双亡亭内に自分の肖像画の中に吸い込まれる超常現象のプロ達。
絵の中から出てくると”変な”風になって出てきて仲間を襲いだした。
そして蛸葉も絵の中に吸い込まれ…
あらすじ
絵の中の空間を歩いてる蛸葉。
他の吸い込まれた人たち同様『絵を描いている人物』を見つけ、同じ絵描きである蛸葉は気になって話しかける。
絵を描いてる人物「絵を描いている訳ではない… 体の中の『病』が表面に現れることを『症状』と呼ぶ… 医者はその『症状』から患者の体内の原因を調べる…それが『診察』… 私に芸術表現は『診察』に他ならない」
絵を描いてる人物「まァ、お前達凡俗には言ってもカケラも理解できまいがな… 芸術を受け入れるには、それに足る『見る者の目』が必要だからな」
「世間に理解されない」という部分に「自分も絵が理解されない」と共感する蛸葉。
ここは夢の中だと思っている蛸葉はそろそろ起きたいと言い出す。
絵を描いてる人物「なら… 行かせてやろう… そのかわり、もしお前が帰って来れたら… 私と絵の話をするのだ…」
絵を描いてる人物「さあ、行きたい処に行け。ただし…ひとつだけ教えろ。お前の最も恐ろしいものはなんだ?」
蛸葉「…たぶん、あんたと同じだよ… じゃなっ!」去っていく蛸葉。
絵を描いてる人物「たぶん… あの男も… 死ぬ…」
過去のトラウマの場面を観せられる蛸葉
他の絵に吸い込まれた人達同様、過去にあったトラウマを観させられる蛸葉。
蛸葉が小学生の頃、塾で父親の竹刀で厳しく指導される日々を思い出す。
蛸葉は父親が塾の塾長で、塾長の息子を依怙贔屓しないようにか蛸葉に厳しく教えていた。
化物に変化していく父親「オレはハズかしいぞツトム!おまえなんていらん!死んでしまえツトム!!」
振り下ろされる竹刀を受け止める蛸葉「オレは昔… あんたがものスゴくコワかったよ… でも、もう今は… ゴメンな… とっくに過去形だ」
感想
過去のトラウマを乗り越えていれば双亡亭に取り憑かれないのか。それに蛸葉が最も恐ろしいものは自分の絵が理解されないことだろうから、そっちが出てきたら蛸葉も取り憑かれたのかなぁ? でも森田サンが目の前でバラバラになったのに、平然と知らない絵描きに話しかけている蛸葉だから大丈夫かな?
森田さんみたいなトラウマや、精神修行をしていないであろう科学者グループのナンシーが過去のトラウマを乗り越えられないでいて取り憑かれるのは分かるが、肉体的にも精神的にも厳しい修行をした修験者の朽目… 意気がっていたのは弱い自分を隠すためだったのか?
絵を描いている人物が帰ってこれたら絵の話をしようと言ってたから、双亡亭の肖像画の謎を蛸葉に話てくれるのかな? それともただ絵の話がしたいだけなのか。というかトラウマを乗り越えても絵の外に出してくれないの?
そして、絵を描いている人物は双亡亭を建てた泥努だろうなぁ。
しかし… こんな美青年が
こんな風になってしまうとは…