陰陽トーナメント1回戦第3試合が終了した。
アンダーグラウンドから櫻井に付いて逃げてきたヨシフは、櫻井が負けた事で…
あらすじ
控室で金を掻き集めて、部屋を出ようとしているヨシフ・ブラトフ。
扉を開けると男が立っていた。「ヨシフ久しぶりだな」
ヨシフ(バルトロメウス・バッツドルフ)「やあ・・・B・B。格闘士のアンタがなぜこんな国に?」
B・B「お前がいない間にB級に上がったよ。今はB・B・Bと呼ばれている」
ヨシフ「櫻井か? 櫻井なら奥に居るから入れよ」
後ろからナイフを取り出し、B・Bを刺そうとするヨシフ。
しかしB・Bはヨシフのナイフを握っている手首を掴む「タン氏が関わるトーナメントだから見逃していた。それは勿論わかっているよな」
B・B「逃げる準備で必死だったから知らないだろうが櫻井は救急車ですでにここを出たよ。ここの手術室は入江文学が使うからな」
別の控室
十兵衛と高野、カワタク。
カワタク「腕は縫合するだけだけど耳は繋げるらしい。試合は最後に回して…全身麻酔にも種類があって覚醒の早いデスノートとかいう薬が」
十兵衛「デスフルランな。殺すんじゃないんだから」
カワタク「っていう主催者の説明を手術室で受けてたけど入江は承諾しなかったよ」
十兵衛「まあ覚醒が早いっていっても影響が出るの確実だし『棄権しろ』と同意語だし 納得しないわな」
カワタク「他の連中の試合も見たいから部分麻酔で俺は平気だと言っていた。関羽雲長のように耐えてみせると言っていた」
十兵衛「…痛そうだな。ちょっと見に行ってこよう」
カワタク「どういう神経してんだよ」
十兵衛「まあー まあー カワタクは好物のバナナでも食べながらここで試合を見ていてくれ」
バナナを渡されるカワタク「別にバナナ好きじゃないけどな」
櫻井の控室
ヨシフはB・Bに捕まっていた。
ヨシフ「櫻井はどうなる?」
B・B「櫻井は一番強かった頃の飼い主に買われたよ」
ヨシフ「円形闘技場のか?」
B・B「さあアメリカに帰ろうぜ。そういえばヨシフは虎とライオン どっちが好きなんだ?」
ヨシフ「・・・・」
7日後 アメリカ
アンダーグラウンド
棒を差し出すMC「これで戦え」
檻の中のヨシフ「円形闘技場のユウショウか。すでにシロタでやったと聞いたが。俺のナイフを使わせてほしい。同じ事をやらせるなんて前任のシロタならそんなドラマは採用しないな」
MC「どちらにしろエキシビジョンで刃物・銃器の使用は認めない。それがルールだ」
ヨシフ「エキシビジョンでなければいい」
MC「ただのじじいと猛獣の戦いで誰がじじいに賭けるんだよ!!」
ヨシフ「俺が賭ける。別れた女房に引き取られた娘がいる。俺になにかあった時に残してやるために娘の名前で作った口座に20万ドルは入っている。それをすべて賭ける!!!」
MC「なんかあった時のためって! すぐにそのなんかあった時になるのにそれを使っちまうのか!!? 面白い十分にドラマがある」
アンダーグラウンド
MC「B・B・Bの質問にハゲは答えませんでした。そうです! ハゲはどちらも好きすぎて選ぶ事が出来なかったのです7.しかし我々はハゲの願いを叶えてあげたい。母は虎。父は獅子。種を超えた最強遺伝子を受け継ぐ猛獣… ライガー!!!!!」
試合の部屋まで歩くヨシフ(ドラマがあれば対面後も3分は時間を稼げる。エキシビジョンでなければベッティングする時間を最低5分間とる事が決まっている。試合開始まで最短8分)
MC「格闘士ではない ただの禿げたじじい! ヨシフ・ブラトフ!!!」
MC「これはエキシビジョンではありません!!! ベッティングスタート!!!!!」
客はライガーに賭け始める。
ヨシフはズボンを脱ぎだす。
客「ハゲはライガーに綺麗に食べてもらおうとしているのか!?」
MC「先進国による食品ロスが問題になる現在。私は彼のような立派な倫理観を死の間際まで持てるような人間になりたい!」
ヨシフは右足の付け根をベルトで縛る。
そして右足にナイフを突き立てる。
MC「切断? なんて事でしょう! ハゲは美味しい食材になろうと必死です!!」
ヨシフ(骨が硬い こっちを使うのか)
ナイフの刃の部分ではなく、反対側のノコギリ状のギザギザのほうで切り出す。
