【ザ・ファブル　The third secret】16話「ピーヒャラの男・・・・。」貸し借りがある男・・・・。

ネット上にミサキの動画が流出し、それを発見した高橋から連絡を受けたクロが極秘で解決しようとしていた。海老原に相談すると、クロは動画をネットに流したらしき人物が思い浮かんだ。

あらすじ

キャンピングカー内

クロは小学生時代、女の子を虐めていた夢を見ていた。

電話が鳴って目が覚め、出ると高橋からだった。

クロ「オウ！　おまえ―――　昨日の晩　何回も電話したのに！」
高橋「いや　そうなんスけど　俺もバタバタしてて！　どうしたんスか？　クロさん―――・・・・・」

クロは、ミサキの動画を流した奴は野村にコバンザメのようにくっついていた井土だと推測し、居場所を捜していた。高橋は、野村が経営していたバニーガールバーで井土と何度か会ったことがあるという。真黒組の組長になった鷹一には高橋から話がいっていた。

高橋「仕方ないですよ　コソコソできないですもん！　オヤジ（鷹一）も佐藤さんらには借りがあると言ってたんで―――　ただ井土の居所となると　ちょっと時間かかるかもです・・・・　思い当たる所―――　片っ端から当たってみますが―――・・・・」
クロ「あ―――　頼む―――！」

キャンピングカーのドアをノックする人が。開けるとミサキだった。

ミサキの用事は、クロからボクシングを教えて欲しいということだった。

ミサキ「アッくんやヨウコちゃんとか　強いってホラ・・・・いいなって―――　クロちゃん、ボクシングを習ってたって―――」

クロは佐藤から教えてもらったほうがいいと言ったが、佐藤は人に教えることがあまりにも下手なのでコーチとしては役に立たないと言った。
クロは、飯盒炊爨で米を炊く時の佐藤の教え方を思い出し、納得した「確かに・・・・」
そしてクロはミサキにボクシングを教えることになった。

ショッピングモールの屋上駐車場

佐藤はレンタルおっちゃんの仕事でショッピングモールの屋上にある駐車場に来ていた。

依頼者は、以前に佐藤が息子の代わりを務めた夫婦の夫のほうだった。

夫「あの後―――　君が帰ってからも妻も息子の話で賑やかだった―――。今日はちょっと佐藤くんに買い物につき合ってほしくてね―――　妻がもうすぐ誕生日でね・・・・　そのプレゼントを佐藤くんに選んでもらえないかと・・・・　トモユキ（夫婦の息子の名前）として―――」

佐藤「トモユキとして・・・・」

夫「佐藤くんのお母さんはどうしてるのかね　元気かね―――？」

佐藤「まあ・・・・　はい・・・・・　元気かと―――」
夫「それは良い―――」

佐藤は駐車場を楽しそうに会話しながら歩いている買い物客の母子を眺めていた。

感想

ゾンビのように
立ち上がる男・・・・。

クロは夢で、小学生時代に女子をイジっていた過去を見ていた―――・・・・。

クロの小学生時代―――「聞こえてるか？」と言ってるほうがクロか―――？　女子に蹴りいれるとか・・・・。第3部1話に「君がつまずいてしまった事に興味はない。そこから立ち上がる事に関心があるのだ。」と、エイブラハム・リンカーンの言葉を引用していたが―――過去に犯してしまった罪にどう向き合うか？が主軸か―――？　佐藤は鮫権組の組長を殺した事に対する罪―――ギューとサクと和湖に対してどう振る舞うのか―――？　特に佐藤と似たタイプのサクに対して、一般社会に戻った先輩として―――一般社会に導いてやれるのか―――？　洋子は隠している正体を好きな人に全て晒せるのか―――？　裸は晒せたけど～。ミサキは・・・・動画流出がミサキにもバレるんだろうな・・・・それでどう立ち上がるのか―――。クロはミサキに怪しい芸能プロダクションを紹介した事に対して―――だけではなく、小学生時代に女子にしたことの罪―――これがどのぐらいのものなのかわからないが―――これに対してどう償うのか―――。それぞれ描かれるんだろうな―――。

クロに高橋から電話があり―――クロは動画を流出させた犯人は、野村のコバンザメをやっていた井土だと思い、居場所を捜していると言った―――。高橋は、野村所有のバニーガールバーで何度か井土と出会ったことがあり、思い当たる所から当たっていくと約束した―――。

