雅の息子・蟲の王が国会議事堂にいると聞いた明達はそこへ向かうことに。
途中、ビルの中で休憩をしていると向かいのビルから狙撃された。
明と鮫島が狙撃を避けながら向かいのビルに行くと、狙撃をしていたのは陸上自衛隊員だった。自衛隊員を取り押さえたが、反対に勝次達が他の自衛隊員達に捕まってしまった。
あらすじ
明「自衛隊?」
自衛隊員「陸上自衛隊 第一師団普通科連隊だ。我が隊は吸血鬼と戦闘中だ」
この辺りは戦闘中なので侵入者は殺せと命令されていたのだった。
鮫島「は? 何言ってんだ。俺たちは同じ人間同士で敵は吸血鬼だろ!」
そこに無線が入り、勝次達が他の自衛隊員に捕まってしまったことを知る。
鮫島はここにいる隊員(小隊長)と勝次達の人質交換を提案する。
明、鮫島、自衛隊の小隊長は勝次達がいたビルに向かう。
勝次達
勝次達は自衛隊員達に銃を向けられ動けずに居た。
自衛隊員達は勝次達の食料を漁る。
勝次が文句を言うが、ネズミが止める。
次に自衛隊員がユカポンに興味を持ち始めたので、ネズミが泣きながらも間に入って立ちふさがる。
この状況に左吉がキレた「知ってるぞ お前たち!! ここで蟲の王とかってのと戦って負けたんだろ!! その腹いせに弱い者いじめして最低の集団だ!!」
言われた自衛隊員は左吉の腹を蹴り、倒れた左吉にナイフを刺そうと脅す「気をつけな。国がなくなった今、俺たちが暴走しても誰も止めらんねェんだよ」
「やめろ!!」
自衛隊員「小隊長…」
明達が部屋に入ってきた。
小隊長「怒りにまかせて人間を殺すな!! 連隊長から言われてたはずだ」
隊員達「はいっ すみません!!」
左吉は明に走り寄る「明ァァ!!」
隊員「貴様ァ 人質ィ!! 動くなと言ったはずだ」
隊員は左吉に銃口を向けるが、左吉は明に走り寄るのを止めない。
ドンッ
隊員は銃を撃ち、左吉の右肩を弾が貫通した。
隊員「ガキだろうが知った事か。次は頭を吹っ飛ばすぞ!!」
明が動きだし、仕込み刀で隊員達の銃を半分に切ってしまった。
そして小隊長を壁に押し付け、仕込み刀を首に当てる。
隊員達は動揺して動けず、鮫島は左吉を撃たれたことで怒り出す「コイツら 許せねェ!!」と言いながら一人の隊員を片手で掴み上げる。
明「駄目だ。人間はよほどでない限り殺さない」
鮫島「くゥゥゥゥ ちくしょう!!」掴んでいた隊員を床に叩きつける。
隊員「なんだ この民間人たち。考えられねェほど強ェぞ…」
明は抑え込んだ小隊長に聞く「ここにいる7人以外、自衛隊の生き残りは何人いるんだ」
小隊長「全部でだいたい五十人ほど… 我々を今率いているのは連隊長殿。あのお方は蟲の王と直接戦った唯一の生き残りだ」
明「そいつは面白い話が聞けそうだな。案内しろ。お前たちのボスに会う」
感想
こんな所で中学受験勉強の
恩恵にあずかるとはな
食料を漁る自衛隊員に文句を言う勝次「このクソ税金泥棒が!!」。
国がなくなった今、税金なんてもうねェのに… 税金泥棒なんて悪口にならねェ。子供だなァ… 本当に子供で小4だから仕方ねェのかァ?と思ったら「自衛隊は国を守るのが仕事じゃねェのか!! 民の物、取んじゃねェよ!!」。「民の物」なんて小4が言うセリフじゃねェ!! 税金だとか、民の物だとか… コイツ、小4なのに公民を勉強してやがるぞ! 実は中学受験に向けて勉強していたのかァ?
