巣鴨にいたクソ喰い爺と交戦中の明。
ビルの屋上にいる爺は身体から沢山の触手を生やし、暴れだした。
爺の背中にいる人間を救おうと、明は爺に向かっていく。
あらすじ
負傷している鮫島「気をつけろ明・・・・ 爺の触手は アイツの顎の玉よりも速くて破壊力がありやがる・・・」
明は爺に向かって走り出す。
爺は触手で刺そうと伸ばしてきたが、明は避ける。
今度は二本同時に伸ばしてきて、明の足場が崩れるが、触手に仕込み刀を引っ掛け落下を免れる。
そのまま触手の上に上がり、触手の上を走り上って、爺の首を狙う明「このまま上に登って お前の頭をたたっ斬る!!」
爺はそれを察し、明が登ってくる触手に別の触手を刺して、切断してしまう。
落下する明「なっ マジか!」
鮫島「明を近づけないよう 自らの触手を切り落としやがった」
明は他の触手に当たったりしたので落下のスピードが落ちて、負傷したものの立ち上がれるぐらいのダメージだった。
しかし爺は明に休めせないように触手を連続で刺してくる。
なんとか避ける明。
鮫島「ちくしょう 俺も手伝えないか・・・・ とりあえずここじゃ何もできない。とにかく上へ・・・・」鮫島はビルの屋上に上がっていく。
鮫島「なんとしても高い位置にある頭部まで登る。攻撃できるのはそれからってわけか」
鮫島は屋上まで上がったが、明と爺がいるビルの隣だったので見守るしか無かった「頼むぜ明 力尽きないでくれよ」
明は触手を避けることしか出来ていなかった。
鮫島「アイツ・・・目は死んでねェ・・・ 何か策があるのか そういえば爺の周りばかりを狙わせているような・・・」
さらに爺の触手を避け続ける明。すると爺の触手で突いて出来たヒビが繋がって爺の周りの床が崩れだした。
鮫島「ヒビが連動して・・・ 爺を・・落とした・・・・」
爺の身体は床が崩れたことで落ち、頭部の位置が屋上の高さまでに下がった。
明「これでようやくお前の頭が狙えるぜ!!」
明は爺の頭部に斬りつけた「さらばだ クソ喰い爺!!」
感想
なんだこの擬音は
滑るぞ!!
鮫島曰く、爺の触手は顎の玉より速ェのに、しかもどの触手が狙ってくるかわからねェのに明は避けられるのかよ! 寺の中での戦いでは顎の玉を食らっちまってあっさり負けちまったのに!! それに触手が速いっていっても肝心の擬音が
ニュッだと速くみえねェ! 肝心の速さを表現する擬音がニュッだなんて読者をバカにしてんのか?
やめんか それには訳があるんじゃ
その後、明に避け続け、触手の擬音が
ヒュッと速そうな擬音に変わりやがった! 「明に避けられ続け、さらには触手を登ってこられそうになっちまって焦った爺」という気持ちの動きを、爺は言葉を喋れねェから擬音で表現していたというのか!! これに気づけなくてスマヌスマヌ…
なんだこの触手は
滑らずに走れるぞ!!
明が触手の上を走って登ってきたので触手を切り落とした爺。
触手を引っ込ませるなり、波打たせるなりすれば明を振り落とせるんじゃねェのか? 何より他の触手で刺せる時間があるんだから、そして大量の触手があるんだから、何本かで明を刺すか、触手を巻き付かせて縛り付けるとか出来たんじゃねェのか? わざわざ触手を切り落とす必要あったのか?
やめんか それには訳があるんじゃ
爺が自ら自分の触手を千切ることで、明との戦いに全力を注ぐという意思表示を表現したというワケか!! 確かにここから触手を伸ばしてきた擬音がニュッからヒュッに変わっておる! これは高度な表現方法だぞ!
