双亡亭に入った凧葉と紅、超常現象のプロ達。
中に入った人達は双亡亭の肖像画に吸い込まれ過去のトラウマを観せられ、双亡亭に取り憑かれてしまう。
しかし、凧葉はトラウマを乗り越えていて取り憑かれずに絵の外へ脱出。
紅も肖像画に吸い込まれていてトラウマを観せられたが、凧葉が絵の中に現れ凧葉の言葉で我に返った…
あらすじ
紅「タコハさん… どうしてここに…?」
凧葉「気がついたら、あんたの この夢ん中にいた… 目の前の『それ』は現実じゃない。あんたの心を壊して、そこから何かが入り込むための<攻撃>だ!」
凧葉「だから そいつらはあんたの心を壊そうと<過去>に姿を変えて…」
紅はまた過去を観させられる。
紅が起こした火事で負った緑郎の背中の火傷。その背中を見るたびに紅は罪悪感に蝕まれる。
緑郎「お姉ちゃんはやさしいけどさ… 何かボクにかくしてるんでしょ… やましいことがあるから、ボクにそんなにやさしく世話を焼いてくれるんでしょう…? ボクの火傷を観たくないからボクのカオにばかり笑いかけて… 本当はボクの目も見られないんでしょ?」
緑郎の姿が変貌していく「卑怯者 卑怯者 卑怯者 お姉ちゃんの卑怯者! ボクに離れて行って欲しくないのは、自分の罪をずっと世話を焼いてつぐないたいからでしょ? それが自分にとってラクだから! 都合がイイから!」
心が折れていく紅「全部 私んせい! 私は卑怯者なんよ!!」
凧葉「そう… 全部… その通り。紅… おまえのせいだ… でもなァ… 人間ってのァ、ホント弱いモンでよ… 仕方ねえさ… そんな気持ちにもならァ。 だから おまえは自分をゆるしてやんな…」
紅「そげな… ゆるせんわ… 私が悪いんに!! 私は緑郎に憎まれち当然なんよ!!」
凧葉「緑郎がそう言ったのかよ! 緑郎に直接訊いたのかよ!? 『過去』は過ぎちまったんだよ!戻ってこねえ!『これから』おまえはどうしたいんだよ!? おまえはこれから緑郎とどうしたいんだよ!?」
紅(また…仲良う…)
緑郎が「双亡亭に復讐する」と言ったことを思い出す紅(ダメ!緑郎!! アンタじゃ こん双亡亭に対抗できん… 対抗できるんは厳しい修行を積んだ… 私!!)
凧葉「そうだ奴らの思い通りになるな紅… ゼンブ引き受けて… そいで自分をゆるしてやんな…」
襲ってくる幻の緑郎に小刀を刺す紅(私は私ん過去を赦す!!)
絵の外へ吐き出される紅と凧葉。
一方、他の双亡亭に乗り込んだ人達も絵から出てきたが様子が…
感想
凧葉は『美大卒の売れない絵本作家』だったのに何故こんなに悟っている? 貧乏で絵も認められなくて、厳しい日々を送ったからか? でもそれって数年だし… 紅達の厳しい修行よりも厳しく心を鍛えられるとは思えないが… 結局、人それぞれ?
最後に絵から出てきた人達に鬼離田姉妹の姉(かぶっている布の絵柄で姉だと思う)が出てきたが、瞳が3つあるから後二人の姉妹も取り憑かれた?
凧葉と紅以外は全員、双亡亭を壊せずに自分の心を壊されたのか?