雅の息子に敗れ、高熱を出して倒れた明。
地下鉄の駅で明が回復するのを待っていた鮫島達だったが、食料が尽きてきたので氷川台駅まで食料を調達しに。
吸血鬼の群れと遭遇するが、鮫島兄弟の活躍でやっつける。
しかし戦いの際に精二のマスクがとれて、素顔が顕に。その素顔は化け物の顔をしていた。
あらすじ
ネズミの胸ぐらを掴む鮫島「どうする精二。コイツも殺っちまうか」
ネズミ「ひいいいい 助けてェェ」
精二「イヤ・・・ 駄目ダ 仲間ヲ 殺シテハイケナイ。コイツモ仲間ダ」
鮫島「ネズミが明にチクったら、多分お前は殺されるぞ。アイツはああ見えて吸血鬼には容赦ないからな」
ネズミ「ちょっと待って、吸血鬼じゃないのか? 二人とも・・・」
鮫島「当たり前だろ。俺たちは正真正銘の人間だし人間側だ バカ」
ネズミを離し、道を進み出す鮫島「お前は俺たち兄弟が異常にバカでかいのを一度も変に思わなかったのか? 元々俺たちはこんなにでかくはなかったんだ。二人とも感染したんだよ」
ネズミ「は?」
鮫島「体質なのかなんなのかはわかんねェけど 俺と精二は感染したのに吸血鬼にはならなかったんだ」
ネズミ「マジか・・・ そんな事・・・」
鮫島「よくわからねェけど吸血鬼の中にも身体が変にでかくなる奴とかもいるだろ。そんな感じで俺たちは人間のまま身体だけがでかくなっちまったんだ」
鮫島「精二は顔にも異変が出ちまった。けど血も吸えねェし昔の優しい弟のままだ」
鮫島は半年前、日本中に吸血鬼ウィルスが巻かれた時のことを語りだす。
鮫島の回想
あの時、俺たちは箱根の実家にいた。家の中にまで蚊が入ってきやがったんだ。
鮫島は蚊に刺されて気を失うが、しばらくして身体がでかくなっただけで起き上がった「なんだ? 俺・・・でかくなってねェか?」
家の外から悲鳴が聞こえ、鮫島が二階の窓から外を見てみると吸血鬼が人間を襲っていた「マジか・・・人が襲われて・・・・」
鮫島「うちの家族!! お前ら大丈夫か!!」
鮫島が行った精二の部屋には精二が倒れていた。
鮫島「精二!! なんだお前も大きくなっちまって。」
鮫島がうつ伏せに倒れている精二を起こすと、顔は化け物の顔になっていた。
鮫島は驚いたが、精二が「兄キ 助ケテ・・・」と助けを求めてきた。
鮫島「そんな姿でも中身は精二なのか・・・?」
一階から物音がするので鮫島が1人、降りていく。
鮫島兄弟の父親が吸血鬼になっていて人間を食べていた。
鮫島「親父・・・てめェ何を喰ってんだ? お前まさか・・・お袋の肉を・・・」
父親は鮫島に襲いかかってきたが、壁に頭を叩きつけて父親を倒してしまう。
夕方になり…
二人で部屋に居る鮫島兄弟。
鮫島「とりあえずお前のその顔、なんとかしねェとな」
鮫島は押入れの中を探り出す「お前は唯一の肉親だ。何があっても俺が守ってやる」
鮫島は押入れから父親が若い頃にやっていたアイスホッケーのマスクを取り出す「とりあえずこれでもかぶっとけ」
精二はホッケーマスクをかぶり、素顔を隠す。
鮫島「素顔は二人だけの秘密だからな。精二」
感想
コイツが鮫島
見かけと違い
頭の良い奴だ
「明は吸血鬼に容赦ねェ」ことを見抜いている鮫島。
このハゲ、なかなか洞察力スゲェぞ! 伊達に海賊船のリーダーをやっていたんじゃねェんだな。
ちくしょう!
伏線のヒントの数が半端ねェ!!
