ヤングマガジンに連載中の『ザ・ファブル』―――。
なんだか面白い~♪ 自分だけでなく―――講談社漫画賞を受賞したり、他の人もどうやら評価している様子―――。
「なんで面白いね~ん~!!」とジャッカル富岡の真似をして叫んでみたところでさっぱり分からなかったので・・・・冷静になって『ザ・ファブル』がなんで面白いのか考えてみた~。
人物描写の面白さ・・・・。
練られたキャラ、そして設定―――。
キャラの性格や設定が最初からちゃんと練られて作られている―――。なので、後から読んだら「あれはああだったのか」とか「あの時にさらって描かれていたけど後々…」と気づく事がある―――。それはこっちにまとめて書いてある―――。
考察【ザ・ファブル】伏線とキャラ設定♪
笑いの面白さ~♪
物心ついた時から殺し屋として育てられて、世間の事を何も知らない佐藤・・・・。その佐藤と周囲とのギャップが面白い~。
履歴書の趣味の欄に「ジャッカル富岡」と芸人の名前を書く佐藤~。
他にも、佐藤に憧れるクロの空回りする気持ちや―――洋子の飄々としている佐藤への激しいツッコミや変顔なども面白い~
(ちなみに洋子のキャラは作者の南勝久先生は「僕的にはこんな女なら騙されても憎めない、そう思えるキャラにしているつもりです(笑)。」だそうです―――。)
普遍的な面白さ・・・・。
これは小島編、宇津帆編、そして現在やっている山岡編にも共通している話の流れ―――。
悪いやつが悪い計画を企んでいる―――。悪者が計画を進める過程でどんな人物なのか―――
どんな信念を持っていて、何に重きをおいているのかなどが描かれる―――。
その間は佐藤はボスからの命令「殺しをするな」を忠実に守り、プロとして―――何をされてもやり返さない―――。
「こんなヤツラ、佐藤がやりかえしたら瞬殺なのに―――!!」と、読者をヤキモキさせる~。
しかしいざとなったら正体を明かして力を発揮―――
変身シーンは額を指でトントンとスイッチを切り替え~
かっこ悪い・・・・
が、ヒロインを助けて―――
(小島編のヒロインはミサキ、宇津帆編はヒナコとすれば山篭り編のヒロインはクロか~?)
悪者を懲らしめて―――
読者はスッキリする―――!
クロが佐藤の虜になったように―――
読者はもうファブルの虜~♪
しっかり作ったキャラをギャグを交えつつ紹介―――。スーパーパワーを持つ主人公はすぐに力を出さずに焦らして焦らして・・・ここぞというところで力を発揮して悪者を成敗―――! カタルシス―――これか―――これがファブルの面白さの正体か―――。
寓話「ピノキオ」の面白さ・・・・。
小島編や宇津帆編などの中編、クリスマス会などの短編が話の区切りとしてあるが、それと平行して別に大きな話の筋もある―――。それは佐藤が一般人として社会に溶け込めるか―――? ボスはこの1年間の休暇で佐藤が一般社会に帰れるかどうか試している―――。それを知らない佐藤は一般人になれるのか―――? 人の心を取り戻す成長物語としても楽しめる―――。
ボスというゼペットじいさんが作った、殺ししか知らないピノキオ・佐藤明―――。この休暇の旅で人間になれるのか―――?