みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

喧嘩稼業

考察【喧嘩稼業】1回戦第4試合「この試合の勝者の理由」 設定!!『確かめよう!! 相撲取りって筋肉凄いらしいけどそれに見合うだけ本当に強いのかよ!!!』『手をついたら止めるじゃん!!!』『お前が行くのだ!! 防御不能の蹴りを使うゴリラの落とし子よ!!!』

投稿日:2017年10月18日

陰陽トーナメント1回戦第4試合
第4試合 川口夢斗 対 金隆山

川口夢斗 対 金隆山康隆

勝敗が決した。

まだ試合結果を知らなくてネタバレを見たくない人は見ないで下さい。

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夢斗の勝利の情景が脳裏を過ぎった
神木が崩れるように膝をつく情景

キックボクサー 川口夢斗
『斗』とは柄杓。柄杓型の星座である北斗七星から宇宙をイメージし、子供に名付けるときには「巨大な」「スケールの大きい」「桁外れな」など意味を込められる。
夢斗という名前は親が「大きな夢を持って叶えてほしい」と願いを込めて名付けたんだろう。

そんな両親の元に産まれたが、借金苦で一家心中しようとしていたところを川口拳治に助けられ、貰われた夢斗。その川口拳治は優しい心持ち主で、夢斗を立派に育てた。成長した夢斗は実の両親を恨むどころかデカイ身体をくれたことを感謝していた。

こういうバックボーンなら本当の両親、弟、育ててくれた川口拳治の思いを背負った夢斗が勝ちに違いない!

体の中に火が入った
最強となるために
実の両親から貰ったバカでかい恵まれた体
育ての親と鍛錬した筋肉の塊が
実の両親、弟、育ての親の火と交わって
一つの大きな炎になった
「炎」によって熱を持っているのを感じた

そして試合当日。金隆山コールの中、入場した夢斗に実の両親、弟の応援! それぞれの思いが夢斗の体に点いた炎をさらに燃え上がらせる!

夢斗「そうだ弟を俺だ
関でも 田島でも止められない
俺だけがあの金隆山を止められる」

最強の格闘家にしてやれ

夢斗は最強になる夢を叶えるべく、史上最強の力士と対戦する!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

高まるぅぅっ!!
高まるぅぅっ!!
高まるぅぅっ!!

夢斗兄ちゃああん!!
お相撲さんぶっ○してくんろぉ!!

 

 

 

一回戦第四試合
川口夢斗 対 金隆山康隆

勝者は…

第4試合

金隆山康隆!

 

 

 

あぁんでぇ?

木多康昭「「あんで?」って俺がこの漫画の読者を浪花節を使って騙したってだけの事だろ。早く気づけよ 間抜け野郎」

思考操作
木多康昭はこの試合の予想を破るために思考操作を使った。陽対陽の試合では忍術を使わない真っ向勝負。出場者同士は忍術を使わないので試合が淡白になってしまう。そこで読者に、試合直前になって浪花節を使ってどちらかに感情移入させる思考操作をする必要があった。

そういえば会場入場する時の実の両親からの手紙や、夢斗の「初めての親孝行をさせてくれ」の言葉(これは川口拳治へだけでなく、実の両親にも向けた言葉だろう)に引っ張られてしまっていた… 金隆山にも出場するために親方が奔走してくれた事があった。それを背負った金隆山にも浪花節があった。試合直前の話に引っ張られて夢斗に感情移入をしてしまった…

デカイ息子の心の強さは証明された

史上最強の力士
金隆山は余力を残して戦っている
最初に突っ張りを使わせるのは
熊か―――
獅子か―――
虎か―――
俺が唯一わかっていることは―――
それがどんな獣でもただではすまないという事だ

最初に突っ張りを使わせたのはゴリラでした。そして三ツ橋さん(上の言葉を言ったお相撲さん)が予想したように、そのゴリラはただではすまなかった。でも夢斗の回転エルボーや蹴りの連打、ハイキックまで当てたのになんで金隆山は倒れなかったんだよ! おかしいじゃねーか!!!!!

あんで?

木多康昭「「あんで?」って俺がこの二人を全力で戦わせるために一方を弱らせたってだけの事だろ。早く気づけよ 間抜け野郎」

思考操作
余力を残した者同士の戦いを面白く描くには、両者に全力を出させなくてはいけない。でも全力の攻撃が当たるとそこで試合が終わってしまう。全力の攻撃を喰らっても立ち上がれるのが不自然じゃないように読者を思考操作する必要があった。

つまりどちらかが万全の状態の攻撃を喰らっても立ち上がらなければならない。その後は攻撃を喰らって弱った者が全力で反撃しても、弱っている状態の攻撃だから相手が耐えられるのが自然になる。そうなれば余力を残して頂点を獲った者同士の戦いで、全力を出す二人の姿が観れる。夢斗が弱った状態だから金隆山は耐えられたのか? それより問題の、夢斗が最初に万全の状態の金隆山の鉄砲を喰らっても立ち上がれた理由―――

心が折れそうになる時があるかもしれない
その時は俺たち2人でやってきた事を思い出せ
それでも折れそうになったなら…
本当の両親の事を思い出せ

骨は折られても心は折れなかった川口夢斗。「最高の身体をもらって、最高の指導者に教わって、最高の両親達に見守られている。ここで立てなきゃクソすぎるだろ!!!」と立ちあがった夢斗。夢斗が鉄砲を喰らっても立ち上がれたのは納得できた。

