金剛を倒し、鮫島の弟の精二を助けた明達。
雅がいる要塞化した東京に入るため、精二の案内で東京へ向けて歩き出した。
精二「東京コワイ…東京…」
勝次「バカな弟がなんか言ってんぞハゲ」
鮫島「ウルセェなクソチビ」
明「ビビッて逃げ出すなよ。お前は案内人なんだからな」
突然、走り出す精二「ウガアアアア」
追いかける明達。
精二は車の脇で身体を丸めて屈んでしまった。
身体を丸めて震える弟を見る鮫島「精二…」
ドォンドォン
「エエエエエ」
突然、エテ公が現れた。
「車の脇に隠れろ!! エテ公だ!!」
鮫島(大丈夫だ。ここに女はいない。アイツは女の匂いに惹かれるんだ)
明(このままこっちが静かにしていれば気づかれないはずだ)
エテ公「エエエ… オン…ナァァ…」
明達の傍の車を踏み潰すも、エテ公はそのまま通り過ぎた。
鮫島「まったくなんだってエテ公がこんな所に…」
勝次「俺たちを追っているうちに すすき草原に帰れなくなったのかな」
明「しかし助かったな。精二のおかげだ。精二が皆を車の陰に誘導してくれたから隠れられた。助かったよ」
精二「ハシュー ハシュー」
ネズミ「ホントかなァ。ただ東京が怖くて逃げただけじゃねェの?」
歩き出す精二「ボソボソ」
鮫島「このまま行けば明日には東京の壁に着くってさ」
勝次「ナイス通訳」
空き家
夜になり適当な空き家で寝る明達。
しかし明は起きたままだった。
目を覚ます鮫島「どうした明。眠れないのか?」
明「ああ。ちょっと今日は久々に写真で奴の顔を観たんで目が冴えちまった」
雅の顔を思い出し、怒りを表す明。
鮫島「まァ休んでくれ。お前だけが頼りなんだから」
次の日
東京を目指して歩く明達。
途中、食事休憩を挟み、進んでいく明達。
精二の言葉を訳す鮫島「もうすぐ東京の壁が見えてくるってよ」
明達の前に高くそびえる壁が見えてきた。
勝次「これが…東京の壁…」
ついに壁に着いた!!
感想
カッコ悪ィよ 兄ちゃんたち
大人は子供を守るもんじゃねェのかよ
勝次の「バカな弟」とか「ハゲ」とか口悪ィ。東京から無事帰れればお世話になるかもしれない男なんだぞ。でも逞しくなったなァ… それとも母ちゃんがいなくなったから無理に強がってんのか? 鮫島も寂しがらないようにわざと強く当たってんのかァ?
でも勝次から「ナイス通訳」とか言われるなんて… 救世主と呼ばれていた男が小4から通訳係呼ばわりなんて辛ェなぁ…
最悪な引き伸ばしの化身が
人再び出て来た
関わらないほうがいい
ここにきてエテ公かよ! エテ公編はグダグダだったし…もう引き伸ばしはいらんのじゃ…
エテ公が来たから「車の脇に隠れろ!!」って丸見えじゃねェか!
これで隠れたとかふざけやがって! エテ公の目線の高さを忘れちまったのかよ!!
それに後ろから来たとはいえ見晴らしのいい国道ででけェエテ公が歩いてくるのを誰も見えなかったのか?
こんなでけェエテ公がドォンドォンして歩いて来たのに傍に来るまで気づかなかったなんてありえねェ!
海賊船で寝ている死神を観察している時にネズミは目がいいって言ってたじゃねェか。そんなネズミでも気づかないエテ公に精二だけが気付いた。精二は極度の人見知りだから周りの目線を人一倍感じるようになって、エテ公の目線も人より早く察知したのかァ? 先生ェは精二の人見知り設定を活かすためにエテ公を生かしたのか。なるほど考えちょる。
鮫島「大丈夫だ。ここに女はいない。アイツは女の匂いに惹かれるんだ」
さすが救世主様。一度戦った邪鬼のことはちゃんと覚えておる。それに比べて同じく救世主と呼ばれた明は…チワワ様と2回目に出会った時に
明「一度戦った相手だ。コイツの強さを見にしみている」と偉そうに言っちまったのに… チワワ様が火を吐いた途端…
明「火っ!! そうか この邪鬼 火を吹くんだった!!」。チワワ様の吐く炎に苦しめられたのに忘れるなんてありえねェ!
コイツが宮本明 見ての通り
忘れっぽい奴だ
鮫島様がいて助かったな。
エテ公をやり過ごした明。明は「精二のお陰で助かった」とか言ってるけど車の脇に隠れた効果は本当にあったのか? この救世主は案内してもらうために適当に褒めてねェか?
コイツが宮本明 見ての通り
媚びるのが上手い奴だ
でもエテ公が後ろから来たってことは、金剛にアンチエイジングされちまった女がいたところから来たんじゃねェのかァ? それとも結構な距離を歩いたのか? でも結構な距離を歩いたなら後ろからエテ公が来るのはおかしいし…それに一日しか歩いてねェし… 吉川のように明を世話して見送る女性がまた犠牲になっちまったんじゃねェのか?
コイツが宮本明 見ての通り
疫病神な奴だ
この東京付近がガラガラだからちくしょう!!
道中誰も会わなかったが… 人間と出会わないのは分かるが吸血鬼もいねェのか? この辺の吸血鬼は壁の内側にいるのか?
そしてようやくたどり着いた東京の壁。
でけェ! こんな壁を東京を囲むように作ったのかァ? どんだけ鉄板使ったんだよ!
鉄板!! この東京を囲むには大量の鉄板がいるのか!!
雅には敵はいないんだからそこまでやらなくてもいいんじゃねェのか? 唯一の敵の明とは戦うのを楽しみに待っているというのに… 何から守るための壁なんじゃ? 吸血鬼に対抗するための人間軍がいたりすんのかァ?