陰陽トーナメント1回戦第3試合が終わった。
第2試合で屍を喰らって負けた佐川徳夫は治療室で横になっていた…
あらすじ
治療室で横になっている徳夫(…俺が …負けた。毒のせいか 意識はハッキリしているが瞼が重い)
徳夫(目を閉じるのが嫌だった。瞼の裏に自分のものではない目が張り付いている。瞼を閉じれば張り付いた目を目が合う。アイツ(睦夫)の目だ)
徳夫(アイツが頭の中を覗いている。そしてあの言葉(睦夫が言った1週間もベッドで一緒に寝ていたじゃないか?)…)
睦夫の控室では菅野が一人で呟いていた「父さん 徳夫が心配だからちょっと見てくるよ。父さん 徳夫が心配だからちょっと見てくるよ。父さん 徳夫が心配だからちょっと見てくるよ」
睦夫は菅野の言葉通り、徳夫の様子を覗き込むように見ていた。
目を閉じている徳夫(俺はいつから幻覚を見るようになったんだ。父さんが死んだ時? 父さんはいつ…死んだんだ)
佐川兄弟の小さい頃の記憶
徳夫は思い出していた。睦夫と二人で練習をしていた。
幼い徳夫「おい 父さんはなぜ来ない?」
幼い睦夫「今 友達が 来てる」
徳夫(そうだ… あの時の父さんは幻覚ではない。本当に父さんに会いに来た人がいた)
佐川雅夫が会っていたのは川口拳治だった。
川口「お前は間違っている。そんな育て方をしてなんの意味がある」
雅夫「強くなる。山本陸の息子と俺の息子がやったら10分で倒せる。俺達が一番に求めていたもおんはなんだ? 強さだろ。お前から強さを取ったら何が残る」
川口「間違っている。俺達は沢山のものに触れて その中から結果として自分の意志で強さを求めただけだ」
雅夫「いや どんな道を選んでも結果的には求める事になる。子供のいないお前に何がわかる」
徳夫(そうだ… 父さんからは情というものを感じた事がなかった。父さんは思い通りになる駒が必要だっただけだ)
幼い睦夫「僕 知ってる。父さんが本当に優しい事。父さん、母さんのためにツルを折っていた」
幼い睦夫「母さんが死んだ時泣いていた。僕をギュッとして泣いていた。涙は出ていなかったけど泣いていたのがわかった」
幼い睦夫「だから 僕はその時 これは忘れちゃいけないと思った。だからずっと憶えている」
徳夫(そうだ… あの時からだ。ヤツの話の真偽が俺にはわからなくなった)
徳夫のベッドの横には折り紙のツルが一羽置かれていた。
そして睦夫は徳夫がいた治療室を去った。
雅夫が亡くなった日を思い出す徳夫
徳夫(やはり あの時までは幻覚じゃなかった…)
雅夫の前に立ちふさがり涙を流している睦夫「父さん。僕だけに一生日拳を教えてください。父さんに勝ったら約束ですよ」
雅夫「何を言っている」
徳夫は事前に電話でナイフの刺し方を聞いていた。
雅夫は倒れる。
徳夫の手にはナイフが…
睦夫は徳夫を抱きしめる「大丈夫だから。俺… ツルの折り方知らないから。ツルがあれば外見は死んでも中身は生きているから。これは大切な事だから忘れちゃいけないと思って、憶えていたから」
睦夫「大和プロレスが長い間 興行が開けなかった事で父さんはヤクザから恨みを買っている。外見の死でも警察は深く犯人を捜しはしない」
まだ動揺している徳夫「でも でも」
睦夫「大丈夫… 父さんは生きているから」
現在の徳夫(…よかった。もう二度と俺は幻覚を見る事はないだろう… 俺は罪の意識から逃れたいがために父さんの幻覚を作り出していた。兄貴は父さんの愛を受けたいがために父さんを○した。兄と違ってまともな俺は罪の意識が消えることはないだろう。幻覚の理由を知った今、あの父さんの姿を見る事もないだろう。嘘を見抜ける俺だったが兄の真偽だけはわからなかった。だが今は兄の言葉の中に一つだけは確実な真実があった事がわかる。父さんが死んだのは外見だけだ)
治療室
徳夫は目覚める。
タンが来ていた。
電話をしているタン「12億円騙し取られたよ。ああ…しかし佐川徳夫を助けるためには必要な出費だった」
起き上がる徳夫「俺のために12億も」
電話を切ったタン「安定しているようなので ここではんく大きな病院に移ってもらう。後遺症が残らないように診てもらわないとな」
徳夫「…すみません」
徳夫「あなたが本当の父さんだったんですね」
タン「??日本語の比喩的表現? 私はこのホテルのオーナーをしているタン・チュンチェンと言います」
徳夫「ええ…勿論わかっていますよ」
徳夫(どうやら一時的に記憶を失っているようだな)
感想
はああああああああああああ
…まただ また別の話だ
第3試合が終わってから何度となく別の話を見る
ヤンマガ前号の予告
「第4試合、開幕直前!! 場外乱闘が再び―――!?」
全然違うじゃねーか! 第4試合が始まるそぶりも見せねーじゃねーか!!