MC「はい!ここまで!!」ベッティングが終了。
ヨシフは右足を根本からの切断が完了。
斬った足を持ち、片足で撥ねながらライガーの檻に近づくヨシフ「腹減ってんだろ。可哀そうに。お食べ」
檻の中のライガーに斬った足を差し出すヨシフ。
ライガーは足を食べ始める。
MC「ス スタートです・・・・」
檻が開き、ライガーの後ろからすかさずナイフで首を刺すヨシフ。
虎かライオン・・・ 選ばなければドラマを重視するアンダーグラウンドならライガーを選ぶ事は想定の範囲内だった。
ライガーの個体は虎より2回り以上大きい
遠隔操作で開閉できる檻がワンサイズしかない事もわかっていた
身体の柔らかいネコ科でも狭い檻では背後への反撃は困難
反撃より先に開いた檻から逃げようとすると思っていた
ライガーは倒れる。
気まずそうな表情のMC「動かない」
ヨシフ「ユウショウ ユウショウ」
MC「たった20万ドルで総取り」
ヨシフ「ユウショウ 俺は生き残ったぞぉぉ!!」
アンダーグラウンドはタンからの出資が止まり運営が立ちいかなくなる
だがそこに新たな出資者が現れる
その男は行動と容貌からこう呼ばれていた
『片足のヴァルチャー』
名をヨシフ・ブラトフといった
感想
お前マジか… ちょっと信じられないぐらい試合を始めないじゃないか
第4試合はまだかよ… それに前回の里見の相談事って何だったんだよ!?
しかも前号のヤンマガの次号予告と内容が違う!
お相撲さんと演歌歌手が戦う!みてーな予告が載ってたのに全然内容が違うじゃねーか!! 余力を残して頂点に立った男同士の戦いはまだかよ!!!!!
その時思った事はシンプルだった
話の進行が本気で遅れる
俺はハゲのその後とかどうでもいいんだよ! どうせなら櫻井が負けた事に大しての田島やアリの反応や、治療室での文さんの様子、病院へ運び込まれた櫻井の様子とかが見たかった。
ヨシフはどうやって生き残る…
間違えるな!!! ここが間違いなく人生の分水嶺だ
(運営は違うが)円形闘技場の櫻井や、シロタの時はライオンを出したし、今度はライガー? アンダーグラウンドの運営はネコ科の動物を痛めつけ過ぎではないだろうか。
「お前 ライガーの情報を持ってこいよ このままライガーの知識無いままでマンガを読ませる気かよ」
澤「ちょっと時間もらうかもしれません ライガーの情報なんてあったかなー」
ライガーは父がライオンで母がトラの雑種動物。野生においての交雑は現時点で確認されていなく、その全てが人工飼育下で生まれた個体。個体は虎を上回り、500キロの個体も存在する。
こんな化け物とヨシフは戦ったのか… 円形闘技場で棒切れ一本でライオンと戦った櫻井より強いんじゃないか? 生き残るために作戦を考えるとしても足を切り落とすなんて作戦の内に入れないよ… ただのハゲのおっさんかと思ってたら覚悟がすげえ! 文さんが腕を犠牲にして煉獄を打ったのは何だったんだ…
ヨシフのほうが強かったという事になるぞ
でも、斬った後なのに血が全然でてねー。
ここまで斬る必要はあったのか? 膝下で斬るとかは駄目か?
ライガーがすぐに食べきらないように脚の根元から斬ったんだろうな。
でも斬った直後に片足で歩けるのか? 痛みが尋常じゃないだろうに。というか太ももには太い血管が通っているから、それを斬ったら普通は失血死するんじゃ…
久しぶりにお前の笑顔見せてくれよ
笑顔を見せていた時のヨシフ。
この時は第2試合が決着ついた時。ヨシフはカジノにいたが、賭けていたのは逃走資金のためか?
そして1年後、ヨシフはアンダーグラウンドの出資者になり『片足のヴァルチャー(ハゲワシ)』と呼ばれるようになった。ということはヨシフは手当をしてもらったということだな。アンダーグラウンド側も勝者を蔑ろにすると信用に関わるもんなぁ。
ハゲのその後なんてどうでもいいと言いながらこれだけ書いてしまった…
…いや これだけ書いてわかった事だ―――
俺はたまらないほどヨシフを気に入っているようだ
「タンは何やってんだよ」
「尊厳を守るため」
「抽象的な答えを聞いてんじゃねーよ!!」
1年後にタンがアンダーグラウンドから手を引いたのは何かをするためか?
