みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】132話「その後の男・・・・。」その跡を消す者達・・・・。

投稿日:

太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。

宇津帆が計画した佐藤暗殺計画は失敗に終わり、宇津帆は生命を落とした。
ヒナコと鈴木は佐藤に別れを告げたが・・・・

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あらすじ

洋子の家

佐藤は洋子に手榴弾の破片が刺さった背中の傷を診てもらっていた。

ピンセットで破片を取る洋子「よし取れた―――!」

洋子「傷の深さは1.5センチってとこね――― 縫ったほうがいいわね~」

佐藤「いや いい――― それくらいなら俺の血ですぐ固まる―――! 消毒液かけてでかい絆創膏だけはっといてくれ―――」

洋子「本当にそんなんで大丈夫―――?」

佐藤「俺の免疫力はプロだからな」

家に入ってきたクロ「車 一応――― ガレージに入れときました!」

洋子「アタシが崖に落としちゃった車は―――?」

クロ「大丈夫です! レッカー手配したんで今日中には・・・・ いえ午前中には引き上げます―――」

佐藤「ゴメンなクロちゃん―――・・・・ 助かるよ――― ちなみにあの白い車――― 俺が買い取るよ」

クロ「え? あれはやめたほうがいいですよ――― 事件物なんで~」

佐藤「シートに俺の血がベットリついてる いくら拭いても血は残る――― そうゆうのは残したくない―――」

クロ「そうなると結構な額になりますよォ~ 真黒組が借金のカタに押さえた車なんで――― 名義変更やローンの残金やらも―――・・・・」

佐藤「細かい事はいい―――! どっちにしろ 車は俺が買い取って廃車にする―――」

クロ「じゃあせっかくなら乗れるように俺が手続きしますよ」

佐藤「普通に乗れるなら それがありがたい・・・」

クロ「でも俺の一存じゃアレなんで――― 若頭に報告してからで~・・・・」

佐藤「あ――― そうやな―――」

話を聞きながら手当していた洋子「ハイ! 手当終了!!」

佐藤「あ~ イテテテ・・・・」

若頭に電話するクロ

クロから車の事の報告を受ける若頭「佐藤がぁ~? あのレクサスを~!? 背中ケガしたからなんてぇ~!? しかも―――ハコスカを崖に落としたやとォ!? 細かいとこは後で聞く―――!」

電話しながら鍋を作っていた手が止まる若頭「よし――― じゃあレクサスはタダでくれてやれ。ローンの残金は俺が持つ! 小島の一件で俺は佐藤に借りがあるからな~ これで精算させてもらう――― 佐藤のええようにしてやれ―――ッ!」

クロ「ですって―――」

電話を聞いていた佐藤と洋子「タダか・・・」「さすが若頭~気前がいいわね」

クロ「車は急いで手続きします――― 名義は俺のカタギの後輩に変えときます。一週間ほどみといてもらえるなら――― ふつうに乗れるようにしときますんで~」

佐藤「たのむよクロちゃん。じゃあ俺 仕事行こ・・・・」

洋子「え゛っ!? その傷で行くの~?」

佐藤「あ――― クリスマスの絵を仕上げないと・・・・ せっかく仕事もらったし―――・・・・」

クロ「兄さんッ!! そうゆうとこシブイッス!!」

佐藤「何が―――?」

オクトパス

佐藤が描いた絵を見る社長とミサキ。

ミサキ「いいんじゃないですかぁ社長ォ―――」

社長「うん――― あったかいな~・・・ 車イスの子が立ってるのがいい―――! 知り合いで車イスの子でも?」
オクトパス社長
佐藤「いえ・・・・ たまたまです―――」

