勝次の変異した腕を治すべく、左吉の仇を討つべく、血の楽園へ逃げ込んだ拷問野郎を倒すために進む明達。吸血鬼に捕まっていた人間達から、多くの吸血鬼達を倒すことを条件に血の樽を譲り受けた。要塞化している血の楽園に入るために、吸血鬼の仲間になりすましてその血の樽を献上品として持っていって入ろうという計画だが…
そこにいんだろ ネタバレ野郎…
絶対にブチ○してやる…
あらすじ
お台場にある血の楽園の前までたどり着いた明達。
血の楽園への入り口はレインボーブリッジしかない。
レインボーブリッジを前に、血の樽を使って交渉する計画だが、吸血鬼の特徴である黒い目を誤魔化すにはどうするかを話し合っていた。
明「目の色か… 目だけ黒い人間でもいればな…」
鮫島「さすがにそんな奴はいねェよ… ン? マジか!! ここにあったリアカーがねェ!!」
血の樽を乗せていたリアカーが消えていた。
そのリアカーは、血の楽園の中に囚われた兄を助けたい姉弟が盗み出していたのだった。
しかし姉弟はリアカーを引いているのであっさり明と鮫島に追いつかれてしまう。
姉弟は抵抗するが、鮫島に壁に押さえつけられてしまった。
鮫島「まったく 暴れやがって 何者だ お前ら」
押さえつけられていた弟の聡のメガネが外れて落ちた。
明「いや 鮫島 弟のほうだ 見てみろ」
鮫島「へっ 弟? 牙がない コイツは人間だよな」
メガネが取れた弟のほうの目は、吸血鬼と同じ黒い目をしていた。
鮫島「人間なのに… 目が…」
姉「放しやがれ!! 弟を放せェェ!!」
感想
この人間 クソちゅよい?
吸血鬼達から逃げている2人は姉弟。一番上の兄が血の楽園の中へ連れ去られたので、会いに行こうとしている。
2人の会話を4ページだけで、新キャラ2人の性格・関係・目的を紹介。うめェ! さすがはベテラン漫画家よ。この姉弟の兄っていうのは強ェのか? 弟の聡が明を見て「最強だ」と褒めていたら、姉が「お兄ちゃんのがすごいよ。お兄ちゃんがいたらコイツにも土下座させちゃうんだからね」と反論してやがった。
土下座をさせるほうが強い
そんなのが本当の強さと言えるのやら
土下座させるってことはけっこうやべェ奴なのかァ? 本当に強い奴とは心も強い奴なんじゃねェのかよ! 見た目的には爽やかな奴っぽいが…
そんな姉弟が、偶然外で戦っている明の姿を目にした。
この漫画の強者である明を改めて外の目から見ると、とんでもねェモンスターじゃねェか! 逃げ惑う吸血鬼達を仕込み刀で次々と斬りつけるとか、出来るわけがねェ!! 吸血鬼は人間よりも3倍の力があるんだから、走る速さも人間よりは速ェはずなのに! 斬りながらも他の吸血鬼に追いついてさらに斬るッ!! ありえねェェ!!
ちゃんと覚えておるのか?
海賊船の仲間たちを
明に追いついた鮫島達。鮫島は血の樽をリアカーに乗せて引っ張っている。
この重さは
命の重さだから
ちくしょう!!
このハゲ、やっぱり血の樽をアイテムとしか見てやがらねェ! 人間達の仲間の思いを背負っていると思えば、この血の樽を「クソ重てェ」とか文句言えるはずねェのに! 重いということはそれだけの人数が犠牲になっているということなのに!!
レインボーブリッジの前までたどり着き、血の楽園が見えて勝次は改めて怒りに燃えていた。「待ってろよ 左吉。 仇とってやるからな」
鮫島と違い、勝次は仲間の大切さを分かっておる。自分の腕が治ることよりも左吉の仇を討つために燃えてやがる! その後の鮫島の「もちろんだ。そのために来たんだからな」が嘘くさく感じるぜ!!
Somewhere over the Rainbow Bridge.
