多国籍軍の爆撃によって湖が出来てしまった東京。
筏に乗って上野を目指そうとしていた明達だったが、邪鬼・眠り女が目覚め、暴れだした。
眠り女が吸血鬼達を喰っている隙に逃げ出そうと作戦を立てた明達だったが…
あらすじ
明「行くぞ。脱出だ」
眠り女から少し離れたところにある、沈んだビルの屋上から出てくる明、鮫島、ネズミ、ユカポン。
眠り女を改めて見る鮫島「かァ――― クソでけェな」
明「ゆっくり動くんだ。見つかるからな」
ゆっくり水面に入る明達。脇には筏が止まっている。
明「ネズミを助けた時に帆を見つけた。俺はそれを取りに行く。みんなはオールを集めてくれ」
明は帆を、鮫島とネズミはオールを持って再び筏のもとに集まった。
ネズミ「あれ? ユカポンは?」
ユカポンはビルからブルーシートを引っ張り出そうとしていた。
ユカポン「奥にあったんだけど… いろいろと引っかかって」
ユカポンがブルーシートを引っ張ると、引っかかっていたものが抜けたのか、すっぽ抜ける。ひっかかっていた物が転がり、音を立てる。
鮫島「バカ!! 大きな音出して!!」
明「みんな動くな!!」
眠り女には気づかれなかった様子。
明「…大丈夫だ。こっちに気づいた様子はない」
謝るユカポン「ごめんなさい… このシートを筏にかぶせれば、少しは隠れられるのかなって…」
鮫島「確かにこの水面と近い色かも」
明「助かる。持ってきてくれ」
笑顔を見せるユカポン「へへ。でしょ」
筏に乗り込み、上にブルーシートをかけて隠れた明達。
明「行こう。ゆっくりオールを漕いでくれ」
明の先導で眠り女のそばからゆっくりと離れていく筏。眠り女は吸血鬼達を喰っている。
明「蛸との間にサンジョインを入れて、奴の死角に入るんだ」
追い風だったこともあり、明達は無事サンジョインの影に入った。
明「いいぞ!!隠れた!! 今だ!!」
ブルーシートをとり、マストを立てて帆を張り、スピードを増す筏。
鮫島「やったぞ、逃げ切った!!」
明「そうだな。もう安心だ」
ネズミ「やった―――!! 生き延びたァ!! 助かったよ俺たち!! ねェ、ユカポン!! えっ?」
ユカポンは涙を流していた。「みんな… 四人共… 食べられちゃった…」
ファンのことを思い出すユカポン「にったん。まゆっち。ゆうちん。あごあご。みんな… 私なんかのために囮になって… 本当にごめんなさ…」
怒鳴りつける鮫島「謝んじゃねェよ。みんなお前に笑顔でいてほしくて死んでいったんだろ。謝られたら奴らが報われねェだろ」
なんとか泣き止むユカポン「四人共… かっこ良かったよ… 助けてくれてありがとう。この命、大切にするからね」
感想
ユカポンが音を出したんだけど…
いろいろと引っかかって
「あったよ!ブルーシートが!!」「でかした!」の要領で丁度いいブルーシートを引っ張ってくるユカポン。
引っかかっている物が取れて、引っ張り出せたが、音を出しちまう!
ゆかぽんはドジっ子属性も持っているのか!
ユカポンを攻める鮫島。
鮫島「まったくバカな小娘が」
ユカポンは26才だからちくしょう! このハゲは何歳なんだァ?
ミスったが、ブルーシートで隠れるというアイディアを聞いて褒めだす鮫島、明。そしてユカポンは…
かわいい!
ドジッた後にこの笑顔
超かわいいぞ!!
アイドルとして完璧じゃねェか! まゆっち達も命を張ってまで、この笑顔を守ろうとするわけだ。
そういえば鮫島も死神が寝ている間にソロリソロリと動かなければ行けないときにコケて…
かわいい!
このハゲ、強面だけど
ドジっ子で超かわいいぞ!!
鮫島もドジっ子属性を持っていた。そして鮫島も船のクルー達から慕われていた。明が48日後からは軍団を従えてねェのはドジっ子要素が無くなっちまったからかァ? 48日後の明は隙はねェし無愛想だからなァ。雅との最終決戦の時に加藤が忍者軍団を引き連れてくるだけでなく、大阪の岩田達も駆けつけてきたら盛り上がるがなァ。最終決戦はどうなっちまうんだろう? まだまだまだまだ先のことで… 今のペースだといつのことになるのやら。
まったく
馬鹿力な小娘が
眠り女の視界から外れて、ユカポンがマストを立てる。
なんだこの擬音は? 超おかしいぞ!っていうのはおいといて… ザンッってマストを立てたが…これは帆も付いているしかなりの重さだと思うが…
もしかして実は怪力だがファンの手前、かくしておるのか? そういえば池袋の地下鉄でデブの吸血鬼を包丁でやっつけちまった。怒りでアドレナリンが出ていたとはいえ、普通の女性の腕力ならあんなに刺せるワケがねェ。アイドルをやるにあたって、ダンスもやるから身体を鍛えなくてはいけない。ユカポンはかなり鍛え上げていたということか! ドジっ子で愛嬌も見せ、影での努力も怠らねェ。ユカポンは完璧なアイドルなんじゃねェのか?
みんな…
私なんかのために
笑いものになって…
本当にごめんなさ…
そんな完璧なアイドルであるユカポンが命を張って助けてくれたファンの事を振り返る。
「にったん、まゆっち、ゆうちん、あごあご」
あごあごなんて超酷ェ!! 吉本新喜劇並に身体的特徴をイジりやがる!
にったん、まゆっち、ゆうちんはかわいい名前なのに… これならにったんにゴブワケとか、ゆうちんにハゲハゲとか、まゆっちにデブデブとかつけろよ! 悲しいシーンが台無しじゃねェか! ユカポンのために囮になろうと言い出した時に
どうりであごあごだけ逃げようとか言い出すワケだ。
でもなんで完璧なアイドルであるユカポンはあごあごなんて酷ェアダ名をつけたんだ? ネズミにもチューちゃんってかわいい名前をつけたのに… ハッ そうか! ユカポンは笑いをとるためにこんなあごあごなんて酷ェアダ名をつけたのかァ!? 4人のファンを紹介する時に…
こういう場合、他のファンにでぶでぶとかはげはげとか付けちまうと最後のあごあごが際立たなくなっちまう。だから3人はあえて普通のアダ名をつけて、オチとしてあごあごと呼ぶ。これが笑いのセオリー。やるじゃねェか! ユカポンはここまで想定していたというのか!! 芸のためなら女房も泣かすというが…ユカポンは笑いのためならファンをも泣かしてでもいいと言うのか! 容赦がねェ… ユカポンというアイドルには隙がねェぞ!
コイツがユカポン
見ての通り
26才という隙があるアイドルだ
この彼岸島の話が
なかなか進まないからちくしょう!!
次回からは新章ということで、どうやら眠り女からは逃げ切ったか? 結局「眠り女」か「眠り姫」かどっちか分からなかったが… 彼岸島の炭鉱に「姫」という邪鬼が居て、逃げ切ったとお思ったら再登場したことがあったが、眠り女だか眠り姫だかも姫みてェに再登場するっていうフリなのか? でもそろそろ上野に行って姑獲鳥と再戦してくだされ! このまま上野に行くまでの道中もダラダラと続けるつもりなのかァ? 彼岸島という我らがアイドルは完璧にはなってくれねェのか?
コイツが彼岸島
読んでの通り
隙がありまくるかわいいアイドルだ