国会議事堂内の溶ける絵の控室。
そこで45年前のアノヒトとの出会い、侵略者との戦いを緑郎と歴代の総理に見せた青一。
あらすじ
青一「コレデ… ボクノ… ハナシ… オシマイ…」
青一のドリルに、皆にかけた水が戻っていく。
青一「ソシテネ… ボク… ラクロー(緑郎のこと)ト アッタノ…」
緑郎は泣き出し青一を抱きしめる。
戸惑う青一「ナンデ ナクノ? ラクロー… ドコカ イタイノ?」
「青一… ひとつだけ答えろ… どうしても気になってね…」
歴代の総理「最長老の林さんがしゃべった…」「車イスに座ってるのもやっとだたのに…」「林さん… 呼吸器はずしてる…」「林さんだけじゃない…私ら みんな… なんだか体調がよくなってないか…?」「そういえば…青一くんのドリルから飛んできた水が…?」
元総理の林「マコトはどうした?」
青一「マコト… イキテル… チャント…ヤクソク…シタモン。」
双亡亭への門を通る旅客機
侵略者の星から双亡亭へ繋がる門を通っている旅客機。
その機内では青一とマコトが、乗り込んできた侵略者達と戦っていた。
青一「ナンダ コレ…? ココハ…コノ ヒコウキハ… ネジレテイル!! ボク モ ナンカ ヘンダ!」
飛行機も青一の身体も捻れていた。
まこと「オニイチャン、ビックリ シナイデ…! アノヒトガ サッキ… オシエテクレタ… トオイ『クウカン』ト『クウカン』ヲ ツナゲテイル コノ<ツウロ>デハ… 『ジカン』ノ ナガレモ ミダレテ… グチャグチャナッテル ッテ…」
まこと「ダカラ コノ ヒコーキデ マワリヲ カコンデ カエルンダッテ… ソウシナイト…『ジカン』ノ ナミニ サラワレテ モトキタジカンニ カエレナクナッチャウッテ… マコト ヨクシラナイケド… オニイチャン…ワカル?」
青一「ムツカシイ ケド… 『ムコウニ ツクマデ オソトニ デルナ』ッテコト ジャナイカナ…」
まこと「ソユコトカァ… オニイチャン サスガァ…」
青一「マコト… アト アイツラ スコシ… <ツウロ>ノ ナカニ イルウチニ センブ コワソウ!」
まこと「ウン!」
旅客機の天井が裂けていく。
まこと「テンジョーヲ コワシテ アイツラガ ハイロウトシテル…! コノママジャ ヒコーキガ チギレテ…」
窓から外に出るまこと。
青一「マコト! ナニスル!!?」
まこと「ソトカラ ヒコーキヲ コワソウトシテル ヤツガ イルノ!」
青一「ジャ、オニイチャンガ ヤルカラ… アブナイカラ ナカニ…」
まこと「モウ マニアワナイヨ… ダカラ オニイチャン ヒトリデ イッテ…! オニイチャン ヤクソク シヨウ… コワス<モン>デ アオウヨ。ゼッタイ<ソウボウテイ>ニ イクカラ!! イツカ… カナラズ<ソウボウテイ>デ…!」
青一「マコト~!!」
まことは飛行機の外にいた侵略者と一緒に機体から離れていく…
そして飛行機は地球へと辿り着いた…
溶ける絵の控室
林「そうか… <双亡亭>で…か…」
林「儂は政治屋として…今までろくでもない悪い事をたくさんしてきた… 年をくうとそんな悔いばかりが何度も頭を巡る… だがな…『後悔』すらも含めて全部が自分の『人生』だったのだと…」
林「だが…おまえは… 勝手に見知らぬ地に連れて行かれて… 勝手に戦う境遇に追い込まれて… 家族と仲良く一緒に過ごせたろうに… おまえが選ぶはずの45年の人生はどこに行ってしまったんだ!? それなのにおまえは。儂らのために戻ってきたと言うのか…」
涙を流す林「おまえに自分の人生を歩かせてやりたい… だが…その前にどうしてもおまえの力を借りなければならん… やってくれるか…?」
青一「ボクハ… <ソウボウテイ>コワスタメ…キタ」
歴代の総理達に命令する林「おまえ達、何をつっ立ておる!? 青一はマコトと約束したのだ… 『双亡亭で会いましょう』ってヤツだ!」
斯波総理「はい、すぐに道路封鎖を手配! 可及的速やかに青一君を…<双亡亭>へ!!」
感想
双亡亭恐るべし!
青一のドリルから出た水は回収した。過去の話でケガした仲間(ケンジ)に「ボクノ<ミズ>ヲ アゲテ…」と言ってたけど、水には身体が回復するっていう効果もあるのか。
車イスに座っているのもやっとの状態だった林さん。登場してきた時には呼吸器をして喋れそうにもなかったのに…
こんなに元気に!
回復作用がある水も凄いけど、双亡亭の事となると『車椅子に座るのもやっとの状態』でも駆けつけてしまうのも凄い。それだけ双亡亭が脅威ということか。
キョウダイハ ナカヨク…
ケンカシチャ ダメヨ…
セイチャン…
「通路では時間の流れも乱れる」とわざわざ言っているから、メタ的に考えてまことは違う時間へと行ってしまったんだろう。双亡亭を壊す作戦が何年もかかるならマコトが未来へ行ったのも考えられるが、多分マコトは現在よりは過去の時間へと飛ばされたんだろう。そして成長したマコトが青一の前に現れるのかな? 45年経っても歳を取らなかったから見た目は変わらないかな? アノヒトと別れて体内の水が少なくなっているだろうから、歳を取るようになっていて大人となって登場する?
青一は幸せになるべし
「おまえの人生を歩かせてやりたい」と聞いた後でも
「双亡亭を壊すために来た」という青一。哀しいなぁ。双亡亭を壊せれば緑郎と楽しく暮らせるかなぁ… マコトと出会えるといいなぁ… 学校の授業を覗いて地面に字を書いて「ボクモ…ベンキョ…シテルヨ…」と言っていた青一の姿を見ると…
幸せになってほしいなぁ。
双亡亭への爆破は止めるべし?
時系列はどうなっているのかわからないけど たぶん紅達が爆破作戦を決行中だろう。問題はこの爆破で双亡亭を壊せればいいけど、爆破の影響で<門>が広がって侵略者達が…とかならないだろうな? 双亡亭の淀みきった空気が爆撃で吹き上げられてその影響で<門>が繋がって青一が来たから、爆破作戦の影響で…というのもありうる。
だから青一は爆破を止めに入るかな? 今の紅達は取り憑かれた人達との戦いで、爆破するとかの余裕がないけど間に合うかなぁ。爆撃の時みたいに双亡亭を壊そうとした行為でまた悪化しちゃう?