勝次「こんな事もあろうかと
公民の知識だけはずっと持ち歩いてたんだ
最高の嫌味を言ってやるよ」
上が大火事(熱い心)
下が洪水(お漏らし)
コレもひとつのナゾナゾってやつだな
文句を言う勝次を止めるネズミ。大人は子供を守るもんじゃねェのかよ。と思ってたらユカポンにちょっかいを出されそうになったら、銃を持っている相手でも立ちはだかったぞ!! やるじゃねェか! でも行動とは裏腹に体は正直…
ひいいいいいいい これじゃ「やめて、お願いします」と言いたくなるのは、銃を向けた隊員のほうじゃねェか! 頭では下心…いや、勇気を出してユカポンを助けようとしたが、下のほうは漏らしてやがる!! コイツ、男らしいのか男らしくねェのかよく分からねェ!!
やめんか
これが世にいう
「下半身は別人格」というやつなんじゃ
その別人格の意思でユカポンを守ろうとしたのに、下半身から本音が漏れちまった… なんたる皮肉。
大丈夫だ
大人ごとき
何人来ようと
言い負かしたるわ
勝次を尊敬するだけあって、左吉も負けずに自衛隊員に文句を言う。「蟲の王と戦って負けたんだろ!! その腹いせに弱い者いじめして最低の集団だ!!」。このデブ、わがままボディだけあって、言いたい放題言って相手の弱いとこを突くのが得意だぞ!! 言われた自衛隊員は、図星を突かれちまったから言い返せずに暴力に走りやがった!!
コイツが左吉
父親は空手の師範代
見ての通り
一撃必殺を得意とする奴だ
ンだよ このクソ集団
隊員達が鮫島を見たが「ンだと このハゲ」。同じ迷彩服着てるのに「所属はどこか」とか聞かねェのか? しかも鮫島の体がバカデケェことにも触れずに、まずはハゲなのかァ?
女子供だけでなく
ハゲにも
当たりが強いからちくしょう!!
やめんか
剣で銃に勝つのは
ミッション・インポッシブルなんじゃ
自衛隊員は警告だけでなく、本当に左吉を撃ちやがった! ひいいいいい 子供が撃たれるなんて中々のショッキングなシーンだぞ!! しかもページを捲ったところで撃たれるコマを描くという、読者の視線の動きを読んでのコマ割り。さすがベテラン作家。漫画の描き方クソうめェ! 左吉が撃たれちまったのはビビったじゃねェか!!
そして左吉が撃たれたことで、明が動いた!!
この密集しているところで銃だけ切るなんて達人すぎるじゃねェか!! 特に右上のヤツの銃はどうやって切ったんだァ? バラッという擬音をつけられても納得できねェ… 描写が漫画的だったとしても、斬った過程を描くもんじゃねェのかよ。ここは擬音で誤魔化しちまうのかよ…
先生ェ「コノ物語ハ創作デアリ、
登場スル人物 及ビ
行動ガ物理的ニ無理ダトシテモ
実在ノモノト
一切関係アリマセン…」
そんな… そんっ…
小隊長は比較的まともっぽいが、連隊長はどうなんだァ? 連隊長は「怒りにまかせて人間を殺すな」と命令するぐらいだからまともなのか? 以前はまともだったが、蟲の王に敗走して気が狂っちまったって可能性もありそうだが… 次の話が気になるのに次号は休載…
巻末コメントを見ると「映画『ミッション・インポッシブル』を久々に見返しました」。『ミッション・インポッシブル』なんて古い映画を見返す暇があるなら漫画を描いてくだされェ!! 「今の視点で見ると、映画のガジェットがショボい」とか言っちまってるが、彼岸島には最新のガジェットなんて出てこねェじゃねェか!! 漫画の参考にもなってやしねェ!!
コイツが松本光司
巻末コメントはいつも映画の感想
見ての通り
落胆した読者ではなく
映画を見返す奴だ