Way up high.
レインボーブリッジの先に血の楽園の壁が見えたが…
壁高ェ! レインボーブリッジの橋桁は52メートル、主塔の高さは126メートル。壁の高さが主塔の3倍近くありやがる!! この壁がお台場の周りをぐるっと囲んでいるっていうのかァ? 吸血鬼ウィルスが撒かれちまってからどれだけ経ったか分からねェが…東京全体を囲って、お台場もこんだけ囲う工事を終わらせているなんて…工期の短さが半端ねェ!! 吸血鬼社会はとんでもねェブラックなのか?
ハ とんだイリュージョニストよ
明達がレインボーブリッジを眺めながら今後の計画を練っている間に、姉弟が血の樽をリアカーごと盗み出した。
ユカポンのポーズが
武道の達人みてェで
このマヌケな状況に反して
かっこいいからちくしょう!
すげェ!音も立てずに盗みやがった! 歴戦の戦士である明にも気づかせなかったとは! あの姉弟、やるじゃねェか!!
しかし明と鮫島は姉弟にあっさりと追いついた。
警察密着24時 万引Gメン編の
「なぜ声かけたか分かってるよね?」
「お客さん、レジ通ってないよね?」
みてェだからちくしょう!
回り込むの速ェ! いくらリアカーを引っ張っていて遅かったとしても、前の角から出てきた明は回り道をしなければいけねェのに! 土地勘もねェからさらに時間がかかるっていうのに!! 普通に後ろから追いつきゃいいのに、カッコつけるためだけに前に回り込んだのか? 逃げる吸血鬼達に追いつきながら斬りつけていたのは、ここでの足の速さの前フリか! でも…前のページではすぐ傍にあったリアカーを盗まれちまった。次のページではこのように先回りして余裕を出している。1ページでこの変わりよう。抜け目があるのか、ねェのかわからねェ!
まったく暴れやがって
ルールを守る気はねェのか
鮫島が姉弟の弟・聡を取り押さえる際、メガネが外れると、聡の目は吸血鬼と同じ”黒い目”をしていた。
聡、ゲットだぜ!!
姉が弟の服装に気遣っていたのは、目が黒くなっちまったからなんだな。でもそれを認めたくなくて必要以上に”人間らしく”を押し付けちまっていたってわけか。さらに今回の話の冒頭で、姉が「アンタの目に助けられて なんとか来たけど」と言っていたのは、こういうことか! メガネをかけて視力が上がって周りの異変に気付きやすくなったんじゃなく、吸血鬼に成りすまして怪しまれずに進んできたということか! 「血の樽があれば、うちら血の楽園に入れるよ」と言っていたのは弟が黒い目をしていたからか! 聡がメガネをかけている時は、目が細ェから黒い目をしているかどうかが分からなかったぜ!
コイツが聡
メガネをかけると目が細くなる
見ての通り
漫画界のルールとは逆をいく奴だ
のび太がメガネを取っちまったら目が3になっちまうじゃねェか。それが漫画界のルールじゃねェのかよ! 「メガネを外すとイケメンになる」というルールもあるが…苦しんでいる表情だからイケメンになっちまったのかよく分からねェな。
この聡は鮫島兄弟パターンで、吸血鬼ウィルスにかかっちまったが吸血鬼にはならなかった奴か? 鮫島は身体がでかくなっただけ。精二は顔も変異しちまったが… 聡の場合は目が黒いだけで牙も生えてねェ。メリットが「吸血鬼に成りすませる」しかねェ…
そういえば、黒い目、黒い目っていうが…吸血鬼は興奮したら赤黒い目になるっていうだけで、普段は人間の時と変わらねェ目をしているっていう設定じゃなかったかァ?
吸血鬼に成りすますには、重要なのは牙のほうじゃねェのか?
やばい どうすればいい
ごまかしようがない!!
血の入った樽も弟も楽園侵入のイベントアイテムだな
目が赤黒い人間とか”彼、岸島”から逆輸入しやがって!
姉ちゃんは性格だけ違ってて、ユキの流用っぽく思う。