東京に侵入するべく、地下を通る明達。
雅の息子と戦闘になり、明は負けてしまった。
人質として勝次を連れて行かれて…
あらすじ
鮫島は姑獲鳥に食べられるという悪夢にうなされていた。
姑獲鳥にやられてから5日経ったが、明、鮫島、精二、ネズミはまだ成増駅にいた。
目を覚ました鮫島は明を見舞う「大丈夫か明」
明は高熱にうなされてたまま寝続けていた。
明に語りかける鮫島「お前もアイツにコテンパンにやられたから相当な悪夢を見てんだろな。雅の息子と呼ばれるアマルガムか。他にも四体いると思うとマジでげんなりするよな」
鮫島「でもよ明。お前しかいねェんだよ。早く元気になって雅も雅の息子もぶっ倒してくれよ。それに姑獲鳥に連れていかれた勝っちゃんも早く救出しなきゃよ」
鮫島は精二から食料が無くなったと言われる。「マジかよ… なんとかしねェとな…」
鮫島「壁の外まで戻って探すか。それとも先に進んで探すか…」
人間「進むべきだ。我々はこの先の氷川台駅の連中から食べ物をもらっていた。あそこなら蓄えがあるはずじゃ」
鮫島「なるほど。人間同士恵んでもらおうってわけか」
鮫島「よっしゃ。氷川台に行こう」
人間「だが用心しろよ。あそこの連中はなぜ食料が手に入るか明かしてくれないんだ。吸血鬼と取り引きしたという噂もあるくらいだ。信用できない」
バットを拾う鮫島「氷川台の連中が襲ってきたらこのバットで返り討ちにしてやるぜ」
氷川台へ続く線路を進む鮫島と精二。
ネズミ「ひいっ 怖いよゥ」
鮫島「なんでお前までついて来んだよ!! 明ン所いろよ!!」
ネズミ「ひいいい だって寝てる明さんじゃ弱くて…」
隣の駅『地下鉄赤塚駅』に到着する鮫島達。
ネズミ「ここは… 姑獲鳥が明さんを待つために居座った駅ですよ… 多分 みんな死んでます…」
線路の横には死体が転がる。
ネズミ「早く通り抜けましょう。こんな禍々しい場所、長居は無用です」
進んでいくと一体の吸血鬼がいた。
鮫島「吸血鬼… コイツ… 感染してやがる…」
周りからも吸血鬼が現れた。
鮫島「やべェぞ。一体何人いやがるんだ」
大量の吸血鬼に囲まれてしまった鮫島たち。
感想
この怪我だらけの明が
熱出すだけだからちくしょう!!
明はあれだけやられちまったのに高熱だけなのかよ! いつもながら骨が折れたりもしなかったのかァ? 柱に叩きつけられちまったりしたんだが… それとも戦闘中は視界がぼやけるだけだったので高熱出すだけで済むのが当たり前なのかァ?
みんな
5日は待ったな!!
行くぞォ!!
あれから5日! 勝次の母親の吉川は1週間離れただけで亡者になっちまったが… 勝次は人質だし、姑獲鳥も武人みてェな考えを持っていたから大丈夫かァ?
このハゲが
優しさ溢れてるからちくしょう!!
その勝次のことを鮫島が「クソガキ」と言わずに「勝っちゃん」と呼ぶとは…
コイツが鮫島
見かけと違って
優しい奴だ
マジでやべェ状態だなぁ… 早く助けてやってくだされ!
でも鮫島と精二は5日でもう動けちまうのか?
鮫島は姑獲鳥に…
コンクリートの柱にヒビが入るほど叩きつけられちまったし…
精二は姑獲鳥に…
姑獲鳥の力が逃げねェような形で柱に叩きつけられちまったし…
こんな怪我が医者もいねェところで5日で動けるようになるほど治っちまうのかァ? それに服に血が付いてねェんだが、洗ってるのか?
精二のマスクも綺麗になっちまってる。明が着ている新田のコートは薄汚ェのになぁ。
このネズミは
いつもどおりだからちくしょう!!
勝次を姑獲鳥に差し出しても何も悪びれることがねェネズミ。明が熱を出して動けねェから鮫島のほうについてきたネズミ。コイツは変わりねェなぁ…
それでも「明さんがいないだけでなんて心細いメンバー」って今まで海賊船で生活していた時は鮫島をリーダーにして救世主様と呼んで生活していたじゃねェか。この数週間ぐらいでその生活を忘れちまったのかァ?
やめんか
それには訳があるんじゃ
吸血鬼たちに囲まれちまった鮫島達。今までは明がいたらこんな吸血鬼どもは雑魚だったが、こうなると怖ェなぁ。ネズミが心細いメンバーって言った気持ちがよく分かっちまう。でも鮫島は吸血鬼の集落から食料を奪ってきてたんじゃねェのか? 鮫島も精二も吸血鬼を素手で倒した事があるからこれだけの数でも勝っちまうんじゃねェのか?
それに吸血鬼は目が悪ィから、この暗い地下鉄では血の匂いを出さなければソロリソロリと歩いてすり抜けられるんじゃねェのか? ハッ!鮫島も精二も姑獲鳥から受けた傷があって包帯を巻いてやがる! これじゃあ吸血鬼に血の匂いで見つかっちまう!! 鮫島と精二が吸血鬼と戦うしかねェってワケか。なるほど考えちょる。最近では明が一コマで吸血鬼の集団をやっつけていたが、いくら鮫島兄弟でも一コマでは倒せねェよなぁ。超人になっちまった明抜きで吸血鬼と戦うのはワクワクするぞ。でも続きが気になるところで次号は休載… そんなそんっ…