みそいれにしやす

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喧嘩稼業

考察【喧嘩稼業】片手での煉獄は可能なんだろうか?  人は私の事を愚かと笑うかもしれない だが折れた腕で煉獄をする人などいるはずがない

投稿日:2017年1月8日

陰陽トーナメント第3試合
入江文学 対 櫻井裕章
入江文学は左前腕を骨折した。

入江文学

片手で使える煉獄の型なんて
星の数ほどあるわ!!

が、その状態で煉獄を使った。

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出す技が煉獄なのは相応しいでしょうか?
入江は左腕の肘から先が使えません

煉獄を知る者は思う――― 折れた腕で繋がるのか!?

片手での煉獄は可能なんだろうか?

煉獄とは5手ずつの技の7種類の組み合わせ ()は攻撃を当てる箇所
A(片手型):裏拳(みぞおち)→裏打ち(顔面)→鉄槌(金的)→肘打ち(側頭部)→手刀(顔面)
B(両手型):鉤突き(脇腹)→肘打ち(側頭部)→両手突き(顔面+金的)→手刀(首)→貫手(みぞおち)
C(片足型):下段回し蹴り(ヒザ関節)→中断回し蹴り(脇腹)→下段足刀(ヒザ)→踏み砕き(足甲)→上段足刀(アゴ)
D(両足型):左下段前蹴り(ヒザ)→右背足蹴り上げ(金的)→右中断前蹴り(下腹)→左中断膝蹴り(みぞおち)→右上段膝蹴り(顔面)
E(片手片足型):肘振り上げ(アゴ)→手刀(側頭部)→鉄槌(脳天)→中段膝蹴り(みぞおち)→背足蹴り上げ(金的)
F(両手両足型):左上段順突き(顔面)→右中段掌底(みぞおち)→右上段孤拳(アゴ)→右下段回し蹴り(ヒザ関節)→左中段膝蹴り(脇腹)
G(両手両足頭型):右中段回し蹴り(脇腹)→左上段後ろ回し蹴り(側頭部)→左中段猿臂(胸部)→右下段熊手(金的)→上段頭突き(アゴ)
この7種類に左右反転の型7種類で合計14種類の型を組み合わせる

この14種類の型の中から左の肘から先が使えない文さんが使えるのは何通りある?

俺は今から片手で使える型を数えようと思う 止めても無駄だぞ
なぜそんな事をしなければならないのか… 僕には頑張ってとしか言えません

・Aの片手型は右手を使う型なら可能。
・Bの両手型は富田流が煉獄の入り口の左鉤突きから始まる型。最初の鉤突きは開放骨折になってまで実行。

喧嘩稼業 煉獄

この連打は1つの技のようだな

その後の3手目の両手突きは☓が入って顔面への上段順突きになっている。5手目の左でみぞおちへの貫手は☓になっているから飛ばした? この型は両手先を使うから左右両型使用不能。
・Cの片足型は足を使う型なので手は関係ないので左右両型使える。
・Dの両足型も足だけなので左右両型使える。
・Eの片手片足型は右手を使う型だけ使用可能。
・Fの両手両足型は左右の拳、掌底を使うので使用不可能。
・Gの両手両足頭型は骨折したのは肘から先で猿臂は使えるので片方の型だけ使える。ちなみにこの型で高山への移行をした。

Aが1、Bはダメ、Cは左右で2、Dも2、Eは1、Fはダメ、Gは1。

煉獄14種類の型の中で片手(肘は使える状態)で使えるのは半分の7種類が使用可能。

煉獄は相手の体勢によって次の型を選んで連打を続けるので、半分の型しか使えないなら通常なら繋がらずに終わってしまう(相手がダメージを負って動けないなら続けられるかもしれないが)。

だが、櫻井には片手の煉獄が通用した。それは櫻井が「入江はダメージの蓄積でそう長くは続けられないだろう」という予測で”鋼の肉塊”で守りに徹したので、型の繋ぎが不完全でも通用したのだろう。つまり骨折して片手での煉獄になったから、最後の最後まで読みを間違えなかった櫻井だから、片手での煉獄が通じることになった。

片手でも煉獄を使える事はすでに漫画を読んでわかっていた
―――が 片手でも煉獄を使えるとはっきりと知れた事は大きい
入江文学には感謝しないとな

入江文学はこういう戦い方をする ここまでやる

文さんの強さは「一日も休まず鍛えてたから!」の毎日の鍛錬というベースもあるが、櫻井も褒めていた豊富なアイデアだと思う。

死線を超えて強くなる
酷く曖昧な強さを求めるより
富田流は具体的な強さを追求する

片手での煉獄や、煉獄の威力を上げるために相手に壁を背にさせる、煉獄を受けても全身に力を入れてガードをする相手には筋肉の緊張の隙をついて必殺の技(金剛、高山、急所潰し)を繋げるなど。虎の構えでは隠している左腕の骨を位置を直したり、梶原の時には目釘を抜いて刀身を投げた。

喧嘩商売 入江文学

なんてダーティな男なんだ!!!!!
かつてエジプトの柔道家モハメド・ラシュワンは…

十兵衛に「やってるヤツが相手なら”技をパクれ!!”」と言っていたがパクっただけで終わらずにさらに進化させている。他には剣技の”車”を応用して徒手空拳の技として使っている(これは無一も山本陸対策で使おうとしていたり、梶原も剣技を応用して徒手空拳での工藤戦で使っていたが)。

恐ろしいのは状況に応じてシームレスに手順を変える事

富田流の技”高山”を骨掛けをしている相手には逆の手順にして通用するように進化させるアイデアは素晴らしい。
高山を逆の手順でやったり、片腕が折れれば使用不可能だと思う場面で煉獄を使ったり、刀で対峙すると思い込んでしまう場面で刀身を投げたりなど、型に嵌まらない発想が凄い。

入江文学の強さ
それは抽象的な答えでいいなら『発想力』だろうな
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