藤がこれだけ一生懸命「ふ~ふ~」とクロのプロへの熱を下げようとしたらクロは諦めるんだろうか~? このままだと痛い目にあいそうだけど・・・・。ケンカ無敗だったから、それで強い者に憧れがあるのか―――?

病気が治りかけの男・・・・。

山岡「自分という人生が何によって誰に記憶されたか―――」
今まではプロとして痕跡を残さないように生きてきたが、歳をとってきて何かを残そうって感傷的になったのか―――? 引退しようとしていた二郎にとっては余計に響いたことだろう―――。

山岡にけしかけられたのが分かっていても乗ってしまうのか―――? 二郎はどういう経緯で殺し屋になったのかが分からないが―――佐藤や洋子は幼い頃から殺し屋として訓練されていたから名を残そうとは考えないのか―――? 二郎がある程度の年齢で殺し屋を目指し始めたのなら、クロみたいに映画やマンガの中の殺し屋像に憧れがあってもおかしくはない―――。それが病気のように身体を蝕み始めるのか―――? 最初は太く短く生きようとこの世界に入ったけど、生き延びて長く細く生きる道を選んで引退を考えていた時に―――熱が下がってきていたのに山岡にけしかけられて熱がぶり返したみたいだな―――。消える直前のロウソクの最後に燃え上がる炎となってしまうのか―――?

退屈で熱くなれない男・・・・。

山岡も二郎が引退すると聞いたから、最後だから壊れてもいいから退屈凌ぎとして使うためにけしかけたのか―――? 恐怖心が無いから退屈でけしかけたか―――。他でもこういう事をやってそうだな―――。熱くなれない男が火を点けまわっていそう―――。

こんな調子の山岡には引退するときは来なさそうだな―――。最後まで生きている喜びを感じずに退屈なんだろうか―――? 追い詰められたとしても恐怖心が無いから、自分の事でも映画を見ているようになるんだろうか―――?

熱を上げているもの・・・・。

二郎が作っていた”例のモノ”―――
二郎の例のモノ
落花生に何かを注射して暖めている―――。何をしているんだ~?

落花生からは発がん性があるカビ毒『アフラトキシン』が発生する事がある―――。そのカビを大量に摂取すると急性の肝障害になってしまう―――。カビを発生させた落花生を食べさせて、病気にみせかけて殺すのか―――? 肝障害が起こるのが自然なターゲットは―――
組長
毎日酒を飲んでいる組長―――。組長がターゲット―――? 若頭も倒れてるから不自然ではないしなぁ―――。そもそも健康的なヤクザなんているんだろうか―――? 裏社会の者はみんな病気だな―――。

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