歌舞伎町のボス・舌喰い様は抗ウィルス薬を開発終了していた。それを知って手に入れたい明は、舌喰い様と邪鬼の陽菜との戦いになった。明は戦いの最中に仕込み刀を失い、苦戦を強いられていた。その仕込み刀は、地下に取り残された小春が拾って持っていた。同じく地下に取り残されたユカポンがそれを見つけて…
ったく
無茶しやがって
頑張った賞で
ネタバレ読んでけよ
あらすじ
ユカポンは小春が仕込み刀を持っていることを知り、なんとか説得して明に届けようとしていた。
小春は明は仲間を殺した相手として憎んでいた。しかし舌喰い様は歌舞伎町の吸血鬼達を騙していたことで復讐もしたがっていた。そしてその舌喰い様を倒せそうなのは宮本明だけだという状況なので悩んでいた。
必死に説得するユカポン「明さんに協力して舌喰い様を倒してもらおうよ。少なくとも一つは決着がつくでしょ。その先の事はあとで考えればいいんだよ」
ユカポンの熱意に負け、小春は仕込み刀を明の元へ持っていくことにした。
一方、仕込み刀が無い明は苦戦していた。
明はビルの中に姿を隠していたが、陽菜が鼻の下の皮膚を開き、皮膚の下にあった無数の穴で空気を吸い込み出し始めた。
明「前にこんな邪鬼いたぞ!! 確か匂いで敵の居場所を把握してた」
明の推測通り、陽菜は明の居場所を匂いで感知し、明のいるビルに攻撃を始めた。
明「クソッ どうすれば」
感想
この仲間達が
仕込み刀一本より
役に立たねェからちくしょう!
明は攻撃を受けて気を失った。陽菜が追撃をしてきたが、明は目を覚ましてなんとか避けることが出来た。
鮫島は「逃げろ 明ァァァ」と叫んでいるが… 助けもしねェ。陽菜の気を引いて時間を稼ぐこともしねェ。地下に戻って仕込み刀を探してこようともしてねェし… このクソハゲ、失った右腕の代わりに右腕になろうともしやがらねェ! なんにもしてねェじゃねェか!
鮫島「こんな事もあろうかと
頭部からの流血は
拭かずにそのままにしてたんだ
最高に共闘している感を出してやるよ」
明の目を覚ましたタイミングが描かれてねェ! 普通は目をパチッと開いてギリギリ気がついた!っていうコマを挟むもんだが… 漫画のセオリー無視かよ!
この明の寝起き
良すぎて超助かる!
あったよ!
届かないと思ってた思いが
届く時が!
小春は血のプールの血を飲んで上機嫌になっていた。しかしユカポンが地上に血をかける岩の存在を出し、小春は鎮魂のために捧げた血がこの血のプールに流れ込んでいたことに気付いて怒りだした。
今頃!
自分たちが集めた血だと気づくのは
今頃かよ!
この量が集まっている時点で気付かねェのかよ!
血のおかげでご機嫌だったのに、その血のせいで急にキレだしやがった! 情緒不安定過ぎるじゃねェか! こんな奴の懐に仕込み刀があるなんて超怖ェ! 馬鹿にハサミは持たせるなとはよく言ったものよ。
ユカポンは一刻も早く明に仕込み刀を届けたいので、小春を説得しようとする。しかし小春は話題を変えようとして…
目玉焼きはソース派か醤油派か聞いてる場合じゃねェ! 今聞くことかよ! 仕込み刀を渡さないまでにしても、地下に閉じ込められちまっているのに! 舌喰い様と陽菜がいつ帰ってくるか分からねェのに! それに目玉焼きにソースをかけるか醤油をかけるかの話が大事なのかァ? その話が楽しい話なのかァ?
「目玉焼きには
ソースか醤油か」
これが歌舞伎町の吸血鬼の中で
最も楽しい話題
娯楽ばかりを追求し過ぎた街の悲しき末路よ
小春が血のプールのフチの高い位置にいた。ユカポンがそこまで登ることが出来れば言う事を聞いて、と何度も失敗しながら怪我を負いながら登ろうとしていた。ギリギリ手が届きそうだったが、届かなくて落ちそうに鳴った時、小春がユカポンの手を取って上に引き上げた。
ユカポンも
力を込める時は
「ふんっ」派か
「ゲホッ」とか「んごっ」って声出して、落ちた音はゴッなんて… アイドルがやることじゃねェ! SASUKEに出場したアイドルでもここまで体張らねェぞ!
