みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】152話「一軒屋の男・・・・。」引越し祝い無しの男・・・・。

投稿日:

年が明けた太平市。
落ち着いた正月を送った佐藤は、一般人の日常に馴染もうと”ふつう”の生活を送ろうとしている。
が、砂川に雇われた二郎がターゲットを決め・・・・

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あらすじ

佐藤の家

朝になり、いつも通りバスタブで寝ている佐藤が目を覚まし、そのままバスタブに湯を入れて風呂に浸かる。

バイトへの道すがら

オクトパスのバイトへ向かおうと家を出た佐藤。

ちょうどミサキが迎えに来ていた「社長ォ――― 事務所を引っ越したって――― 初めての一軒家ってなんか入りづらくて・・・・」

ミサキと一緒に社長の引っ越し先に向かう佐藤。

社長宅

佐藤とミサキは家にあがり、社長が新しい事務所兼自宅の中を案内する。

佐藤「腰が痛いと言ってた―――・・・ 寝る部屋はあるんですか?」

社長「よく聞いた佐藤ォ―――! 二階や!」

社長「ソファーで寝るようになってから5年―――・・・・ 人生の3分の1は睡眠やからな・・・そこをちゃんと考えたら―――ベッドにした―――!」

社長「ベッドはいいぞ~ おかげで腰の調子もいい――― よーし!今年は新しいバイトも募集するぞォ~」

佐藤「ベッドか・・・・」

二郎の家

外から帰ってきた、荷物を持っている二郎。

部屋にはいると山岡がハンモックで寝ていた。

静かに荷物を置く二郎。

山岡「調子はどうだ?二郎・・・・・・ 例のモノ―――・・・ 今から作るんだろ?」

荷物の箱から中身を取り出している二郎「今日から準備に入る――― 3週間で結果は出る――― それよりあんた この町をウロウロしすぎじゃないか―――? 俺の仕事が済んだらあんたが乗り出すんだろ?」

山岡「いかんせん退屈なもんでなぁ~・・・」

ハンモックから身を起こす山岡「この町に―――実は―――ウチの組織の者が二人いる―――・・・ おまえなら幾らで引き受ける?」

感想

ベッドで寝る男・・・・。

引っ越した社長―――。年末の仕事納めの時、すでに正月モードでボケ~としてたのに・・・・。正月どう過ごすかと佐藤に聞いたら「タコでも揚げようかと・・・そしてコマ回しを・・・・」と、まさかの答えで爆笑してたから、それで元気になって気が変わったか~?

そして新しい仕事部屋は―――「配線とかめんどくさいからそのままの配置」の仕事部屋・・・・。前は貝沼がやってたからなぁ・・・・。引っ越しの理由は貝沼の事もあるんだろうなぁ・・・・。腰痛解消だけでなく、気分一新しようという気持ちもあったんだろう―――。

腰痛に悩んでいた社長―――。佐藤とミサキにベッドがある寝室を見せたら―――
社長
佐藤「一人用・・・・」
ミサキ「寂しい中年感出てますねぇ」
こいつら・・・・引っ越しして心機一転で気分高まってるトコに水を差すようなことを・・・・。佐藤はともかく、ミサキは痴漢には強く言い出せなかったのに社長にはキツイ事を言えるんだなぁ~。ハゲのスーツの痴漢のほうに、社長に向けていった言葉「寂しい中年感出てますねぇ」を言ってやれば良かったのに・・・・。佐藤とミサキは引越し祝いも持ってこないし(今日言われたからしょうが無いかもしれないが)、家の中を見せてもらってもお世辞も言わないし・・・・。それでも明るく対応する社長―――。部下を気持ちよく仕事させるために雰囲気を悪くせずに明るく対応―――上司のプロや―――。

バスタブで寝る男・・・・。

佐藤はベッドの上には人の形をつくって自分は風呂で寝ている―――。前はバスタブでフタなしで寝ていたが、冬はフタをするんだな~。でも裸・・・・。風邪引かないのか―――?

佐藤にとって寝ることは、身体を休める事よりも身を守るほうが優先か―――? 寝ている時は無防備になるから寝場所を気をつけるのはわかるが―――バスタブで寝るなんて身体の疲れも取れにくいどころかむしろ身体が痛くなると思うが・・・・。
佐藤明
起きて首をコキコキ鳴らしたり、社長の寝室を見て「ベッドか・・・」と呟いてみたり・・・・もしかして身体が痛かったのか~? 腰痛に悩んでいた社長に寝室を聞いたのもそのためか~? プロとして身体は大事だからなぁ~。

ハンモックで寝る男・・・・。

二郎が帰ってきても寝ていた山岡―――。寝ているフリか―――?それとも帰ってきたから気づいて起きたのか―――? ガサって音がしたから起きたように見えるが・・・・
山岡 二郎
喋っている内容から、相手は二郎だと認識しているから前から起きていたんだろう―――。殺し屋として寝首を掻かれるのは注意しないといけないからなぁ~。

佐藤は裸でバスタブで寝てるし、山岡はスーツ着てハンモックで寝るし、洋子は目を開けたまま寝るし・・・・組織の人間は特殊な寝方をするヤツばかりなのか―――?