以前、タンと謎の人物が話していた
『佐川徳夫を得る事で1%成功する確率が上がると考えれば12億など破格の安さ』と感じること。『梶原に板垣組を乗っ取らせるのに1000億使って1%でも確率が上がれば破格の安さ』だと感じる尊厳を守ること。
それをするためにタンはアンダーグラウンドから手を引いた? それともそれに失敗したから出資できなくなった?
タン「…やりたい事 …まだ言えない」
「でしょうね!!!」
で、タンのこの何かをするために徳夫は役に立つけど、櫻井は必要ではなかったのか。やはり睾丸が潰されていては弱体化は免れないか。
でも円形闘技場のマッドホッパーが引き取ったという事は、櫻井はまだ戦える状態ではある? ヨシフの「ユウショウ 俺は生き残ったぞ」と言ったのは櫻井も戦い続けていて「お前も生き残れよ」ってことかなぁ? 櫻井は戦わせることしか利用価値はないだろうし、マッドホッパーが引き取ったということはそういう事だろう。タンがやりたい事にはマッドホッパーも必要みたいな事を言っていたから、タンがやりたい事を始めた時に櫻井の再登場はあるかな?
だが強者達の見解は違う
「気の毒だがどんな奇跡が起ころうが睾丸無しでは強さを保てない」
「客は十二分に楽しんだだろう」
「万が一もないな」
「それは今度 宮根さん 個人的に話しましょうよ
今日本では想像のつかないテクノロジーが発達して…」
「櫻井裕章は強かった」
なんて空気が重いんだ
仲良くしようよ
誰が悪いわけでもない
入江文学が開放骨折の選択を選んだだけなのだから
文さんは治療で全身麻酔を拒否。耳は繋げて、開放骨折した腕は縫合するだけ。これはすごい弱点になっちゃうなぁ… 左腕が使えないどころかガードも出来ないだろう。対戦相手のダメージ具合いにもよるけどどうするんだろう…
繋げた耳もグラウンドの状況になればすぐにとれそう。マカオへの飛行機に乗る時はカブトのマスクを「前はキャスバル兄さんっぽくなかったか?」とかイジってたのになぁ… マスクが変わったのは、カブトだけ耳を掴まれないのは有利すぎるからだったが、あれは伏線だったのか?
十兵衛がカワタクにバナナを渡していたけど
試合後に十兵衛もバナナを食べていたが何かの伏線? ただの栄養補給かな? 血液ドーピングしていた十兵衛のことだからこれも何かあるのかなぁ。話が進んで、このバナナが伏線だった場合、
―――が それ以外にも使えるとはっきりと知れた事は大きい
佐藤十兵衛には感謝しないとな
となるのか?
そして十兵衛は文さんの様子を見に行くために部屋を出た。部屋に残されたカワタクと高野くんで会話はするんだろうか?
親しくないおっさんと二人きりで会話は繋がるのか!?
カワタクは文さんと違い、金メダリストで社交性もあるから大丈夫か? というかカワタクも高野くんもセコンド兼ボディガードなんだから選手に付いていなくていいのか? 一応、試合以外の暴力行為は禁止にはなってるけど… 敗者からの攻撃は可能性として考えられるが、敗者側で今動けるのは佐川徳夫のセコンドの川上竜だけ。ドラゴンは復讐とかしてこないだろう。
そういえば第1試合と第3試合の敗者のその後は描かれたが、第2試合の敗者のその後が描かれてないなぁ。徳夫がタンのやりたい事に利用されるってのはあったが、徳夫側の気持ちなども無いし… 佐川雅夫がすでに死んでいて幻を見ていた事を知ったが、その後どうなった?とか気になるし。これは睦夫の時に描かれるかもしれないが。セコンドだったドラゴンは柔道からボクシング、日拳へと渡り歩いてきたから徳夫が負けた事で次に学ぶ格闘技を選んでいる最中か? 徳夫に勝った十兵衛は富田流。第3試合でも十兵衛の師匠が勝ったから、次は富田流に弟子入りとか考えてるんじゃねーだろうな?
仁王 関修一郎の背中を見れると思った
川上竜「俺に富田流を教えてください」
それとはすなわち格闘技の乗り換え
柔道
↓
ボクシング
↓
日拳
↓
富田流
4手か 見事!
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どの記事も面白すぎるw