ミサキ「たまたまでも車イスから立ってるってのがいいよォ~」

会社の電話が鳴り、出る社長「はいもしもし―――・・・ オクトパスです。・・・・ そうですか・・・ ええ・・・・ わかりました―――」

電話を切る社長「太平警察からや―――・・・ 貝沼くんが水死体で見つかったらしい・・・」

ミサキ「え゛え゛~ッ!?」

社長「死体の腐食もあってまだハッキリしないみたいやが――― おそらく崖からの転落死やろうって事や・・・・ たぶん司法解剖に回されて・・・・」

無言の三人。

社長「とりあえずミサキ――― 明日からは一人で通勤たのむ―――」

ミサキ「あ・・・・ハイ・・・・」

空席になった貝沼の席を見る佐藤。

町中

街を歩いてるクロに声をかけた人物「クロちゃん―――?」

「よっ!」声をかけたのは鈴木だった。
鈴木

感想

その跡が出来た男・・・・。

背中の傷を縫わなくていいのか―――。背中の傷なんて動いたらすぐ開きそうだけど・・・・。佐藤が部屋で裸にいたときには身体に大きな傷跡は無かったけど、普段から縫合が必要な傷でも縫わないからなのかぁ~? 傷の痕跡を小さくするためにプロとして縫わなかったのかぁ~? それともタダの面倒くさがりなのかぁ~?
それに、破片が刺さっても消毒して終わり―――。免疫力もプロか―――! って免疫力がプロてどういうこと―――!!? 山篭りしてヘビや虫、草やキノコなんかを食べたりしてるから免疫力も鍛えられてプロって事かぁ~?

そして車を買い取ろうとする佐藤―――。理由は「シートに血が付いたから―――」。DNAか―――。痕跡を全く残さない―――存在を知られない、それがこの世界のプロ―――
佐藤 プロ
佐藤は傷も痕跡も残さないのか―――。

でも”時給1000円男”がレクサスに乗るのか~? 一応、オクトパスの人達には「貯金があるからお金には困っていない」と言っていたが・・・・ 社長にバレたら「配達は会社のポルシェ(折りたたみ自転車)じゃなく、自分の車で行け!」とか言われそう―――。

背中を怪我しててもオクトパスに向かう佐藤―――。プロや―――。でも嫌々じゃなくてなんだか嬉しそうォ~。
佐藤

そして描いたイラストも笑顔―――。
オクトパス社長
佐藤のイラストを見たスナックのママが「絵に今の生活が現れるから、この子は今の生活がきっと楽しいのね―――」と言われてたけど、ヒナコの事も解決して本当に楽しんで描いたんだなぁ~。貝沼がミサキを襲おうとした時に佐藤が描いたトナカイは悲しそうな顔してたもんな・・・・。
佐藤と社長
この時はヒナコに罪悪感を感じていて、しかもそのヒナコが元ターゲットだった宇津帆の所にいたから、佐藤でもこの時は悩んでいたのか~?

サンタのことをプレゼントを配りまくる変わったオッサンだと言っていた佐藤―――。そんな佐藤が描いたのは「サンタがプレゼントして車イスから立っている女の子」のイラスト―――。ケガをしてまでヒナコを助けたことで、無償で子供にプレゼントを配るオッサンの気持ちをちょっとは理解できたのか~?

今回のヒナコや貝沼の事で、佐藤の心に跡が出来たのかも知れない―――。

その後悔をせずに済んだ男・・・・。

ハコスカはなんとか隠せるか~。レッカーを見られなければ大丈夫だろう―――。

クロが若頭にハコスカが崖に落ちた事を報告て・・・怒るかな~?と思ったらそこまでは怒ってないなぁ~。借りを返す良い機会だったからか―――?
真黒組の若頭・海老原
若頭「太平市で一年暮らすなら、俺に貸しを作っといて損はないぞォ~」
怪しい動きを見せる小島を探ってほしいと頼んだ若頭がこう言ったけど、貸し作っといて良かったなァ~。

この後、クロは若頭に起こったことを詳しく報告しなきゃいけないけど(クロが佐藤からどのへんまで教えてもらったか分からないが)、クロがまだ殺し屋に憧れている事を知ったらどう思うだろう~? 山篭りの時は黙ってたのか~? 上手く誤魔化せるかな~? クロは後悔しそう・・・・。

後の祭りの男・・・・。

貝沼は水死体で上がったか・・・・。行方不明ではなく、親元に帰れるのは良かったといえるが・・・・。

司法解剖には回されるんだろうか―――? 身体は腐食してるから縛った後は消えてるだろうし―――崖から落ちたところで息を引き取り、川が増水して流されたと判断されるか―――? 井崎が「川を流されているうちに服は脱げていく」と言ってたから、頭に被せた布がそのままだとしても取れてるだろうし自殺扱いになるだろう・・・・。

その後もあるのか・・・・?

崖に落ちたハコスカ、貝沼の事が片付き、一件落着かと思いきや・・・・クロに鈴木が接触―――!?
鈴木
鈴木は海外に逃亡しないのか―――? 佐藤がファブルだと知ったし、ファブルに喧嘩売ったんだから、佐藤が許したとはいえ逃げたほうがいいような・・・・。クロに一体なんの用だ~?

