太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。
洋子をわざと尾行させ、牧ノ川傍の林道で捕らえることに成功した鈴木。
洋子を木に縛り、佐藤が来る前に罠を仕掛ける宇津帆達。
仕掛けている最中、銃弾を受け取ったヒナコがいきなり宇津帆の背中を撃ちだした。
あらすじ
佐藤とクロ
宇津帆達から約100メートルはなれた林道にいる佐藤とクロ。
ヒナコが撃った銃の発砲音が聞こえた。
クロ「今のって 銃声―――・・・」
佐藤「あ――― 100メートルくらい向こうやな―――」
クロ「近いっスね~ 兄さん 銃は―――?」
佐藤「一応――― 持ってきた――― コレ―――」
胸元に入れている銃を見せる佐藤。
クロ「それって小島さんを攫う時に使ったヤツでしょ―――。確か弾は―――・・・」
佐藤「あ――― 手作りのオモチャだ――― でも大丈夫―――! クラクション忘れるなよ」
クロ「あっはい・・・・」
宇津帆達
宇津帆を撃ったヒナコ「アタシのお父さんとお母さんを殺したのは佐藤じゃない――― コイツよ!!」
起き上がる宇津帆「どうゆう事なんだ・・・ ヒナ~」
宇津帆は防弾チョッキを着ていて助かっていた。
その時、遠くでクラクションが鳴る。
鈴木「あのクラクションは―――・・・? 来たって合図か?」
洋子「まぁ――― 来たんでしょうね。他にいないでしょ こんな山の中~」
ヒナコに話しかける宇津帆「俺を撃ったからには確信があるんだな」
ヒナコは、宇津帆が実行犯しか知り得ない情報『首を掻き切った』を知っていた事で確信を得た事を話す。
ヒナコ「ファブルとかいう人にビビッたんでしょ!? 佐藤のせいにしたくて――― つい首を切ったと口をついたんでしょ――― アタシが4年前にファブルの犯行を見てるから――― アタシだってバカじゃない!」
クラクションが何度も鳴る事に疑問をもつ鈴木(来たって合図じゃない―――・・・ 何かを―――・・・ 気をそらせるため―――・・・ 少しでも足音を―――隠すため―――・・・? ヤツが・・・ヤツが来る―――!!)
宇津帆「仇を取るチャンスをやろう。そこに弾はあと3発――― 狙って撃て! 俺は動かない!!」
ヒナコは一発撃つが宇津帆には当たらない。
宇津帆「身体は防弾だ――― 頭しかない――― よく狙ったほうがいい――― 寄れるなら来てみろ――― 俺は―――動かない―――!」
車椅子に乗ったヒナコは、下が林道のために動けない。
宇津帆がヒナコの父親の最期の様子を語り、挑発する。
ヒナコは車椅子から震えながらも立ち上がる。
鈴木「立つなヒナ!」
ヒナコの足元から音がした。
鈴木「地雷だ!! 動くなッ ヒナ―――!! 足をはなせば吹っ飛ぶぞォ~」
感想
クラクションより大きな音が鳴っても動じない男・・・・。
銃声が聞こえても動じないクロ―――。
佐藤が傍にいるとはいえ、銃声を聞いて慌てないのか―――? ヤクザとして普段から銃を撃ったりしてたのか―――? 以前、クロの前で佐藤が殺し屋の腕前を披露した時―――
スライド引いて弾を装填するのが出来ていなかった・・・。佐藤の凄さをみてパニクったのか~? 銃の扱いに慣れていない様子―――。その時からしたら成長したな―――。組織に入りたいと言っていたのも、口先だけではなかったか―――。
佐藤はクロに「クラクションとヘッドライトを・・・」と言っていた―――。今は佐藤の物音を隠すためのクラクションだけ―――。ヘッドライトは目眩ましに使うんだろうか~?