鮫島は吸血鬼ウィルスに感染しちまっていた! 鮫島のバカでけぇ身体も伏線だったのか! ネズミと同じように他に大変な事があっちまったから…
分けわからねェ化け物がいっぱい出てきちまったから鮫島の身体がでけェことは気にならねェで、そういうモンだと思っちまってた!
死神と戦っている時、鮫島は海賊船のマストを1人で持ち上げちまったがあれは吸血鬼になっちまったケンちゃんがクレーンのフックを持ち上げたシーンと被せて、
鮫島は本当は普通の人間じゃねェことを暗に示していたのかァ?
それに鮫島はマストに片腕を下敷きにされちまっても再びマストを持ち上げられたり、エロ金剛に頭を壁にぶつけられちまったり、姑獲鳥に柱にぶつけられちまったりしたけど
生きていたどころかその直後でも普通に動けていたのも、鮫島は普通の人間じゃねェことを暗に示していたのかァ?
これだけヒントがあったっていうのに気づきもしねェでネズミと同じように気にもしてなかった… くっ なんたる不覚… 先生ェは伏線を張っていたのに「鮫島でけェ!人間じゃねェ!!」とか「こんなでけェマストを持ち上げられるわけがねェ!!」とか「怪我したのにその後は普通にしてやがる!!!」とか言って突っ込んじまったのが超恥ずかしい… すまぬ…すまぬ…
「あったよ!
伏線らしきものが!!」
「でかした!」
鮫島は吸血鬼ウィルスを持った蚊に刺されちまったが、吸血鬼にはならねェで身体がでかくなるだけだった。(ハゲは元々ハゲだったんだなァ)
この鮫島の身体がでかくなるシーンは、師匠がアマルガムになって身体がでかくなったシーンと被ってやしねェか?
なんだ このズボン
超破れねェけど
鮫島も精二もでかくなっちまったのにズボンは都合よく破れねェ!
…いや、そうじゃねェ!! 服の状態はどうでもいい。今まで伏線が散りばめられていた。そしてこのシーンが似ているということは、鮫島もアマルガムにでもなっちまったのかァ? もしかして鮫島家は彼岸島に居た吸血鬼一家の遠い親戚で、雅の血と混ざっちまったことでアマルガムになっちまったのか? 鮫島の親父は吸血鬼になっちまったから、母親の家系が吸血鬼の家系? 他にも吸血鬼の家系がいて、その末裔は血が薄まってふつうの人間と変わらねェが、雅の吸血鬼ウィルスに感染しちまうとでけェ身体になっちまうのか?
鮫島には母親が吸血鬼に喰われちまった過去があったから、勝次の母親には優しくしていたんだなァ。でも芦ノ湖で精二と定期連絡をとろうとした時、明に精二のことを「アイツが東京から逃げて来て再会できた時はうれしかったよ」って言ってたのはどういうことだ? 鮫島兄弟は箱根の実家で一緒に吸血鬼ウィルスに感染しちまったのに、精二はなんで東京に行ってたんだ? 鮫島は唯一の肉親で化け物になっちまった精二を1人で東京へ行かせたことになっちまうが… それは後々語られるのかァ?
そして鮫島が以前言っていたこと
「宮本明 初めて対等に話せる人間に会えた気がするよ。何やら通じるものがある」。これはもしかして明も鮫島のように吸血鬼ウィルスに感染しちまっているが、吸血鬼にはならずに力を手にした人間だと鮫島が感じたのかァ? それなら明が今まで吸血鬼や邪鬼の返り血を浴びまくっても感染しなかった事に説明がつくぞ! 明が人間なのにデケェ鉄パイプを投げたり、ギロチンを振り回したりできたのも説明がつくぞ!! 明が大きな怪我をしても視界がボヤける程度ですんでいるのも説明がつくぞ!!!
先生ェ「こんな事もあろうかと
伏線だけはずっと張り続けてたんだ
最高の物語を作ってやるよ」
面白ェわ! やっぱ彼岸島の話はホント面白ェわ!!