貝沼の事があり、社長は気分を変えるためにクリスマス会を開くことを提案。
洋子の家でクリスマス会を開くことに―――。
洋子は社長を酔い潰して遊ぼうと、社長は佐藤とミサキをくっつけようと画策する―――。
あらすじ
配達中の佐藤
配達中、ポルシェ(オクトパスの社用折りたたみ自転車)に乗る佐藤。
町でチラシを配るサンタのコスプレをしている女性を見て、佐藤は衣装の色合いに注目する「ブラジルサンゴヘビ―――・・・・」
自転車を漕ぎ出す佐藤「クリスマス・・・・かぁ―――・・・・」
オクトパス
帰ってきた佐藤「ただ今戻りました―――です」
ミサキ「おかえり―――」
社長「配達お疲れ――― もういいぞ先に上がってくれ―――」
社長「とりあえず、おまえの妹の家に8時に集合な~ 俺も―――シャワーだけして、すぐ行く―――!」
ミサキ「アタシも一回帰って着替えてからいくよ~」
佐藤「では先にヨウコのとこで待ってます―――」
ミサキ「あとでね―――♪」
社長「お――― 妹によろしく~」
洋子の家
洋子はサンタの衣装に着替えていた。
洋子「ピッタリ! 安物だけど―――これはこれで・・・上出来ねぇ~♪」
佐藤が帰ってくる「ヨウコ―――」
洋子「兄ィ―――? 早いわねぇ~」
佐藤「やる事ないから早いけど来・・・出たッ! ブラジルサンゴヘビ―――・・・・」
洋子「サンタよッ!! クリスマス会なんて―――超久しぶりよ~ 今夜は堂々と飲めるのよォ~ 酔えるのよォ~」
佐藤「すでに飲んで酔ってるやないか―――」
洋子「まだ酔ってないわよ。だってヒマだったんだもん~」
佐藤「クリスマス会なんて俺は初めてでな――― 立場的にどうふるまってりゃいい―――?」
洋子「そんなの、わいわいして楽しくニコニコしてたらいいのよ~ 社長はアンタの事、何か格闘技ができる人と思ってるんでしょ?」
佐藤「貝沼が―――ミサキちゃんを刺そうとした時―――つい見つかってしまった」
洋子「でもミサキちゃんはアンタの事、泣き虫のヘタレだと思ってるのよねぇ~・・・・」
佐藤「フフ・・・・ミサキちゃんには完璧だ―――!」
洋子「格闘技はできるけど―――泣き虫のヘタレ・・・ 職場でめんどくさい設定になってるのねぇ~・・・ もし変な事言ったり言いそうになったらアタシがこうして合図送るから―――ホラ!ここ、ちゃんと考えるとこよ~って―――ッ!!」
佐藤「ま―――プロとしてなんとかする」
洋子「基本的にはヘタレでいなさいよ――― ヘタレのちょっとした格闘家ってイメージで~!」
佐藤「大丈夫!プロとして――― 今夜は―――立派にヘタレの格闘家をニコニコやってやる―――!」
社長とミサキが到着。
「イエーイ メリークリスマス―――!!」
家に入ってきた社長はサンタのコスプレ、ミサキはトナカイのコスプレをしていた。
ミサキ「おじゃましまーす♪」 社長「どうやコレ!」
佐藤「出たッ! ブラジ―――・・・」
佐藤の口を押さえつつ洋子が歓迎する「ミサキちゃんカワイイ――― トナカイね~♪」
ミサキ「ヨウコちゃんもサンタ~!!」
社長「佐藤ォ―――心配するな! おまえの分もある―――トナカイや!」
社長はトナカイの衣装を取り出す。
表情はニコニコする佐藤「え~・・・・・」
挨拶する洋子「兄がいつもお世話になってます。妹のヨウコでーす」
社長「オクトパスの田高田(たこうだ)です―――」(もう酔ってるのか・・・・ なるほどォ~ この娘がウワサの”ミス・アルコール・ガール” 佐藤の妹か―――・・・・!!)
洋子(オクトパス・・・蛸―――・・・ なるほどね~ 社名を苗字の田高田のタコにかけてるのね~ なんて事なの・・・・もう―――おもしろい~)
奥に案内する洋子「ま―――ま―――ミサキちゃんもタコちゃんも―――あっちに用意してるから―――」
ミサキの隣に座る洋子「アタシ―――ミサキちゃんのとなり~♪」
タコちゃん「いやいや ヨウコちゃん、こっち座ってよ~・・・・ 男が並んで座ったらさびしいで~ ここホラ! タコちゃんのとなりに―――!」
移動する洋子「あ・・・そっか・・・ ミサキちゃんバイバ―――イ♪」
ミサキ「あ・・・バイバーイ」
佐藤がトナカイの衣装を着て現れる。
ミサキ「わぁ―――」 社長「来たな―――オスのトナカイ」
爆笑する洋子。
佐藤に指図する社長「ホラそこ!メストナカイの横に―――!!」
佐藤はミサキの横に座る。
ミサキ「佐藤くん似合ってるよ―――♪」
その二人の様子を見る社長(ふふふ・・・・おそろいでトナカイ! こうする事で自然と二人に親近感がわく・・・はず! トナカイのツガイになれ~ッ!!)
