【彼岸島48日後…】292話「ハンディ・ハンディ様」楽園崩壊の鍵を握るのがお手手野郎とは　なんたる皮肉

明と鮫島より一足先に血の楽園に潜入したユカポン・ネズミ・北沢希・聡。少しでも情報収集しようと、夜になってから人間がいる労働地区に踏み込んだ。人間達に対しては吸血鬼のフリをして情報を聞き出そうとしたが、そこにハンディ・ハンディ様と呼ばれる者が来たと騒ぎ出した。ユカポン達の前に姿を表したハンディ・ハンディ様とは拷問野郎の事だった。

多分ですけど
この記事は
我々がネタバレと呼んでいる記事かと…

あらすじ

労働地区

ユカポン達は、人間達が寝床にしているテントの中でリーダーから話を聞こうとしていたが、ハンディ・ハンディ様が姿を現した。

ユカポン達は見つからないように寝そべって姿を隠した。

希「目立たなければ大丈夫　ハゲと約束したんだ　こんな所では死ねない」

拷問野郎は寝ていた人間を一人食べて満足して帰っていった。

無法地帯

明と鮫島は吸血鬼の警備隊と戦っていた。

吸血鬼達の襲撃が一段落つき、北沢姉弟の兄が仲間になれば戦力になるんではないかと話していた。

鮫島「なんにしても　助けられるといいよな　あのバカ女も　少しはしおらしくなるだろうしよ」

労働地区

拷問野郎が帰っていったので、ユカポン達はテント内で人間のリーダーから話を聞き出していた。

血の楽園をミサイルから守っている邪鬼は、拷問野郎が生み出した変異体だった。そのおかげで拷問野郎は血の楽園では特別扱いを受けることが出来ていた。

そして希は探している兄の写真をリーダーに見せると、人間達が「英雄」と呼んでいる男だと言い出した。

希「何よそれ　どういう事よ　だいたいなんでそんな呼び方するの！　北沢徹よ！」

リーダー「ここでは誰も名前を言ってはいけないんです。過去を捨てなきゃ駄目なんです。確かにここにいました。この男を知っています」

ようやく兄の消息が掴めて喜ぶ北沢姉弟。

希「教えて　どこにいるの？」

感想

これもひとつの
寝る子は育つってやつだな

化け物が姿を現し、希達は姿を隠した。

聡「ひいっ…　どうしよう…」
てめェ、目が見えねェんじゃねェのかよ！　なんで姿が見れねェのに拷問野郎の姿を見た感じで動揺してんだよ!?　そして「隠れなきゃ」となって隠れるのが超早ェ！　希にはスッっとまだ動いている線・漫画的動線が描かれていて現在しゃがんでいる最中だと表現されているが、聡は既に床にペッタリと寝そべってやがる！　目が見えねェのに始めてきた場所でこんなに素早く寝そべれるのかァ？

拷問野郎は一人の人間を選んで食べ始めた。

「お客さん、終点ですよ」
「ひへっ　寝過ごしちまった！」
っていう絵面！
でもこれから…
人生の終点についちまうからちくしょう！

「どれにしようかな」と数え歌を歌いながら、このビュッフェ状態で拷問野郎が選んだのが…このハゲの爺さん！　コイツの好み、どうなってんだァ？　希の「コイツはヤバい臭いがする」からの拷問野郎の台詞「オマエダ　オマエヲ喰ウワヨ」は一見、口説き文句にみえやがる！

すみません
このマンガは誰も
不平を言っては
いけないんです
過去を捨てなきゃ
駄目なんです

拷問野郎が去り、ロウソクに明かりをつける。リーダーから話を聞くと、国連軍のミサイルから血の楽園を守っている邪鬼は、拷問野郎が生み出した変異体だった。

ロウソクに火をつけるだけでこの緊張感！
小学校低学年の理科の実験の気分だぜ!!

ミサイルを喰っちまう化け物は邪鬼じゃねェのかよ！　楽園から逃げ出した時に「豹丸様は邪鬼を捕まえに来た！」って、ハッキリ邪鬼って呼んでたじゃねェか！　変異体なのかよ!!　ミサイルを喰っちまう邪鬼をそんなに都合よく集められるなんてありえるのか？と思ってたらそういうからくりなのか。でも変異体ってことは拷問野郎を倒しちまったら、消滅しちまうってことだろ？　豹丸様を倒さなくても拷問野郎を倒せば、この血の楽園を陥落させることができるじゃねェか！　血の楽園で平和に暮らしている吸血鬼達もミサイルでやられちまうっていう阿鼻叫喚が描かれちまうのか？　人間達が血の楽園を大きく壊さずに占拠できれば、反対に強固な要塞になるんだけどなァ。外の国連軍と連絡をとって、お台場の爆撃を中止してもらって外国人部隊が入ってくるとかの展開はねェのか？

やめんか
このマンガは人外な人間は出てくるが
外国人は全然出てこないんじゃ

労働地区にいる人間達は疲労と絶望で無関心になってしまっていた。

無関心って言っても自分の命にここまで無関心になれるのか？　こんな男子校みてェな牢獄みてェな環境で、ユカポンや希が現れちまったらザワツキそうだが…　ハンディ・ハンディ様が入ってきたら喰われちまう！と怯えねェのか？　追い詰められちまうと人間はここまで無になれちまうのかァ!?

リーダーは人間的って褒められちまっているが
他の人間は悟りの境地に達しているからちくしょう！

ここまで無気力になっちまうっていうなら、テント外を無断外出していた2人は何してたんだァ？

北沢姉弟の兄は以前ここにいて、英雄と呼ばれていた事が発覚した。

英雄！　北沢姉弟の兄貴の名前は北沢徹っていうのか！　こうなっちまったら元の名前は英雄と書いて「ひでお」って読む名前にすりゃあいいじゃねェか。先生ェもややこしい事をするお方だ。兄弟の名前が徹・希・聡。北沢姉弟はキラキラネーム世代ではないのか！

やめんか
このマンガは邪鬼の名前は変な名前が多いが
人間の名前はまともなんじゃ

北沢徹は英雄と呼ばれていて、ここにいたという過去形。もう既にやられちまっているような…　鮫島の言葉「うまく仲間になってくれりゃ　結構な戦力になるんじゃねェの」も死亡フラグっぽい感じがしちまうし…　人間達にとって英雄的な行動、吸血鬼達に歯向かっちまったことでさらにキツイ労働地区に移されちまったのかァ？　徹は希が見つからないように吸血鬼の頭をバットでかち割ったが、捕まって血の楽園に連れてこられちまって強制労働…ここでも歯向かったのに別の労働を命じられているなら…　問題を起こした人間でも、命を取られずに働く場所が与えられる。再スタートに前向きな社会！　この血の楽園の労働環境はブラックなのかホワイトなのかよく分からねェな。