このそり立つ壁で
時間切れになっちまって
1stSTAGE敗退だからちくしょう!
小春が手助けし、ユカポンは登り切ることが出来た。
頑張ったで賞で
血を飲む!
さらに頑張らなきゃいけねェじゃねェか!
吸血鬼の街に集めた血がこんだけあったら吸血鬼ウィルスも混ざってんじゃねェのか? 頑張った賞で吸血鬼になっちまうじゃねェか! それでなくとも他人の血を飲むなんて体に悪ィのに… 誰でも血を飲むのが好きみてェに思いやがって… 小春は絶対、目玉焼きに血派だろ!
小春は仲間を殺した明を憎んでいたが、仲間を騙していた舌喰い様に復讐もしたかった。しかし舌喰い様を倒せそうなのは明ぐらいなので悩んでいた。そこでユカポンは明に仕込み刀を渡して舌喰い様を倒してもらえば、とりあえず一つの悩みは解決すると説得した。
心理誘導超上手ェ! ユカポンが提案したのは、とりあえず自分のやりたい事を済ませてあとは知ったことではないって事じゃねェか! それなのに言い方を変えて納得させやがった! ちょっと前に小春は血のプールの血がどこから流れて来ているかを考えねェで飲んでやがった。それをユカポンが指摘して、小春が自分たちが今まで鎮魂のために捧げた血じゃねェか!と怒りだした。その短絡ぶりをみてコイツは騙しやすいと思ったんだろうなァ。さすがはアイドル(26)。人心掌握術に長けてやがる!
ユカポンに説得され、小春は明に仕込み刀を届けることにした。ユカポンは喜びが爆発して小春に抱きつく。
抱きついて大丈夫かよ! 小春は懐に仕込み刀をむき出しで入れてやがんのに! …へ? もしかしてそれで事故ということにして、邪魔な小春を亡き者にしてっていう計画なんでは…
幽霊が苦手な小春は、幽霊が出そうな場所ではユカポンに手をつないでいてほしい。それをすることの十回分が、仕込み刀を届けることの貸しとしてほしいと頼んだ。
小春に「宮本明に会ったらまた刺しちゃうかもしんねェからな」と言われて、ユカポンは「そしたらもう守ってあげない」と約束を破る事を宣言。 へ? 先の事はあとで考えればと先延ばしにしたのに、明への復讐は許すつもりはまったくねェ! 自分の言い分は通し、相手の言い分は通さねェ。恐れ入ったよ。仕込み刀がキラッと光っちまっているのも、ユカポンの言葉の奥には刃があるっていう描写に違いねェ。
ハ こんな邪鬼を見るのは何年ぶりだろう
明は身を隠し、ビル内の風呂場から鏡を利用して陽菜の動きを探っていた。
「外から風呂場を覗く」ではなく「風呂場から外を覗く」! 逆転の発想! こいつが西山。見ての通りスケベな奴だ。には出来ねェ発想!
こんなにハァハァが似合うシーンなのに
ハアハアと言ってねェ!
人は興奮しすぎると
ハッハッになってしまうのか!
陽菜は鼻の下の皮膚を剥き出し、皮膚の下にあった無数の穴で空気を吸って匂いを探知し始めた。
嫌ァァァァァ! 超きめェ! 無数の穴もきめェが、陽菜の目もきめェ! 画像貼るのも嫌ァァァァ! 鼻の下に穴があって、そこで匂いを感知! 皮膚はこんな柔らけェのに明が振り下ろしたナタの跡はまったくついてねェ。どういう皮膚してやがんだァ?って、この能力を持ってやがった邪鬼は椿じゃねェか! 明も「前にこんな邪鬼いたぞ」と覚えてやがる!
「前にこんな奴いたぞ」と作品内のキャラに言わせれば、読者は「どんな奴だっけ?」と思い出そうとする。そしてアイディアを使いまわしたことから目を逸らせられる! すげェ! すげェよ先生ェ!
椿戦の亮介のように
今回も仲間がやられちまう
という部分は
使い回さないでくだされェェ!
ユカポンと小春の取り引き?は、めでたく成立?小春の悩みのパラドックス?解決法は「先の事はあとで考えればいい」そんなんで納得妥協しちゃう小春!まあ小春にとっての幽霊対策としてユカポンは心強いか?陽菜には嗅覚サーチまで有った!どんだけの戦闘スペックを持っているんだ!明に刃やいばが届くまで、どうやって陽菜の猛攻撃に対処するのか?ユカポンと小春の動きと合わせて予測不可能?