クラクションのような警告を発さなかった女・・・・。
ヒナコに撃たれた宇津帆―――。防弾チョッキか―――。宇津帆みたいに用心深い人じゃなくても、ファブルとやりあうんだから当然の装備だろうな~。
そしてヒナコは気づいていた―――。実行犯しか知り得ない情報を宇津帆が知っていたことで―――。両親を殺した犯人が宇津帆と知りつつ、ここまで自分の気持ちを隠し通したヒナコ、やるなぁ~。
宇津帆は気付いていなかった―――。犯人しか知り得ない情報をヒナコに言ってしまった事を―――。宇津帆は用心深いのに隙を見せてしまったなぁ~。ヒナコをナメていたから気を抜いてしまってポロッと言っちゃったんだろうな―――。
ヒナコに撃たせる宇津帆―――。素人が銃を的に当てるのは難しいと聞くが、万が一もあるのに撃たせるなんて―――。しかも佐藤が迫ってきている状況で、銃声で場所が正確にバレてしまうのに―――。ヒナコが犯人だと気づいてる事に気づかないし、今も不用心に撃たせてる―――。佐藤が、宇津帆と敵対している状態のヒナコを保護しようとして地雷を踏むことを期待してたのか―――? それにしては抜けてるような・・・。ファブルから逃げ切った男だとは思えない・・・・。
ファブルモードになった佐藤と再会したらヒナコはどうするんだろう―――? 足の怪我の原因となったのは佐藤のせいだとあたるのか~? それとも家出してあんな男と知り合って、車に同乗していた自分も悪いと割り切ってるのか~? って、佐藤と会えるかどうかの前に問題が起こった―――!
クラクションのように警告を発した男・・・・。
ヒナコが立った!と思ったら地雷―――!! ようやく立てたのに第一歩が地雷の上て―――! まぁ宇津帆やその弟の川平とかと知り合うなんて地雷を踏んでいたみたいなものやけど! 川平という地雷を踏んだことで足を怪我して、やっと立てたのに今度は本当の地雷を踏むなんて・・・・。
あそこに地雷を仕掛けていたのは佐藤をヒナコごと吹き飛ばす作戦だったのか―――? ヒナコはソコに地雷があるとは知らなかったみたいだし―――。
でも、鈴木が必死だったのはナゼだろう―――? 爆破で自分も怪我をするから―――? 作戦が台無しになるから―――?
鈴木の必死さを見るとヒナコの身を気にしてるような・・・・。そういえばヒナコが怪しい男(佐藤)に付きまとわれてると知った時はすぐに追い払いに行ったしなぁ―――。でも鈴木はそんな感情もってないと思うけど・・・・。それにヒナコは宇津帆のモノだと知っていたし、「結婚して幸せなヤツがおるかぁ~」とか言ってたし・・・・。ということは、鈴木のこの慌てようは地雷の威力のデカさからなのか―――?
佐藤は縛られた洋子だけでなく、地雷を踏んでいるヒナコも助けなくてはならなくなったが・・・・。これでも佐藤にとっては散歩の範疇になるのか―――?
おみそさんへ、
ヒナコ、すべて気付いてましたね。
そして、予想通りの防弾チョッキ。
先週号でも、ヒナコが洋子は関係ない!
と、言ってる時に鈴木が「動くなー!」と。
やはり、優しさより地雷の威力か?!
踏んでしまった地雷、縛られてる洋子、
兄はどう知恵と工夫を凝らすんでしょう?!
自分の感じたところでは、鈴木は、佐藤はたとえば「撃つなりして殺害する」ことを想定しているのであって、ヒナコについては、計画通りだと「佐藤とともに地雷の巻き添えで死ぬ」ですが、そうさせるつもりは無い、ということでは?
宇津帆の作戦はそうですが、鈴木の思惑は違うというか。ヒナコへは愛情ではないにしても?、殺させはしないという感情が、あるのでは?
