歌舞伎町のボス・舌喰いを倒した。舌喰いが開発した抗ウィルス薬は、雅の息子の一人で『宮本篤』を名乗るやつが持っているということだった。舌喰いは、その宮本篤の居場所は知らないという。舌喰いにとどめを刺したところで、国連軍のミサイルが降り注いできた。歌舞伎町にいた変異吸血鬼達はいなくなっていたのでミサイルが次々と落ちてくる。その中で明達はなんとか抜け出したが…
大切なネタバレが
一つもない
そんな未来に
あなたは行きたいの?
あらすじ
明達は歌舞伎町から抜け出し、KALTAのビルの中で身を潜めていた。国連軍のミサイルはまだ降り注いで来ていて、音と振動は伝わってきていた。
ユカポン「これで小春さんも晴れて自由の身ですね」
小春はミサイルから逃げるので無我夢中で、歌舞伎町から脱出できたことを今一度噛み締めていた。しかし友人の真夏と冬美を明に殺されたことで気分は浮かないでいた。
落ち込んで下を向いていた小春の顎に、刃物が突きつけられた。その刃物は明の仕込み刀だった。
明「お前は何者だ。なぜついて来る」
ネズミや勝次が、小春はネズミの姉で色々助けてくれたことを説明する。
しかしかたきを討ちたい小春は、明に襲いかかろうとする。
興奮した小春の目が赤黒くなったので、明は吸血鬼だと知り、仕込み刀で顔を斬りつけた。
小春と明の間にネズミがいたので、小春の顔をかする程度の切り傷だった。
小春にとどめを刺そうとする。が、ユカポンが間に入り懇願する。
ユカポン「私の大切な人に手を出さないで。明さんはそれでいいの? 復讐が終わったあと どうするの? 大切な人が一人もいない。そんな未来にあなたは行きたいの? 私は嫌。自分の大切な人といたい」
ユカポンの必死の説得で、明は仕込み刀を収めた。
勝次「すげェなユカポン… 明の信念を曲げさせやがった」
勝次「明。この姉ちゃんも一緒に旅していいのか?」
明「好きにしろ」
明達に吸血鬼の小春が加わり、宮本篤の情報を得るために別の吸血鬼の集落を目指して旅立っていった。
感想
まさか
この漫画の
代表的な武器を忘れるとはな
明達は、歌舞伎町を狙う国連軍のミサイルから逃れるために、歌舞伎町を出て離れたビル内に身を隠していた。
明達が逃げ込んだビルは…『ALTA』じゃなく『KALTA』!
へ? 彼岸島なら
「あったよ!
避難所の『MALTA』が!」
「でかした!」
じゃねェのかよ!
先生ェは
丸太のことを忘れちまったのかよ!
2話前の宮本篤を思い出したシーンでは、得意武器の薙刀じゃなくて丸太を持たせたっていうのに…
「もうニ度とさせないから」って…
一度でも人を刺したら
アウトだからちくしょう!
一緒に逃げて来た中に、知らない奴・小春がいたので仕込み刀を突きつける明。
腹を差したやつを忘れちまったのかァ? その時にネズミの姉を知ったはずだが… 地下で小春が陽菜の前に飛び出して壁に叩きつけられちまったのに未だに元気に生き延びていることで「コイツ 吸血鬼なんじゃねェのか?」と疑問をもつはずだが… その前の、地下に逃げちまった舌喰いを追って、地下に繋がる階段を降りている時、こいつは誰なんだ?と聞かなかったのか? それに鮫島達の会話を聞いてりゃ、歌舞伎町に向かう時に噂で聞いていたネズミの姉だと分かるはずだが…
周りの奴らは小春とこんなにも会話をしているのに、明は話の輪に入らなかったのかァ? 明は、友達が知らない人を連れてきたら上手く話が出来ねェタイプなのか?
やめんか
早くも
明の大切な人がいない未来が
見えたかのように言うのは
勝次とネズミは、小春はネズミの姉で色々助けてもらったと庇うが、明は「味方がなぜ 俺を刺す」と質問した。
こいつが宮本明
見ての通り
腹を刺した女が同行していたのに
今まで「誰だ?」と聞かずにいた奴だ
やっぱり明は、友達が知らない人を連れてきたら話せないタイプのやつか! 腹を刺してきた女が一緒についてきてんのに、今まで言い出せなかったのかよ!