鈴木はファブルに対して復讐するという気持ちはもう無いだろう―――。じゃあ弟子入り―――!? でももう40近いから引退を考えていたしなぁ・・・・。今からさらに上を目指すとは考えにくい・・・・。鈴木がこの後に何か起こすとは思えないしなぁ~。砂川がファブルのことを探っていると忠告しに来たのかな~? それとも井崎のことか~? ただ単に、去る前に佐藤に一言伝言頼むとかかなぁ―――? とりあえず、クロは「鈴木が洋子に負けた事」をおちょくらないほうが良いぞぉ~。

その後のコメント・・・・。

コメント欄でまつこりさんも書かれていますが――― 作者の巻末コメントでキャラのセリフの語尾に「―――」が付く意味が判明―――。
南先生「―――は語尾を伸ばすのではなく、「間」をとっているだけ。それが正しい読み方です」。
―――はなんとなく伸ばすのではなく雰囲気だと思っていたが・・・・間をとる意味があったのか―――。

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-ザ・ファブル
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  1. ひな より:

    おみそさんへ、

    貝沼君確定しちゃいましたね。
    今のアキラの心がヒナちゃんの絵なんでしょう。
    やっと、なんとか出来たと・・・
    鈴木は、やはり佐藤によろしく!なのでは?!

  2. ひな より:

    おみそさんへ、

    追加です。
    井崎消す為のクロに接触ですかね?!
    ベラx2喋りそうなんで・・・

    • おみそ より:

      今、前回の話を読み返してみると
      鈴木はクロに「井崎とどうゆう関係?」と聞いてたんで
      井崎の事でクロに会いに来たというのが可能性が高いと思います。

      でも井崎を消すまではするかなぁ?
      鈴木が井崎も裏の人間だと判断すれば消す、
      まだ裏社会の人間だと思わなければ、
      井崎の弱みを握って口外しないことを約束させるんじゃないですかね?
      あーでも、井崎はポロッと言いそうだし
      鈴木は整形して名前も変えるとしても何かしらバレる要素は残るだろうし…
      鈴木は正体を知られて狙われる立場になるのは避けたいはず。
      それなら井崎を消すほうが安全と考えても不思議ではない…

      井崎がクロに車を調達させた理由は何だったんですかね?
      それも何か関係あるのかな?

  3. まつこり より:

    佐藤の絵に笑顔が戻ったという事は、すなわち佐藤の心が晴れたという事なので何より

    貝沼が死体で腐乱どうたらが気になる
    作品的に貝沼死んでもメリット無いと思う

    貝沼は奇跡的に生還しオクトにも復帰
    いつも通り自分の殻に閉じ篭りつつも心の隅では反省している貝沼
    オクトはかつての日常を取り戻しました

    という方が、収まりが良いと思うんだけどな
    佐藤が事の全容を把握してる訳なんだし

    最後に鈴木が登場する1ページ手前のコマ外での煽り文
    「あの人の最後の仕事が始まる」

    鈴木が登場する最後のページのコマ外の煽り文でも
    「町に戻った独り身の殺し屋さんが、ドキリとクロちゃんを訪ねた夜 いざ冷酷な残業のお時間みたいです」

    そして、次回タイトル「消える男・・・・」

    これはもう、鈴木がクロを強引に連れ回すの確定ですね
    やはり井崎の口封じの為かなあ
    初対面から喋り過ぎだと怒られてたし 途中からはバックレたし

    ※ミニ情報※
    作品内にて、「プロとして――― ○○○―――」 などとセリフに「―――」が多用されるが
    これは語尾を延ばしているのでは無く「間」を表現したもの

    今週号ヤンマガ目次の作者コメント欄に明記されていた

    • おみそ より:

      僕も貝沼は執行猶予になって反省しながらオクトパスに通って復帰するチャンスを上げても良かったと思います。
      社長は受け入れてくれるだろうと思うし。
      でも問題は刺されそうになったミサキ。
      盗撮していた事もバレたらどうなるか…
      そこが難しいですね。

      次回の「消える男」で消えるのが誰なのか?
      井崎がこの世から消える事なのか?
      普通に鈴木が太平市から消える事なのか?
      楽しみです。

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