なんにしても、もう地雷踏んじゃったのね。身動きできないのね。宇津帆はほんとゲスキャラに描かれていて、死んでくれなきゃ読者が納得できねえっすよ(笑)。ヒナコがやるのか、鈴木がやるのか(笑)。
少なくとも作者は、ヒナや貝沼とかミサキやオクト親父とか現在進行形である程度物語に絡んでくる堅気キャラは 死なせない設定してると思う
なんこ話が進むにすれヒナコがどんどん美人になっていく…。鈴木はヒナコを庇ってウツボと心中するんだろうな。
最初から佐藤を殺すのはフリで、最終的にはウツボを殺すことが目的なんだろう。
人は私を愚かと笑うかもしれない
しかし、生まれながらの悪党など居る筈が無い
僕はスズキがヒナコを気遣って叫んでるのだと信じたいです
>ひなさん
>
>踏んでしまった地雷、縛られてる洋子、
>兄はどう知恵と工夫を凝らすんでしょう?!
二人も助けなきゃいけないのに持っているのはオモチャの銃だけですからね。それにヒナコは長い間立っていられないと思うし… こんな状況でも簡単に助けちゃったりするんでしょうか?
>・・・さん
>
>宇津帆の作戦はそうですが、鈴木の思惑は違うというか。ヒナコへは愛情ではないにしても?、殺させはしないという感情が、あるのでは?
>喧嘩稼業とファブルが好きですさん
>
>僕はスズキがヒナコを気遣って叫んでるのだと信じたいです
鈴木が咄嗟に言ったのが「お前、動くなよ!」だったらヒナコの事をモノとして扱っていると見えるけど、咄嗟に出たのが「ヒナ」と名前で呼んでいるのはまだ人間として扱っているのかなぁと思ったんですよね。人間扱いしているヒナコを、エサとして佐藤と一緒に吹っ飛ばせるのか?と。
こういうところは佐藤もどうなのか気になります。もし組織から「オクトパスの社長を消せ」と言われたら? お世話になった社長を今までのように仕事として始末できるのかどうか。多分、佐藤でも躊躇しそうなんですよね。そして、そういう状況にならないためにボスは佐藤に今までは知り合いを作らせなかったと思います。で、一般人に戻らせるための今、「ペットを飼え」と命令したんじゃないかと。実際佐藤は飼い始めたインコを「大事に育てたい」と言ってるし、貝沼が死んだと聞かされた時には落ち込んでるように見えたし。プロでも情が移ると出来ないんじゃないですかね。
だから鈴木も「ヒナ」と名前を呼んでヒナコの事を人間扱いをしているから、もしかして始末するつもりは無かったのかな?情が移ったのかな?と引っ掛かりました。鈴木は佐藤と違って”相手がモノではなくて感情がある人間”と分かっていても始末できるのかも知れないですけど。(知り合いだったフードとコードを始末した時は裏社会の者同士だし別かな?)
他人を食い物にしている宇津帆の場合は、人を始めからモノ扱いしていて情が移ることなく簡単に始末しそうです。
126話のセリフから推測すると、ヒナはまだ佐藤とファブルを別人だと信じている気がします。
1.アタシのお父さんとお母さんを殺したのは(佐藤)じゃない― コイツよ
2.(ファブル)とかいう人に、ビビったんでしょ
3.(佐藤)のせいにしたくて――つい首を・・
4.アタシが4年前に(ファブル)の犯行を見てるから――
この言葉を聞くと、佐藤とファブルを別人扱いしているような感じがします。
そして佐藤は下げると目出し帽になりそうな帽子で出動。
マンショントラップ爆破の時も被っていましたが、あの時は結局顔を隠す必要無しで終わりました。
ですが、今回は目出し帽で顔を隠しファブルとして救出し、あくまでも「佐藤とは別人」を押し通すつもりかも知れません。
なぜ佐藤はあのメンバーなのに目出し帽を被るのか?理由は、ヒナにだけは顔を見られたくないから。
あれが目出し帽ならば、結局ヒナは佐藤とファブルは別人という判断を下すかも?
今回はコケる前に支えたぞ