作戦を練る男・・・・。

二郎に聞く山岡「例のモノ―――・・・今から作るんだろ?」
“例のモノ”ってことはいつも使っているモノがあるのか―――? 使い慣れた方法が安心だろうし、一度成功したらその方法を続けてしまうという人間心理がある―――。が、プロとして同じ方法をやり続けると足がつかないか―――? 佐藤のようなハデにヤるタイプなら証拠を残すことで「アイツがヤッた」と知らしめて敵を恐れさせる目的もあるだろうけど、二郎は証拠を残さないようにするタイプなのに・・・・。

その例のモノは何か分からないが、二郎はそれを普通に外で買ってきた物で作る様子―――。スペシャルな物を使わずに、知恵と工夫でそこらで売っている物で作るのか―――。ということは二郎は山岡に仕事の仕方を仕込まれたのか―――? 山岡は、組織には内緒で自分の使える手下として二郎を置いているのか―――? でも呼び方が「あんた」だから師弟関係でもないのか―――? 親しい師弟関係だったり、弟子が独り立ちする程力を付ければ師匠を「あんた」と呼んでもおかしくないし・・・・。とにかく、山岡が組織の者と知っていても二郎が生かされているということは、山岡からとったら二郎は利用価値があるヤツだということ―――。

どこを寝床にしようとするのか分からない男・・・・。

その二郎に問いかける山岡―――。佐藤兄妹をヤるのか―――? それとも「組織の人間相手なら幾らで引き受ける?」っていうただの例え話か~? でも例え話なら「この町に組織の者が二人いる」と言わなくてもいい―――。ということは・・・・。山岡はボスの寝首を掻こうとしているのか―――? ハンモックで寝ているのは山岡はボスと”反目している”という意味が隠されてるのか―――?

山岡「恐怖心は無いが、死にたくはない」と言っているから、ボスにバレないように消す気なのか―――? 二郎が言っていた「俺の仕事が済んだらあんたが乗り出すんだろ?」。山岡の目的は、砂川がファブルと繋がりを持てるようになったら―――野心を持っている砂川の依頼で山岡が暴れられるからだと思っていた―――砂川と会って他の組と抗争を起こさせようとするのが”山岡が乗り出す事”だと思っていた―――が、それなら山岡が太平市をうろついて”下見”をする必要はない―――。太平市浅瀬町には真黒組以外に暴力団は居ないし、佐藤の住んでいる真黒住宅の周りをうろつく必要は無い―――。それなのに山岡が出歩いているシーンは真黒住宅の周辺ばかり―――。 山岡は自分の育てた部下を、「使えないから」とボスに消されている―――。偉そうにいうボスの指導力をみるために佐藤の力量を試す―――? 教育した部下を消された恨みで、ボスの部下でしかも特別扱いをしている佐藤を消す―――? 佐藤を巻き込んだことをボスにバレてもいいように組織外の人間の二郎を使うというワケか―――?

佐藤が仕事納めをした帰り道―――二郎とニアミスをしたが、佐藤は何かに気づいた様子だった―――。二郎は佐藤が目をそらした隙に身を隠したが、あれは佐藤が出来るヤツだと気づいたのか―――? 山岡が使えるヤツとして扱って―――あの時に佐藤に気づいたとすると二郎はなかなかの力量を持っていると伺える―――。少なくとも、佐藤に蹴りを入れても正体に気づかなかった鈴木より力量が上―――。そして山岡が二郎を佐藤にぶつけるつもりなら、二郎は組織の人間と変わらない程の実力があるのか―――?

3週間後、砂川の夢は叶えられるんだろうか―――? 山岡の夢は叶えられるんだろうか―――? 砂川の寝床は真黒組の高い位置に移動するんだろうか―――? 山岡の寝床は組織の中に置いておけるんだろうか―――? 佐藤の寝床は”ふつう”の人と同じ場所にいられるのか―――? それとも巻き込まれてプロの場所に引き出されるんだろうか―――?

3週間後―――良い夢を見られる者は―――永遠の眠りにつく者は―――誰だ?

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