溶ける画の控室で青一が45年間体験してきたことを観る緑郎と歴代の総理達。
青一達はアノヒトから力を得て、侵略者と戦っていた。
戦いは45年続き、侵略者を追い詰めることに成功した青一達。
追い詰められた侵略者は、地球にある双亡亭に逃げ込もうとしていた!
あらすじ
青一の記憶を観ている緑郎(青一くんは叫んでいる… 初めて<双亡亭>を見て… その場所にたちこめる気配が… あまりに邪悪であまりに禍々しくて… そこは危険だと!!)
アノヒト「そうだ青一。あそこに彼らを行かせてはいけない! あそこは負の思念が渦を巻いている。我々には理解できない… あの建築物にもし彼らが入ったら… 青一達が我々と交わって我々がとてつもなく強力になったように――― あの星をどれだけ蝕むか計り知れない!」
アノヒト「<侵略者>達は一気に逃げたいが… <通路>の門がまだ開いていないのだ。大きな質量を一度に運ぶためには何か大きなエネルギーが必要なのだが… 彼らが向こうに行けずに苛立っている…」
そこへ青一の弟のまことが駆けつけてくる。
青一「ホカノ… ナカマ… ハ…?」
まこと「モウ… オニイチャント…マコトダケ… アイツラト…タタカウノ フタリダケ…」
アノヒト「今、彼らの中を通った時『思考』を読んだ… 彼らは残った全ての体でこの<門>に最期の突入をかけてくる! 彼らは『予知』をする… もうすぐ<門>の向こうで大きな力が働き<門>が開く! その瞬間を狙って、彼らは生き残った全ての体をあの建築物に送るつもりだ!」
まこと「オニイチャント…マコトダケジャ…トメラレナイヨウ…」
アノヒト「本来ならば、侵略されている我々自身が決着をつけねばならなかった戦いに、君達を巻き込んですまなかった。我々は君達のおかげで『怒り方』を知り、『戦い方』を知り… 種の『誇り』を守ることができた…」
アノヒト「我々は決意した。君達の星は守らなければならない!! 今まで君達によって助かった…我々の同胞 全ての力を使っても!」
アノヒトの星から侵略者のいる黒い星へ、大量の白い水が向かっていく。
アノヒト「私達はもう生命を存続するだけの力はない… だが<侵略者>達も似たような状態だ。だから…我々は今日できるだけ…彼らをここで滅ぼす」
黒い水が青一達のいる<門>の前へ押し寄せようとしてきた。
まこと「アイツラガ クルヨ…」
青一「<モン>ガ ヒラク…!?」
押し寄せる”黒い水”の中から、ドリル状の”白い水”が突き破ってきた。
アノヒト「だから言ったろう? 彼らは我々が滅ぼす。だから青一とマコトは…向こう側の<門>を壊してくれ!!」
アノヒト「そのために、遠い空間を帰るのだ。ハダカでは危険だ。来た時のあれに乗って、帰ればいい」
青一とまこと「アレハ…!」
ドリル状になった白い水の中から、青一達が乗っていた旅客機が飛び出してきた。
青一達と離れるアノヒト。
青一とまこと「オジイチャン!」
アノヒト「おじいちゃん…か… 宇宙で一番良い言葉だな。お別れだな…」
それを観ていた緑郎(僕はわかった… その<門>を開けたのは総理と防衛大臣だ… あの日、秋の夜空を戦闘機が飛んだんだ… そして、その時がやって来た)
感想
感情が有る無し 白黒ついた?
アノヒトが「双亡亭に負の思念が渦巻いていることを理解できない」と言っていたけど、感情を持っていないから理解できない?
前回「横穴に入ると侵略者達が獰猛になっている」とあったのは、<門>が開かなくて苛立っていたからか。ということは侵略者は感情がある?
裏目に出ちゃったアツシとシンイチ
門を開けたのは斯波総理と桐生防衛大臣? 爆撃では双亡亭の門は壊れてなかったけど、爆撃の衝撃で時空を超える門に作用した? 双亡亭を壊そうとした行動で、結果的には双亡亭がさらに脅威になっちゃったとは… 斯波と桐生は、今回の青一の記憶を観てショックを受けるだろうなぁ…
青一は独りになった?
第1話で青一が乗って帰ってきた旅客機には、まことはいなかったけどドコいった? 青一と一緒にきた怪物は侵略者だと思うけど… 乗り込む直前に侵略者に邪魔されて、まことが乗り込めなかった。とかかなぁ。両親は戦いで亡くなったし、せめて弟は無事でいてほしいなぁ。
双亡亭と侵略者の関係は
アノヒト「あの建築物にもし彼らが入ったら… 青一達が我々と交わって我々がとてつもなく強力になったように――― あの星をどれだけ蝕むか計り知れない!」
この言い方からすると、双亡亭にいるのは侵略者とは別物か。”白い水”の種族は人と同化したけど、”黒い水”の侵略者は双亡亭と同化したのか?
でも、双亡亭はそれ以前から<肖像画>を送りつけて、総理に取り憑いて水路を作らせようとしていた。そういうことをわざわざ行ったのは、双亡亭にいる”何か”は窒素に触れたくないからだった。そして侵略者がいた黒い星も大気が地球とは違っていた…
それと地球から青一達を引き寄せたのも侵略者だったから、泥怒に侵略者が取り憑いて更衣室として<双亡亭>を建てさせたと思っていた。今回のアノヒトの言葉からすると別々の存在みたいだなぁ。似たような種族だったってこと?
今後の戦い
今後は”白い水”側と”黒い水”側との戦いか。そこへ青一、紅、緑郎が彩りを加えていくってことか。
でも青一は戦えるけど、”暗闇でも目が見えるようになった”だけの緑郎や、刀巫覡の紅も戦えるのかな? 青一の回想が始まる前は、双亡亭に取り憑かれた者に対して戦えたし”転換器”(リバーサー)なんかの武器もあったり、フロルの”アポーツ”で物を引き寄せて補給しながら戦える!と思ったけど… スケールがでかくなりすぎて、紅の小太刀で戦えるのか? 双亡亭に避難してきた”黒い水”も青一達との戦いで減らされてきて少量になっちゃったから大丈夫かな?