週刊ヤングマガジン2025年43号掲載。
作者は南勝久先生。
あらすじ
クロと高橋は、井土に繋がる人物からあたってみることに―――。佐藤はレンタルおっちゃんの依頼をきっかけに、ある疑問を持ち―――・・・・。
感想
力に酔っている男・・・・。
クロがキックの事を呼ぶたびに色々名称が付いてくる~。色んなあだ名がつくのは仲いい証拠~。「ムエタイ」呼びされていた時より正確に種目を覚えてくれただけじゃなく、今回の電話でクロとの距離が一気に縮まったな―――。仲いいじゃれ合いをされそうやな~。ヤクザ流のじゃれ合いが―――・・・・。
実際のタイマンなら、体格の差もあるし、西日本のチャンピオンまで行ったキックのほうが勝つだろう―――。でも―――ルール無視の喧嘩なら―――? 始まりのゴングが鳴らない喧嘩なら―――? クロが言った例は、ヤクザ流のやり方―――。現役じゃなくなってもやり方を忘れるってワケではないから―――キックはキックボクシングのことを忘れるどころか活用してチンピラやってるのに、現役じゃなくなったら怖くない存在になったと思い込む・・・・。アホンダラの称号が付け加えられてしまうのも無理はない―――。
今回のキックは、前回の井土が山城に対して言った本音と似てるな―――。一応、少しは世話になったからと付け加える―――。井土とキック―――同じ目に合ってしまうのか―――? 井土もコングも追われている身ということは、激しい抵抗あるかも―――。クロは学生時代は喧嘩負け無し、それからボクシングを習った―――。強いのか―――? クロの強さを測る物差しが佐藤だからよくわからんな―――。高橋は強さを感じないが・・・・。貫禄つけようとしているということは・・・・。それにキックがまったく従わないどころか、完全に舐めた態度―――。クロとは違って現役なのに―――・・・・。高橋は頼りにならなそうや・・・・。これならアホンダラでもいたほうが良かったような気もするが、来たらコングに会う前にクロにボコられてしまうので―――クロが無駄に体力を消耗しない分、来ないほうが正解か―――。
過去を消したい男・・・・。
井土はハゲでゴツい奴じゃなくて元アリでピンクのカエルのほうか―――。ピンクな動画をモザイク処理して少しカエルってことか―――。コングは指名手配されているけどヅラかぶれば逃走できる―――ファブルの世界では髪の毛ってやつは人の見分け方を左右する重要なパーツなのか―――? 髪型変えたりヒゲを生やしたりして別人になろうとしている奴もいる―――。
井土の収入はまだたいしてないってことは、動画はまだそこまで広がってはいない―――。これは不幸中の幸い―――だけどミサキに不幸が多すぎて焼け石に水状態だが・・・・。井土の収入は高橋とキックの金だけってわけではないだろうけど―――もし逃走されたら高橋やキックが逃走資金を渡したことになってしまう・・・・。もしそうなったら高橋もクロから何されるか―――現役の高橋さんだったらわかると思う―――。
見つめ直す者・・・・。
佐藤の反応―――単純に、プロとして―――レンタルおっちゃんの仕事、プレゼントを考え中―――? ミサキの辛い過去を聞いて悲しんだ―――? それとも母親という存在に感動してグッときた―――? それとも自分をいつも見ている存在・隠し事も察知して見破る存在としてボスが思い浮かんだ―――? 実際、佐藤にとってボスは生き方を教える父親でもあり―――見守る母親でもあったと思う―――。これから時代遅れになると判断しても処分しなかったし、他の組織の奴らよりも庇護する者の目線として見ていただろう―――。佐藤が自分は殺しが出来ないようになったと気付いた時―――やってきた事にウンザリしていた時、ボスは佐藤の考えを尊重して背中を押した―――。しつけに異様に厳しい親―――毒親という呼び方どころじゃなかったけれども、佐藤にとっては育ての親―――。自分の存在を知られないように生きてきた男が、自分の存在を見守っていてくれた人がいたと気付いた―――? レンタルおっちゃんの依頼の答えは、ボスに送る物を想定して―――ナイフなどを選ぶのでは・・・・。佐藤はそこから成長したと思うが・・・・。
辞めた者達―――再びその道に入っていかなければならないクロ―――もう戻りたくない佐藤夫婦―――。怒りを抑えたクロは成長した―――忘れていなければ会った時に抑えそうにないけれども―――。佐藤もヒトとして―――成長しようとしている―――。ヒゲを生やしたり、カツラを被ったり、行きたくないからシラフなのに酔っていると言ったり、誤魔化そうとしても―――モザイク処理しても山城・野村とバレたように―――分かるものには見破られてしまう―――。