第2試合が終わり、医療室で治療を受けている十兵衛。
あらすじ
十兵衛を診た医者「OK 問題ありません」
十兵衛と高野が医療室から出ると工藤と吉田が。
十兵衛「ICUにいなくてもういいのか?」
吉田「佐川徳夫が入るから出た。血清を梶原が置いていった。俺が預かっていてそれをドクターに渡したよ」
後ろから話しかけられる十兵衛「おおっ!丁度いい時に来た」
吉田「あっ」工藤「お前… お前あの時の探偵」
十兵衛は探偵が連れている女を工藤の母親だと紹介する。
十兵衛は子供をゴミ箱に捨てるような女は繰り返しているはずだと推測。赤ん坊遺棄事件を調べ、工藤の生まれた年代に絞り、その女を見つけたと言う。
工藤「それが俺の母親だとどうやって証明できる」
探偵「DNA鑑定書だ。99.99%の確率で親子関係は証明されている」
十兵衛「おまえ 歯医者行ったろ。その時 綿棒で口腔内細胞 採ってもらった」
女「私が工藤優作の母親ってわかったでしょ。試合に勝って2億も入ったんだってね。私は1000万だけでいいから。私は今、生活が大変なの」
工藤「出ていけ」
女「なんて酷い事いうの。私はあんたを産んだの!!その私が困ってるんだから1000万ぐらい貰うのは当然だ!!!」
吉田「出ていけ ぶっ殺すぞ」
女「そんな大金。独り占めにするなんてずるい!!!」
今度は十兵衛に向かって叫ぶ女「捨てた子供に会えば金になるっていったじゃないか!!!工藤が払わないならお前が払え!!!」
探偵「感情的にならないで。感情的になると貰えるものも貰えなくなりますよ。ここはひとまず出ましょう」
部屋を出て行く探偵と女。
十兵衛を睨む工藤「テメェ ぶっ殺すぞ」
十兵衛「なんで身銭切ってテメーの母親捜してやって殺されなきゃいけねーんだよ」
十兵衛「お前も知っていたはずだよな。俺はこういう戦い方をする」
エレベーターで移動する十兵衛と高野
高野「しかしよく工藤の母親を見つけたな」
十兵衛「見つけられるわけねーだろ。探偵に母親役を用意してもらったんだよ」
十兵衛「捨てた母親は触れられた事がない工藤の最も柔らかい部分だ。俺は工藤に勝つためにここまでやってきた… やれる事は全部やっておかないとな」
十兵衛「次は文さんの番だ。文さんは言わないが勝ちたい理由があるみたいだからな」
エレベーターを出て通路を歩く十兵衛と高野。向かいのエレベーターが開き、文学と川原(カワタク)が出てくる。
無言で右手の平を上げる十兵衛。
無言でハイタッチする文学。
入場前の櫻井
ヨシフ「アンダーグラウンドでも外でもユウショウを場に案内するのは俺なんだな。と言っても覚えてないか。これだけは言っておくぜ。お前は…」
櫻井「それは覚えている。俺は強い」
感想
「富田流が勝った」というワードを打ち込まれた
富田流の師匠と弟子との無言のハイタッチがかっこええ!
でも十兵衛、お前が勝てたのは屍のおかげだろ!
富田流じゃなくて梶原柳剛流の屍を使っただろ!!
お前の師匠、梶原じゃねーかよ!!
十兵衛は今回の「文さんには勝ちたい理由があるみたいだから」でトーナメントに勝ち進んで文学とあたったら勝ちを譲るようだな。まぁ普通にやっても十兵衛が負けると思うが。
文学はハイタッチの時に無一と握った手を思い出したのだろうか?富田流を継いで「田島を倒す」と約束した時に握っていた右手のことを。あーこういうと文さんが負けて十兵衛が富田流を引き継ぐみたいになるなぁ…
漫画的には文さんは負けないと思うけど… でも主人公が卑怯な手を使う漫画だからなぁ…
卑怯なんていうと「『卑怯』というのは敗者が最後に吐く言葉だ」って返ってくるか。
「卑怯」という手は歯医者で吐く細胞で手に入れた
喧嘩しても母親がどうのって言っちゃダメだろっていうところを簡単に超えていく十兵衛。しかも工藤は天涯孤独なのに… 悪魔ですわ、悪魔! 佐藤・悪魔・十兵衛様の登場ですわ!
工藤が捨てられた時に「捨てられても母親を愛している自分が許せなかった」
とあるし、工藤の触れられたくない部分が母親なのは間違いないだろう。でもこれで動揺するかなぁ… 十兵衛が工藤と戦った時、母親が栃木県知事だったおかげで助かったことを根に持ってんのかなぁ。試合中に何か叫ばせて気を逸らすとかするのか? でも、工藤も流石に偽物と気付くと思うし…
第2試合の時にはすでに客席に座っていた。
吉田 まだ言うな
吉田が「徳夫は血清で治療中」と言うことで、十兵衛の徳夫をヤッてしまったという心にあった引っ掛かりは消えてしまった。「十兵衛くぅん… 僕のお友達の徳夫くんが帰って来ないのぉ。徳夫くん帰ってくるよね。帰ってきますよね」とか言えばいいのに。「すでに死んでいるんDEATH」と返されるかもしれないけど… しかも逆に工藤には動揺をさそわれてしまった。澤は成長したのに、吉田はタンに血清の値段をふっかけちゃうし… 十兵衛は工藤の無能なセコンドから攻めるという手も考えているかなぁ。
俺…一人だし記憶なくて 今すぐ「俺は強い」と証明したいんすけどどうすればいいんすかねぇ?
父親・無一の仇をとるため、弟子の前で師匠としてみっともない姿を見せないため色々背負って戦う文学。
一方、櫻井は記憶が無いため俺は強いと証明するため自分のために戦う。
文さんの無言のハイタッチもカッコ良かったけど、櫻井の「俺は強い」と言ってる姿もカッコイイ。
試合の勝敗の予想としては、やっぱり文さん勝利かなぁ。櫻井も怪我無く負けて(激しい攻防はなく、あっさり金剛で終わるかも)タンがやろうとしていることに巻き込まれて、そこで活躍するのかなぁ。タンが目をつけていたイミを倒した櫻井だから、タンが櫻井を利用しようと動くことが考えられる。というか櫻井が一回戦で消えて終わりというのは勿体無い。その後も活躍してほしい。