鮫島の弟を救出するため、吉川の仇をとるため、金剛のアジト『明治屋ホテル』にとうとう明達は辿り着いた!
あらすじ
「ここが… 明治屋ホテル…」
吉川が騒ぎ出す「ギアアアアア ギガギガ ガウ゛ウ゛ウ゛ウ゛」
鮫島「母ちゃんは感じてるんだよ。ここにいる憎き男の存在を」
明「行こう。金剛を倒しに」
ホテルの中へ入っていく明達。
鮫島「臭ェな。とんでもなく臭ェロビーだ」
明「フン 臭いの元は中央の山だろ」
鮫島「金剛の脱皮した皮…」
ロビーの真ん中には金剛の脱皮した皮が数メートルの高さまで積み上がっていた。
鮫島「しかしこの量… アイツ どれだけ脱皮して強くなりやがったんだ」
吉川が突然、口から手を出して指を指す。
鮫島「こっちに金剛がいるってのか?」
頷く吉川。
鮫島「金剛の臭いでもすんのかな。まァ母ちゃんを信じよう」
吉川の指す方向へ進む明達。
4階の411号室の前まで来た明達。
勝次「なんだか血まみれの部屋がある」
411号室に入ると中は血まみれで荒れ放題だった。
鮫島「なんだここは。食人パーティーでもやったのかよ」
明「他にも数部屋血まみれだ。他の階も入れたら結構あるんじゃないか?」
鮫島「奴ら、パーティーで一度汚した部屋はもう使わないって事か。あんな奴らでもきれいなベッドを使いたいのかよ」
明「逆に言えば、人間が隠れるには汚れた部屋が一番だと言える。勝っちゃん、ネズミ、お前たちはここのトイレに隠れていろ」
勝次「ふざけんな明!! 俺も一緒に行く!! ここまで来て何言ってんだよ てめェ」
明「鮫島、猿ぐつわを」
鮫島「ム」
勝次は猿ぐつわと手足を縛られ、ユニットバスに入れられる。そばのトイレに座るネズミ。
明「すまんな勝っちゃん。この先 行くには足手まといだ。その代わり 母ちゃんに金剛の死に様は見せてやる。二人でおとなしく待っていてくれ」
明「じゃネズミ、勝っちゃんを頼んだぞ」
部屋を出る明と鮫島と吉川。
鮫島「やっぱりクソガキは巻き込めないか。優しいじゃないか」
明「お前だって生きて環れるか わからんぞ」
鮫島「フン 覚悟はできてるよ」
ホテルの階を上がっていく明達。
屋上まで来た明達。
鮫島「最上階… ここに金剛が…」
ペントハウスの入り口は鉄の扉が固く閉ざされていた…
感想
金剛様ァ!! 自分の臭さに気づいてくだされ金剛様!!
臭ェ皮をロビーの真ん中に溜めとくなんて…
脱皮した皮をどうやってこんなに積んだんだァ? 金剛は脱皮する時に、わざわざ脱皮した皮の山の上に登ってから脱皮してんかァ?
「金剛様… それになんの意味が…」
それに臭ェ亡者の吉川がいるのに、さらに臭ェなんてどんだけ臭ェんだよ。金剛自身は自分の臭さを感じねェのか? 部下の吸血鬼達は臭ェのを我慢してんのか? それにしてもロビーに溜めとく必要あんのかァ?
ペラペラの皮がコレだけ積み上がるなんてどんだけ脱皮してんだァ? この山は本土で箱根に来て脱皮した分だろ? 金剛はずっと箱根にいんのかァ? ハ もしかして雅は、金剛が臭ェから本土に来てすぐに箱根を任せるとか言って遠くにやったのかァ?
吉川「すまない ちょっと意見がいいたくて」
吉川はもう喋れねェのかよ。辛ェなァ… って意見を言いたいからって口から挙手すんじゃねェよ!
意見を言おうと挙手したら口が使えなくて喋れなくなった奴だ
そんな吉川を階段のところではしっかり担ぐ鮫島様ァ。さすが救世主様。困った者を助けてくださる。
へ? 絨毯がひいてある階段なのに何で擬音はカンカンなんだァ?
奴らのアジトに汚れがいっぱいありましたよ!!
血まみれの部屋を放置している吸血鬼達。元清掃員の吸血鬼はいねェのかよ! いなくても掃除させりゃいいじゃねェのか? で、これだけパーティーした後があるのに、ホテルの中には邪鬼どころか吸血鬼もいねェし人質もいねェ。人質になった鮫島の弟はドコにいんだ? 金剛のところにいんのか?
見ての通り頭のいい西山が推理した通り、吸血鬼は血の匂いに敏感になる。つまり嗅覚が上がっているという事。ならば金剛の臭ェ皮があるホテルにはいたくねェ!ってことで全員見張りという名目で外に出ちまってるという事だ!
カッコ悪ィよ 兄ちゃんたち
男は子供を守るもんじゃねェのかよ
置いていくと言われて斬れた勝次「ここまで来て何言ってんだよ てめェ」って口が悪ィなァ… いままで明に何度も命を救ってもらったじゃねェか。
そして猿ぐつわされた勝次。
「ハフハフッ フガハガッ」って言って擬音でもがもが。ハフハフしてんのかもがもがしてんのかどっちなんだよ?
そして勝次をネズミと置いてくなんて不安しかねェ。勝次の母親の吉川も独り置いていったら亡者になっちまったし… もし吸血鬼が来たらネズミでは勝てねェし、それどころかネズミは一番に逃げ出すだろ? 金剛を倒したけど戻ってきたら勝次が吸血鬼に…とか見たくねェぞ!
最上階ね バカとなんやらは高い所が好きだからな
明治屋ホテルの屋上まで来た明達。ホテルのペントハウスってこんなゴツイ鉄の扉なのかァ?
この鉄の扉といい、関所といい、ホテル前の橋の守りといい金剛はビビリなのかァ? 雅の片腕とは思えないほど守りが厳重だなァ。同じ雅の片腕である斧神は、独りでウロウロしたりしてたのになァ。
次回はようやく金剛と対決かァ?