でも腹を刺されたことはしっかりと覚えてやがった! 執念深ェ! その執念深ェ性格で突き進んで、その勢いで雅をやっつけてくだされェェ! 決着は先延ばしでもいいから、そろそろ雅と再戦ぐらいはしてくだされェェ! 「48日後…」になってから、回想以外で出てきた雅は鮫島兄弟を襲った時しか出てきてねェ。もう376話まできちまったのに… 抗ウィルス薬が出てきたから、それを手に入れてからの最終決戦まで雅とは戦わねェのか? 長く生きてはいるが、神社に長年封印されちまっていたせいでどこか抜けちまったところがあって、可愛げのある雅を見られねェのは寂しいなァ…
ネズミと勝次は、明に斬られないように小春を必死に庇う。
勝次「ちゃんと謝らせるから。もうニ度とさせないから許してよ」
ネズミ「ほら姉貴 明さんに謝罪して。誠心誠意謝れば伝わるから!」
「血の気の多い友人・小春が
怖い人・明に絡んじまった
勝次とネズミが代わりに必死に謝る」
っていう構図みてェじゃねェか!
怖い人が「友達に免じて許してやるよ」と言ってくれても、血の気の多い友人が退かずにさらに絡みだしてどうにもできなくなるパターンのやつじゃねェか! ということで小春のとった行動は…
復讐を諦めきれない小春は、明に襲いかかろうとした。小春は興奮したせいで目が赤黒くなる。赤黒くなった目を見た明は、正体は吸血鬼だと知り、仕込み刀で斬りつけた。
やべェ! ネズミを切っちまうかもしれねェのに! ネズミに吸血鬼ウィルスが入っちまうかもしれねェのに! 明はネズミのことを大切な人とは思ってねェのか? こういう時の咄嗟の反応で本性が分かるっていうからなァ… その後に自分が斬られそうになっちまったことは気にせずに、姉の心配をする中太郎はカッコいいぜ。
ハ このやり取りを見るのは何年ぶりだろう
今まで吸血鬼を誰だろうと斬ってきた明は、小春も斬ろうとする。しかしユカポンに「私の大切な人に手を出さないで。明さんはそれでいいの? 復讐が終わったあと どうするの? 大切な人が一人もいない。そんな未来にあなたは行きたいの? 私は嫌。自分の大切な人といたい」と言われる。その言葉を聞いた明は、仕込み刀を収める。
へ? 今回と同じように「大切な人を斬らないで」と頼んだ亮介の大切な人・和美は殺しちまったじゃねェか! 女の言うことなら聞くのかよ!
問答無用で斬っちまったが、今回は―――
男の涙は効かないが
女の涙は効く
ハッ これが現実ってやつだな
信念曲げやがった! さらには小春も旅に同行! 女に頼まれちまったら聞き分けよくなってんじゃねェよ!
以前の明は―――
敵が雅じゃないなら戦わない。余計な争いに巻き込まれたくない。サブクエストは絶対やらねェって感じだったが…
ユカポンが過去にI・R・Tで辛い目にあっていて、そこにいる吸血鬼を倒そうと提案されたら―――
食べ物があるかもという言い訳をして、余計な争いに首を突っ込む! ユカポンからの頼みだと信念曲げまくりじゃねェか! もしかして大切な人・ユカポンとの未来を想像しちまっているんでは… そういえば、小春が吸血鬼だと分かると「吸血鬼だったのか…」と残念そうな口調だった。もしかして小春のほうもあわよくばと狙っていたのでは…
それにしてもユカポンは、復讐の鬼と化した明をここまで変えさせちまうとは… この影響力、人の心を動かせる力、ユカポンはマジでアイドルの才能がありやがる! くゥゥ… こんな世になってなければ… そして「笑ってい◯とも」が続いていれば… ユカポンはアイドルとして『KALTA』に来て出演していたに違いねェ。
眼帯をしている鮫島が
なつかし映像で出てくる
眼帯をしていた頃のタモさんに
似ているからちくしょう!
スタジオマルタから放送中「笑って ひいいとも!」
ひいいいいい! こんな番組、お昼どころか深夜でも放送できねェ!
小春の処遇は多少なりとも気掛かりだった。読み進めていて無茶苦茶ドキドキしちまった!明が刃やいばを小春の首筋に向けた時、小春の命は終わるっ!と覚悟した!ネズミと勝次の必死の説得哀願!ツッパリまくりの小春は正に絶体絶命!ユカポンの「真実の言葉」が明に届いた!私の未来を奪わないで。ユカポンの言葉は小春への想い、そのものだ!これだけ想ってもらえる小春は幸せだ!今まで恩人の隊長であろうが容赦なく斬って来た明が始めて吸血鬼を斬らなかった!全ては「ユカポンの魂の言葉」の勝利である。
状況は違うが、ケンちゃん吸血鬼発覚の時は酷い扱いだったのとはえらい違いだ
ネズミも「ええ?姉貴?」だけで特に葛藤なく受け入れてて草