デリ◯ルの違反行為をしてしまったこの2人は躓いてしまったが―――この後、立ち上がれるのか―――？ってどっちかが2回やってるやん―――！　立ち上がるの早すぎやろ―――！

今回の高橋の立ち位置を、以前はクロがやってたな～。

クロと高橋の立場が変わった―――。クロの舎弟だったスキンヘッド―――和亀真也の立場は変わらない―――？　第1部では高橋は小島の下につかされて修羅場も経験したし、最後はファブルが戦っている倉庫のすぐ外でルガーを持って待機していた―――。第2部でも鷹一が木志田を追い詰める時に、高橋はそばに置いておく存在となっていた―――。そういうことを経験して度胸もついた高橋のほうが出世していてもおかしくないが―――。だとしてもスキンヘッドのやっていること・言っていることが全く変わらないのは・・・・・。

変わったといえば、高橋との会話で鷹一が組長になっていることが分かった―――。若頭だったから順当か―――。では現在の若頭は誰がやっている―――？　松代と繋がっていた木志田は、真黒組に戻って立ち上がったのかどうか気になる―――。

コレに対して
コレをする女・・・・。

ミサキはクロにボクシングを教えて欲しいと相談した―――。クロは佐藤から教えてもらうほうがいいのでは？と聞いたが、佐藤は人に教えるのがめちゃくちゃ下手だからということだった―――。

擬音祭りか～。おでこトントンしてコーチモードになれないのか―――？　搭載していないのか―――？　山籠りの時はボスから教えてもらったことをクロにけっこうちゃんと指導できていたのにな～。でもおでこトントンでモード切り替えの方法を教えている時は―――

擬音祭りや～。ヘビの捌き方だとか―――松葉のお茶だとか―――クマの対処方法とか―――恐怖を感じるとコルチゾールが分泌されて、血液の凝固速度が上昇するとか―――知識的なことは教えられるが、体を使った感覚的なことは具体的に教えられないのか―――？

ミサキは格闘技ならなんでもいいと鍛えたがっているが―――佐藤に心配かけないように、守られるだけの存在から脱却しようと考えたのか―――それとも1発多く入れたい奴がいるのか―――？　ミサキも井土を知っていてもおかしくない―――。野村がミサキと動画を撮影した時に井土がカメラをセットした可能性がある―――。野村が死んだことで、もしかして火の粉がこっちに飛んできそうなので身を守る術を覚えようとしているのか―――？

息子になった男・・・・。

佐藤はレンタルおっちゃんの仕事を受けていた―――。依頼は、以前に佐藤が息子の代わりを務めた夫婦の夫からで、息子・トモユキの代わりに母親への誕生日プレゼントを選んで欲しいということだった―――。

佐藤にプレゼントを選んでもらっていいんだろうか―――？　生サンマを選ぶぞ～？　そこから成長を見れるのかどうか―――。

依頼者から佐藤自身の母親は元気？と聞かれた―――。佐藤は少し間を開けながらも「まあ・・・・　はい・・・・　元気かと―――」と答えた――――。

依頼者はこう聞くと　俺はまずこうぎゅっとする―――。

すると相手はすんとなるから

返事はふわぁっとなり―――・・・・

嘘付いた―――・・・・。間があったことで依頼者もそれを察している―――？　まぁ深く聞くのは止めておこうとしたか―――。何かしらあったんだろうな―――と想像出来る―――。佐藤はトモユキパパの想像した以上の過去を持っているけど―――。

純丘さんといい、トモユキパパといい、佐藤は良い客に出会ったな―――。真黒組とは違って―――・・・・。

仕事として―――息子になって暴れたら―――

感謝された―――。

客として―――ムスコを暴れさせたら―――

怒られた―――・・・・。

そして佐藤は自分も誰かの息子だと気付かされて―――

自分の母親が気になる―――？　教えるのが下手なのは、ちゃんと教わったことがないからだろう―――。もし母親が生きていて会うことが出来れば、今回の依頼で対応を教わることができるかも―――。息子としてレンタルされていると思っていたら―――両親をレンタルしている側になっていた―――。「ありがとう」の言葉を貰っている側だったが―――たまには「ありがとう」の言葉を贈る側になってもいいんじゃないか―――？