衣装のフードを掴む佐藤「でもあっついなコレ―――・・・・」
フードを取ろうとすると洋子が合図を送っていた(脱ぐなよオイ!かぶったままニコニコしなさいって!)
それに気づく佐藤はフードをとるのをやめ、ニコニコする「あったかいね―――コレ・・・」
社長「じゃあとりあえず 皆の前途を祝してカンパイしよか」
カンパイをする4人。
飲んでいる社長を見る洋子(あ~タコちゃん――― 酒豪らしいけど・・・ どんなふうにアナタは酔うの? どうゆう潰れ方を見せてくれるの?)
感想
欲望のサンタ♪
ミサキ「クリスマス会に行くのは着替えてから」ってことはちょっとは意識してるのか? 参加するのは佐藤と洋子と社長しかいないのに。それとも年頃だから最低限のお洒落はしたいのか~?ってコスプレしてきた―――!
やる気満々やないか―――! でもミサキは、佐藤とくっつけようとしている社長に衣装を渡されたのかもしれん―――。とにかく2年続けて独りのクリスマスを過ごしたからミサキも楽しもうという気持ちはあるだろう―――。これは社長の作戦が上手く行くか~?
オクトパスから帰ってきた佐藤―――。そこで待っていた洋子の姿はサンタの衣装―――!
こっちもやる気満々やないか―――!
洋子はクリスマスを楽しむのは子供の頃以来なのか~? 10歳の時に家の火事で両親を亡くしたからな・・・・。佐藤に「クリスマスはどういうものか」と聞かれて親との思い出を語った時は泣いてたもんな・・・・。社長をオモチャにする事もあるだろうけど、久々のクリスマス会で楽しいんだろうな~。
その社長の苗字は田高田(たこうだ)って言うのか―――。「タコうだ」で社名のオクトパスとかけている―――。
太平市の登場人物は、皆名前は海の生き物の名前(真黒組とか、若頭の蛯原や宇津帆など)が入っていたから、社長も海の生き物のタコが入ってるのか―――。
そんな社長を洋子はいきなりタコちゃん呼ばわり・・・・。洋子は社長を早くも手駒にしようと親しく接してきたか・・・・。洋子は悲しい過去があるから、社長という犠牲者がでなければ「クリスマス会を目一杯楽しんで!」って応援できるけど―――。なんとか犠牲者が出ないようにできないのか・・・・。
心を隠すトナカイ♪
佐藤は親しい人には”ちゃん”をつけるのか~? 洋子は別として、ミサキ”ちゃん”、クロ”ちゃん”。親しくなさそうな貝沼には(貝沼のほうからも佐藤に積極的に話しかけなかっただろう)貝沼”くん”と壁があるようにみえる―――。でも、貝沼を悦っちゃんと呼ぶ佐藤も気持ち悪いな・・・・。佐藤は友達とかはいたんだろうか―――? 物心ついたときからボスに育てられていたから友達はいなかったのか・・・・? このクリスマス会で分かるかな~?
社長には格闘技が使える事がバレてるけど、ミサキにはバレてないのか~? ミサキとごはんを食べに行った時には森で過ごしたことを話して、「身にふりかかる危険の察知が鋭くなった」と言ったり
ミサキが砂川の鉄工所から助けられ、洋子の家で倒れた時、夢では鉄工所の出来事の後に佐藤を思い出していた
でも潜在的のどこかでは救ってくれた覆面の男を佐藤だと思ってる―――? それとも頼りになる男として思っているから、鉄工所で起こった悪夢の最後に佐藤が出てきたのか―――? 物語としてはいつかはミサキに佐藤の正体がバレるんだろうな―――。今はせめてトナカイの衣装を被って正体を隠しておこう―――。
そしてトナカイの佐藤が登場―――。
オスのトナカイ怖いやんけ―――! ニコニコしろや~! 正体知ってるほうからしたらカワイイコスプレをしてもそんな目をされたら怖い・・・・。
操るサンタと言いなりのトナカイ♪
洋子はオモチャにしたい社長をいきなりタコちゃん呼びをして親しくなろうとしてたけど、社長は社長で佐藤を”オス”トナカイ、ミサキを”メス”トナカイと呼んで暗にカップルだと意識させて作戦を進めている―――。社長も中々やるな―――。
酔い潰そうとする者―――。
くっつけようとする者―――。
本性を隠そうとする者―――。
単純に楽しもうとする者―――。
四者四様の思惑が入り乱れる―――。果たして自分の目的を達成できるのは誰なのか―――。今回の話は一見穏やかだったけど、サンタ組のほうはそれぞれの目的に向けて着々と進めている―――。今回は嵐の前触れに過ぎないだろう・・・・。カンパイは試合開始のゴングにしか聞こえない―――! トナカイの二人は何事もなく楽しく過ごせればいいと思ってるだろうけど・・・・どんな事になるのやら―――。
とりあえず、洋子の顔芸はいっぱい見れそう―――。
色んなブログが閉鎖してるみたいですが、凄く楽しみにしているので、出来れば続けて下さい。画像が無くても大丈夫です。
自分もここのサイト好きですから、続くと嬉しいです。
好き勝手に書いているだけなのに
気に入ってくれてありがとうございます。