横綱が品格で縛られて身動き出来ない場に
川口夢斗だけが折れない心を持っている

今日本では想像のつかないテクノロジーが発達して…

ハイキックを当てた後、金隆山が倒れ込んできて腹で受ける夢斗。

金隆山 川口夢斗

ここで膝を入れたら勝てたかもしれないが、夢斗もダメージを負っていて動けなかったんだろう。でも避けねーの? ここで一歩引いてれば脚を取られずにすんだのに… 一歩も動けないほどイッパイイッパイだったのかぁ… あん? そんな状態なら巨体が倒れ込んできたのに身体が真っ直ぐなのはおかしいじゃねーか!

あんで?

木多康昭「「あんで?」って俺が地球より重力の少ない星に産まれただけの事だろ。早く気づけよ 間抜け野郎」

そうか!これには伏線があったのか!!!!!!

重力に負ける喜多康昭

てっきり漫画を描くのが面倒くさくて適当な言い訳を言っていると思ってたけど、木多先生は別の惑星で生まれ育ったから本当に地球の重力が強かったんだ! だから喧嘩商売、喧嘩稼業の舞台も地球ではなく別の惑星だったんだ!! 重力が弱いから金隆山のような巨体が倒れ掛かってきても真っ直ぐ立っていられる。そして別の惑星だから日曜の昼間に流血したり骨を折っている試合も最後まで地上波で流せるというワケか! はっは!!見事な伏線じゃねーか! っていうことは漫画の掲載が遅れるのも地球に居る時は重力に負けて、別の惑星に居る時は惑星間通信をしているから遅れるのか?

睦夫「やっぱり日本のテクノロジーは
想像以上に発達してたじゃないかぁぁ」

…意識を失っていた
金隆山は間違いなく意識を失っていたのに!!!!!

夢斗が立ち上がれた理由は納得できた。あん? 心に支えがない金隆山が回転エルボーをもらっても、蹴りを喰らっても、夢斗が弱っていたとは言え側頭部にハイキックを喰らっても倒れなかったんですけど…

あんで?

木多康昭「「あんで?」って俺が金隆山の応援団が足かせになっていると読者を騙す描写をしたってだけの事だろ。早く気づけよ 間抜け野郎」

思考操作
夢斗には実の両親や弟に全力で応援させる。対称的に金隆山には”横綱の品格”というワードを出してきて、応援してくれる後援会や横綱審議委員会に金隆山は縛られていると思考操作をされていた。

夢斗応援団

この夢斗応援団の「川口ぃぃ」コールだってタイミングが良すぎる
サクラが混じっているな…
思考操作するのに都合が良すぎる

そもそもこの二人の背負ったものの大きさが違う。
川口夢斗の背負ったものは川口拳治、実の両親、弟、そして『立技』の選手や関係者だろう。
対して金隆山は下総親方やかっちゃん、後援会のみならず、日曜の昼間に街から人が消えるほど日本国民も注目している。そして相撲1500年以上の歴史を背負っている。金隆山は相撲界に縛られていたのではなく、”力士”という呼ばれ方にあこがれを持ってそう呼ばれる事を誇りにしたいと思っていた金隆山は、相撲界を守りたいものとして力にしていたのだ。

上杉が言った最強の条件
「自分のために頑張るなんてのはすぐに限界が来る。自分のために自分の命を投げ出す事はできないからな。だが守りたいものがあればその限界を超える事ができる」

夢斗には実の親に元気な姿を見せること、育ての親の川口拳治の「進道塾を倒す」夢を叶えることしかなかった。それに対して金隆山は横綱として倒れられない。倒れられないのは夢斗ではなく金隆山だった。守るものが大きい金隆山は倒れず、後ろに下がらずに前に進み続けた。

恐ろしいのは殺される事ではない
恐ろしいのは約束を守れない事

自分の命より守りたいものがより大きい者が勝者だった。

お前のような間抜け野郎にはわからんだろうが
強者同士の戦いぐらいになると
勝つにしても
勝ち方があるのよ

思えば今までの試合も文さん、十兵衛と守りたいものがある者が勝っている。守りたいものが「俺は強い」しかない櫻井、幻の父親に縛られていただけの徳夫は負けてしまった。強さが拮抗した者同士が戦う時には、気持ちが勝敗に大きく左右するんだろう。あん? 第1試合は梶原が尊厳を守るため、富田流に復讐するために参戦したのに、守るものがない工藤に負けたぞ? そういえば十兵衛も自分のプライドを取り戻すことが参戦理由だぞ?

あぁんで?

木多康昭「「あんで?」って俺が十兵衛や工藤を負けさせたらこの漫画の主人公を参戦させた意味が無くなるだけの事だろ。早く気づけよ 間抜け野郎」

…間抜け野郎は引けない
…武士の情けだ
貶めて終わりにしてやれ

「お前一人だけだぞ 間抜け野郎は…○ねよ」

木多康昭が罵倒に力を込めると
俺は待っていたかのようにすぐに意識を失う
同時にタオルが投げ込まれた

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