みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】147話「兄vs.妹、其の二・・・・。」6秒にかける兄妹・・・・。

投稿日:

年末の太平市―――。
クーデターを画策する砂川がとうとう動き出す―――。

佐藤の「洋子より100倍強い」の言葉に引っかかっていた洋子。
佐藤は本当に洋子より100倍強いのか?手合わせをするため屋上へ―――。
指に口紅を付け、首に口紅を付けられると負けのルールで開始・・・・。

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あらすじ

佐藤と洋子はお互い普通に歩いて近づいていく。

それを見守るクロ(間合いに入ったら攻撃―――・・・・)

間合いに入り、洋子が攻撃開始。

洋子は右手で佐藤の股間を狙うが、佐藤は身体を横にずらし避ける。

佐藤が左腕を出すが、洋子は体勢を低くし反転しながら後ろ蹴り。

洋子の後ろ蹴りを、蹴りを出した太ももを右足裏で押し止める佐藤。
ファブル 手合わせ
体制を崩した洋子に佐藤が後ろから頭を掴み、首に口紅を付ける。
佐藤兄妹 暗殺
佐藤「6秒だ―――」

負けた洋子は納得行かない様子。

洋子「まだよッ!! 右腕なしで!! 右足もなし! ぶら~んとして―――!! ハンデよッ! 100倍強いんでしょ!!」

佐藤「わかった・・・・ 右手右足なしやな―――」

そして再戦。

佐藤の右側から近づく洋子。

洋子の右腕の攻撃をかわす佐藤。

洋子は続けて右足で佐藤の右足を攻撃するフリを見せ、フェイントで首に廻し蹴り。

佐藤は距離を詰めつつ、左肘で蹴りを受けながら、左の指を伸ばし洋子に目潰し狙いで攻撃。

左腕で目をかばう洋子。

その隙に佐藤は左膝で洋子の股間を蹴り上げる。

続けて佐藤は右手で目を庇った洋子の左腕を押し、洋子に背を向けさせる。
ファブル 暗殺
さらに洋子の股間を蹴り上げる佐藤。

洋子「オイ!! コラコラ!! 今 右腕使ったでしょ!!」

クロ「えっ? そこ・・・!?」

佐藤「そういえば・・・ つい―――・・・」

しゃがみ込んで痛がる洋子「めっちゃイタイ―――!! めっちゃハラ立つ―――!!」

洋子に近づく佐藤「スマン・・・ イケるか?」

洋子は近づいてきた佐藤の首を狙うが、佐藤はがっちりガード。

洋子「チョ―――ムカツク!!」

クロ(スゲェ―――・・・・ 俺もやって・・・・みたい・・・・)

感想

兄vs.妹、その前・・・・。

6秒の勝負―――。
6秒に命をかける佐藤と洋子―――。佐藤も洋子もボスから6秒で相手を倒せるように訓練を受けてきた―――。そのたった6秒で仕留めるようになるために、どれだけの時間をかけてきたのか―――。

そんな殺し屋二人の手合わせがすれ違うようなところからスタートするのは、暗殺を想定してのことか―――。暗殺をする時、そしてされる時、街中で狙われてもいいように―――身体も心も準備運動に時間をかけるヒマはない―――。

兄vs.妹、その違い・・・・。

佐藤の攻撃や防御が単発ではなく、ちゃんと流れになっている―――。ボスは人間の身体の構造を理解するためか、整骨院をしていた―――そのボスに仕込まれてきた佐藤の攻撃は、人間の身体の構造を理解しているような攻撃―――。
どこを抑えれば攻撃を止められるか―――
ファブル 手合わせ
相手のどこを押せば回転しやすいか―――
ファブル 格闘
ちゃんと考えて動いている―――。ただ単に力で相手を叩きのめすのではなく―――知恵と工夫で相手の力を出させないように、自分の力はちょっとの力でも効果があるところへ―――。考えて攻撃している―――。

対して洋子の攻撃はフェイントを入れるものの、急所への攻撃ばかり・・・・。最初の右手空振りからの回転を活かして後ろ蹴りは良かったんだけどなぁ・・・・。佐藤は、洋子が空振りした後に回転を活かして攻撃してくると読んでいたのか―――? 佐藤が出した左も、洋子を避けさせて姿勢を低くさせ、後ろ蹴りをさせるように誘ったのか―――? 佐藤がそこまで読んでいたら凄い―――。

2戦目では一撃目を避ける佐藤という先を読んだ洋子―――が、佐藤の、捌きから目潰しのフェイントを入れて股間を蹴り上げるという容赦ない連携攻撃でやられてしまった・・・・。その後の佐藤の”反則”の右手で押す動作が無くても、洋子は負けてそうだな・・・・。

それに、2戦目のハンデで佐藤が右手右足を禁止されているのに洋子が右側から攻撃するという更なるハンデも入れてきた―――が、佐藤はあっさり洋子に右側をとらせた―――。右側を取られても勝てると読んだか―――? 一度手合わせしたから相手の力量がはっきり分かったんだろうか―――?
目潰しも、当てなくとも目潰しのガードをするから結果的にその腕が目隠しとなり死角が出来る―――。これも佐藤が先を読んでいたんだろうか―――?
佐藤が最後まで右手と右足を使わなかったとしても佐藤が勝ちそうだな―――。

結果・・・・洋子は汗をかき―――
佐藤兄妹 暗殺
ファブル 暗殺
佐藤は汗どころか呼吸も乱さずに勝ってしまった―――。本当に100倍強いのかもしれない―――。洋子も佐藤と同じくボスから指導されたのに・・・・この差が出たのは佐藤が物心ついた頃から教えられていたからか―――? 天性のものなのか―――? それとも才能を持っていた者が、ボスに手塩をかけて英才教育を受けさせられた結果なのか―――。

兄vs.妹、その後・・・・。

1度負けても再戦を要求する洋子―――。そして2度目も負けたが不意打ちを狙う洋子―――。負けず嫌いだな―――。

そんな洋子に、佐藤の容赦ない股間への攻撃w!

股間を蹴り上げられても文句を言わない洋子―――。不意打ちをされても文句を言わない佐藤―――。そんなことはプロとして当たり前だということか―――。それに目潰しのフェイントをされた時に、洋子はフェイクだと思わずに躊躇なくガードした―――。ファブルの手合わせの時は目潰しもありなのか・・・・? 目潰しは少々のケガなのか・・・・? これがスポーツじゃなく実戦か―――。2戦目で佐藤が洋子に右側をとらせたのも、実戦では相手は容赦してくれないという考えのもとからか―――?

そして最後の不意打ちもガードする佐藤―――。最後まで気を抜かない―――。これがプロか―――。

それを傍で見ていたクロは(俺もやってみたい)と思っているが・・・・。将来やってみたいのか―――今やってみたいのか―――。将来だとしても、こんなのを目の当たりにしときながら自分も出来ると思うのか―――? 身体の動きの前に、まずは準備運動だとか―――構えだとか―――女だからとか―――そういう考えを変えないとプロへは程遠い―――。「自分もやってみたい」と思うクロには自覚がかけている・・・・。

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