すげェ…
ある意味、すげェよハゲ…
負傷した鮫島が苦戦している明を手伝おうと屋上に登る。
そして鮫島が階段を登っている最中に爺の攻略法を考えている時
どうやら鮫島の頭の中では明と並んで戦っているようだ! 今は離れちまっているが、心は共に戦っているんだぞ!という鮫島の熱い思いか!!
そして屋上に登って、明に熱い声援を送る鮫島!
このハゲ、なんにも手伝ってねェ!! ただ高い所に登っただけじゃねェか! ハ これが文字通りの高みの見物だな!!
で、なんだったんだ? この鮫島が階段を登るクダリは。
やめんか それには訳があるんじゃ
明が避け続ける描写を書き続けても変わり映えがしねェ。なので鮫島に視点を変えてメリハリをつけるテクニックというワケか! この漫画、なかなかやりおる。
先生ェ「すまない ちょっとページ稼ぎがほしくて」
ざけんな!!
コイツの持ってる物はよくわからんな
腕半分でも持っておこう
抜いた義手のほうはいちいち持ってなきゃいけねェのか?
わざわざ拾い上げてまで持っているようだが… 階下にでも置いて屋上に上がれば良かったんじゃねェのか? 無くなっちまったら必殺の居合斬り、あの鋼鉄の体を持つ斧神の身体も斬っちまった居合斬りが出来なくなっちまうから手放すわけにはいかねェのか? って居合斬りしなくてもバカでけェ金剛の足首をぶったぎってたじゃねェか!! そもそもこの仕込み刀になってからは居合斬りしてねェ!
コイツが宮本明
見ての通り
隊長の形見を手放せない
情の厚い奴だ
でも新田から貰ってその後に形見になっちまったコートは、クソ喰い爺に脱がされちまったからちくしょう!!
「あったよ! 意味が!!」
「でかした!」
そんな義手を持って避け続けるだけの明は策無しで、手には義手を持っちまっているのに手詰まりなのか? っと思っていたら… ちゃんと策を考えてやがった!
爺自身の触手攻撃で屋上の床を壊させて爺の頭部の位置を下げやがった!! 頭部に登れないなら、頭部の位置を下げさせる! この発想!!
さすが師匠から想像力で強くなると言われた明だぜ!
義手を掴んでいたのは狙った所に攻撃してほしくて不自然な動きをしてもバレねェようにか?とんでもねェ策士じゃねェか!
コイツが宮本明
想像力があるようで
爺の背中にいる人間が
どうなるか
想像していない奴だ
ひいいいいいいい 爺の背中にいた人間は、倒れてきた爺の身体で潰れちまったんじゃねェのか? 潰れて無くても落下の衝撃は凄まじいぞォ!? 背中にいるかもしれねェ勝次はどうなっちまってもいいのかァ? 一応ネズミもいるけど。勝次が潰れちまっていたらこの戦いの意味がねェ!!
光司っ!!
この休暇で家族に捕まるんじゃ!!
下がってきた爺の頭部に明の一太刀が!
明渾身のザンが頭部に炸裂! へ? 頭部まで届くようになったのに縦に斬るのかァ? 倒すなら横に斬って首を落とすんじゃねェのか? この爺は弱ってきているとはいえ、邪鬼の生命力は凄まじいっていう設定を忘れてねェか? 明が「さらばだ」と言って斬る場合は決着するんだが… 煽りの「ついに殺ったか!?」にハテナが付いているのは次回の内容を先読みされねェようにの配慮なのかァ? それともこの爺との戦いはまだ続くのかァ? そろそろ雅の息子を一人ぐらい倒してくだされ救世主様ァ!ってところで次号は休載… ここに来てなんたる仕打ち。『ザ・ファブル』の南勝久先生の巻末コメントを見ると、どうやら去年末頃に描いた原稿が今週掲載された分らしい。
やべェよ 松本光司の奴
とんでもない休載で
家族と正月休みをとるつもりだ
頼むぜ松本光司
家族サービスで
力尽きないでくれよ