佐藤とクロが山篭り。
クロが一時一人になった時にクマと遭遇―――
あらすじ
クマを発見したクロ(出たッ…)
クロにゆっくりと近づいてくるクマ。
クロ(こっちに来るな――― おいおいお―――い!)
クマに会った時の対処の仕方を佐藤と会話したことを思い出すクロ(死んだフリってのは―――・・・ 背中を見せるな―――・・・)
クロ(背中を見せずに――― 死んだフリ―――・・・!!)
地面に仰向けになって死んだフリをしてしまうクロ(ってお―――い!やっちまった―――!!思わずやっちゃいけん事やっちまった―――!!)
クロに近づくクマ。
クロ(デッカ~ 食われる――― こわ~ ヤバ~ アカン・・・体が動かん―――)
その時、物音がしてそちらを向くクマ。
手を大きく広げて自分を大きく見せ、クマを威嚇する佐藤「ゴォワ~」
驚くクマ。
木を蹴って揺らしてさらに威嚇する佐藤「ゴワァ~!!!」
その場を離れていくクマ。
死んだフリしてるクロに話しかける佐藤「起きてテントに戻れ」
クロ「兄さん・・・」
テントの傍のかまど
クロ「スンマセン・・・ なんかちょっとパニクって・・・ もともとは近くにいても別行動―――とか言って・・・ ついてきたのに迷惑ばっかり―――・・・」
佐藤「別にいい――― 食えよ焼けてるぞ――― バッタに――― カエル―――」
クロ「その・・・ できればヘビとか・・・」
佐藤「探したけどいなかった――― 昆虫は同じ量でも牛や魚より栄養価が高い――― 覚えといて損はない―――」
クロ「でもマズイでしょ・・・」
佐藤「突然の大地震に――― 災害――― 食料に関してはこれで少しでも生き残る確率が上がる―――」
佐藤「自分にはそんな災難は起こらない――― みんなどっかでそう思ってる気がする―――」
佐藤「『絶対』がない以上――― 確率を上げる方法を身につけるしかない。俺が殺ってきたターゲットの中にもそんなヤツが多かったからわかる――― 死ぬ間際に――― なんで俺が・・・って顔をするんや―――・・・」
佐藤「熊と鉢合わせした時 そう――― 思わんかったか?なんで俺が・・・って―――・・・」
クロ「熊なんて無縁やと思ってたからまさかですよ・・・ リュックが埋められてるの見た時――― なんでリュックが~って思ったけど・・・はは!」
佐藤「リュック埋められてたのか―――?熊に取られたのか―――?」
ガリッ 虫を食べながら佐藤「マズイな・・・」
クロ「でしょ・・・ 虫やし・・・」
佐藤「あの熊・・・ また来るぞ――― そのリュック取り返しに・・・ 攻撃的に―――・・・」
クロ「えっ・・・?なんで・・・!?まさか・・・」
佐藤「自分の物は取り返す――― 熊の習性だ―――」
感想
山篭り中に兄さんがことあるごとに「ボスから教わった」って言ってたやん――― それを見習って師匠と仰いでいる佐藤の言ったことをちゃんと守れよ――― クマに死んだフリはダメ、背中を見せるのはダメって分かってるのになんで死んだフリ―――?
ここで冷静にプロとして対応―――できればファブルの組織に入れる可能性出てくるのに… クロがとった行動は
クロが迷惑かけてばっかりと謝った後、佐藤が採ってきた食料がバッタとカエルだったので「できればヘビとか」謝った直後でそんな贅沢言う―――?
習性で熊が再び戻ってくることに対して「マズイな・・・」って佐藤は言ったのに、クロは「でしょ・・・虫やし・・・」とか・・・
熊は『一回手に入れたものは自分の所有物』とみなし、それを取り返されると『自分の物を奪われた』と判断し、攻撃的になって取り戻そうとしてくる習性がある
このままでは熊が戻ってくる―――。この後は熊VS佐藤か―――?クロにリュックや帽子を捨てさせてテントを移動か―――? 生き残る確率を上げる方法は熊と戦わずに逃げるだろうけど… 佐藤対熊を見てみたい―――