予告の場外乱闘ってなんだったんだよ… 雅夫と息子二人の乱闘か? 場外だけど! 厳格な父さんが幻覚になった時の話かよ!!
分かるよ。試合ばかりじゃなくてこういう沢山の話に触れてストーリーに深みが増すのは。雅夫のように一つの事を求めてもダメなのは分かるよ。陰陽トーナメントはただ単に強者が戦うだけではなくて、出場者のそれぞれの背後にあるストーリーがあるから面白いのは分かるよ。でもそろそろ第4試合を初めてくれませんか?
だがその開始回がどうしてもわからなかったので今回の話に集中する事にした
いずれくる休載との戦いに備えて
おい睦夫 お前のツレ…狂ったぞ
菅野狂ってる…
今までの菅野は
記者会見前に睦夫と徳夫が鉢合わせした時、菅野は睦夫に合わせているようだった。
マカオへ向かう機内では睦夫に追い詰められて仕方なく徳夫を襲った様子だった。
第2試合の十兵衛対佐川徳夫が決着した時はノリノリでマジ者の様子。
徳夫にヤラれた時に頭がおかしくなったのか? それともその後に睦夫にお仕置きされて狂ったのか?
セコンドの菅野がこれでは睦夫の試合でのタオル投入決着は無いだろうな。睦夫も軍人だから最後まで諦めないだろうし都合良いけど。
川口の教育方針に隙はない
佐川雅夫に息子の教育方針を注意しに行った川口拳治はまともだなぁ。夢斗もまともみたいだし。
川口拳治は佐川兄弟に挨拶はしたんだろうか。マジ者の息子だからマジ者だろうと思って会ってないのか? 拳治は雅夫の葬式には出たんだろうか? 葬式で兄弟と会ってそうだけど。
知り合いの息子に挨拶したいがマジ者には会いたくない」
なんて空気が重いんだ
仲良くしようよ
誰が悪いわけでもない
雅夫自身が子育ての選択を誤っただけなのだから
徳夫は小さい頃から睦夫に当たり強いのかよ。
記者会見前に鉢合わせた時も徳夫は兄に向かって(泣かすぞ)と思っていたけど、幼い頃からだったとは。同じ技を覚えるのでも、徳夫は一日で覚えるのに兄は3日かかったから見下してたのかなぁ…
そんな徳夫にボロカスに言われてた睦夫は徳夫のベッドの横に折り鶴を置いていった。
睦夫が兄貴でよかったな
睦夫は雅夫からは武術しか習ってないと思われていたが、人を思いやる事も学んでいたか? 折り鶴を置くだけだけど。折り鶴を置いたのは思いやりか? それとも睦夫からしたら徳夫の外見は死んだと思ってる? 第2試合が決着した時に「十兵衛の正体は徳夫だったじゃないかああ」と言っていたけど、睦夫の頭の中ではどうなってんだ? 弟が増えたと思ってる?
「俺の知っている兄弟の定義とは違う!」
佐川兄弟が警察に追われてない事はすでにわかっていた
―――が 追われてない理由がはっきりと知れた事は大きい
佐川睦夫には感謝しないとな
雅夫を兄弟二人がかりでヤッた後、睦夫が言った言葉「大和プロレスが興行開けなかったから雅夫がヤクザから恨みを買っている」。雅夫と大和プロレスって関係あったっけ?
大和プロレスが興行を開けなくなったのは生野が倒れたからだろう。生野が倒れて試合が出来なくなったのは、反町に首の骨を折られた時。もあったが、山本陸に煉獄の練習台にされた時にも靭帯を切られて試合ができなくなっていた時もあった。
山本陸に生野をぶつけたのは雅夫なのか? 山本陸の現在の実力を図るために生野をけしかけた?
生野が死んでも山本陸の腕の一本も折ってくれればラッキーと思っているんじゃ…
今回の話をいい話だと思って涙目で見ているお客さん
オチがつきましたよ
徳夫はもうハッキリと雅夫は死んだことを認識した。そして睦夫は折り鶴を置いて弟を気遣った。でも最後に徳夫はタンのことを父さんと認識した…
今回の話は「狂ってしまった兄弟の良い話」に見せかけて結局マジ者の話かよ! 途中までは狂っている睦夫が見せた優しさとか、徳夫は幻覚が無くなってまともになっていくんだなぁ。良かった良かった…と思ったじゃねーか!
帰ってくるよね
帰ってきますよね」
徳夫「タンは父さんなんDEATH」
(さらにひどくなってる!!!!!)
最後のどうやら一時的に記憶を失っているようだなは徳夫がタンのことを雅夫だと思いこんでいる。徳夫は父さんと思い込んでいるタンに着いていって、タンがしようとしている”何か”に利用されるのか。今回、弟への優しさをみせた睦夫はどうするんだろう? タンの言いなりになっている弟を放置するのか? 睦夫も試合に負けて負傷してタンに恩を着せられて利用されたりするんだろうか?
ヤツなら睦夫も要求しますよ
ラストの徳夫のキメ顔&キメ台詞で草
こんなんギャグ回やんけ
次回こそ第四試合のゴングが聞きたい
佐川兄弟出て来るたびに笑う
木多・・・・俺を笑い殺すって策略か?