太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。
ファブルのことを探る太平興信所の鈴木。
知り合いである、真黒組の砂川に雇われた殺し屋フードとコードにファブルのことを聞きに来たが撃ち合いになり、フードとコートは始末された―――
あらすじ
監視カメラに撮られていた「鈴木がフードとコートを始末した様子」を見る砂川と便利屋。
便利屋「死体は処分したよォ――― ここでキャバクラ営業するんでしょ？ 後処理はカンペキよ――― 鈴木とはこのカメラ映像は消去する約束だから―――」
砂川「その鈴木ってのもよく一人でのこのこ来たもんやな～」
便利屋「ファブルには興味あるのよ 業界的に―――！ せっかく俺が手を尽くして裏者同士をつないでみたけどォ――― ファブルの情報は得られなかったねぇ～」
砂川「まあでも良い事がひとつあった――― 役立たずのバカ二人が死んでくれた――― タダで―――！ 気に入らんかったら最悪殺してもいいとほのめかしてたが――― 鈴木によろしく言っといてくれ」
便利屋「その鈴木を砂っちゃんが雇うってのはどう―――？」
砂川「いややめとく！ 二人殺した後、カメラにカンパイするヤツと信頼関係を築く自身はない―――」
便利屋「俺たちの世界じゃ 自分の成功よりも――― 他人の失敗のほうが重要なの――― わかる・・・？」
砂川「あ～ だからいろいろ気が変わった――― ファブルを変に追って敵にまわすのはやめや――― ファブルを味方につける―――！ 俺が組長か若頭になれば――― アッチからアイサツに来るんやろォ～」
太平興信所
部屋からリビングに出てきた鈴木。
宇津帆「おはよー 鈴木――― 砂川の髪はまだあったかぁ？」
鈴木「いや――― 砂川には会ってない―――」
宇津帆「ファブルの事は何かわかったか？」
鈴木「いや！ 例の二人もよくわかってないようだな。本当に実在するんかな・・・ ファブルなんて。俺にはまだ都市伝説の域を出ねえ―――」
鈴木「それから例の二人組――― ナメた口きくから――― 始末しちゃったよ。3分かかってない！ ボクサーの１Rより短い―――」
宇津帆「あとで井崎とちょっと出てくる――― おまえはひと仕事したしゆっくりしてろ。例のニワトリ作戦を進める―――」
鈴木「あの根暗のストーカーか」
オクトパス
佐藤「それではお先に失礼します―――」
社長「お疲れ・・・ あ――― 佐藤ォ――― 施設の子供達の動物とふれ合うイベントの――― おまえが描いた絵――― 主催者の人とバッタリ会ってな――― 温かい絵だって喜んでくれてたぞォ～」
佐藤「俺の絵が・・・ ミサキちゃんが描かせてくれたから――― ありがと―――」
ミサキ「い～え い～え どういたしまして―――」
佐藤「新作があるんですが―――・・・」自分のリュックを漁る佐藤「徹夜で描きまして―――」
佐藤「え～ 浜乃屋庄三とジャッカル富岡を―――・・・」
佐藤「コレ・・・ を・・・ 徹夜・・・で・・・・」
佐藤「何枚も何枚も・・・ ５時間くらいかけて――― 気がついたら朝でした―――」
笑いをこらえるミサキと社長。
佐藤「ついでにミサキちゃんのも描いた――― ホラ――― 髪が短くなったから・・・ それを―――・・・」
嬉しそうな表情のミサキ「社長ォ――― コレ見て―――!! こうゆう絵がほしかったのよ―――♪」
佐藤「その絵は10分で描けた―――」
ミサキ「そこは言わなくていいのよ！」
その時―――
貝沼は苦々しい顔をしていた―――
感想
執拗に砂川の髪の毛を気にする宇津帆はなんや―――。脱毛に怯えているのか～？ 気の長い計画を考えていて「準備をしてないヤツはいつも慌てる・・・」と言って用意周到な宇津帆は、先のことを考えてハゲにもしっかり対策してそうや―――。逆に先を見据えていなくて髪が抜けた砂川―――。宇津帆はそれを笑っているのか～？
砂川と便利屋
砂川が無理にファブルと戦うのを避けるのは当然か―――。苦労して潰すより味方につけて利用するのが賢いやり方―――。砂川の次のターゲットはやはり組長か若頭か―――。
組長か若頭になると言っている砂川を見る便利屋の表情―――。
便利屋は砂川だけでなく海老原とも知り合いだったし、組長ともおそらく知り合いだろう―――。もし砂川が組長か海老原を消そうと動けば、便利屋はどっちにつく―――？
児島編で鉄工所で部下を始末した砂川。フードとコートを残したのはファブルの情報が欲しい砂川に利用価値があったから―――。それがなくなって用無しになったので消されてもどうでもいいのか―――。もし、便利屋が組長側に付いて、それを知ったら躊躇なく消すやろうなァ～。
時給900円男
徹夜で五時間―――！ で、このクオリティ―――！
こんなんで仕事の時にターゲットの顔をちゃんと認識してたんやろかァ―――？ 間違って別のヤツをヤッていた―――とかないやろうなァ～？ （実はヒナコがターゲットでした―――とか。それは流石にないか～）
そしてミサキの絵―――。
今度のミサキの絵はちゃんと服着てた―――。毒ヘビの柄と一緒といった時か―――。それにしてもミサキちゃん嬉しそうや―――。これは恋・・・か・・・恋―――・・・
ミサキの絵は10分。
ジャッカルと浜乃屋は5時間。
この違い―――。ミサキのことはしっかり覚えているからささっと描けたのか～？ 佐藤にとってジャッカルと浜乃屋のほうが重要だから何枚も描いて時間を掛けたのか～？ どっちや―――。
一切笑っていないどころか、佐藤とミサキが仲良く話ている場で苦々しい表情をしていた貝沼―――。
貝沼はミサキを何とかしようとする前に、まずは佐藤に何かをするのか～？ 佐藤がオクトパスを首になるような計画をするのが自然か～？
