喧嘩稼業9巻
表紙は里見賢治。
なんで?!?
どうして!!!?
第3試合の続きのはずなのに里見が表紙?
掲載されたのは5話と「里見と上杉の密会」
「里見と上杉の密会」前半
第62話「最速連打」
第63話「魂は燃えているか」
第64話「第三候補」
第65話「傍耳の龍虎」
第66話「恐ろしいのは」
「里見と上杉の密会」後半
ヤンマガ掲載当時の感想はそれぞれのページを見てください。ただ「里見と上杉の密会」の話はヤンマガ掲載時では第3試合終了後だったので第3試合のネタバレが書かれています(第3試合のネタバレを見るのは勿体無いですよ)。
第3試合の途中まで掲載。試合終了まで行くかと思ったんだけどなー。
試合終了するところまで掲載されないのか―――
とんでもない とんでもない とんでもない
とんでもないドS野郎が現れた!!!!!
単行本派を考慮して、このページでは9巻以降のネタバレはしていません。
先ずは振り返りから始めよ―――か
まずは加筆や変更があった場所ではなく、ヤンマガ掲載時と変わらない部分で読み直してみて新たに気づいた事。
壁も利用できる技なのに得意気に使っている
ピエロだな
しかしダメな子を伸ばしてこそ真の教育者と言えよう
私は煉獄を見捨てない
文さんが煉獄を打った時の進道塾の反応。
「これが―――これが―――」の部分では進道塾以外の者が煉獄を使う事に苦々しく思っている表情。だがロープに追い詰めて壁を利用して威力を上げているところでは橋口や山本空が驚いている。この驚いている部分は、自分達の技をパクられてさらに進化させた使い方を見て、驚き興奮したんだろう。梶原が工藤に金剛を連打した時に文さんが「おおおおお」と吠えたのと重なる。
富田流は里見の言った最強の条件である「他流派の技を取り入れた」うえに、さらに進化させる事をしている。進化させる事を怠った進道塾は「進道塾生は最新最強たれ」とよく言えたな。進道塾はフルコンタクト空手だから、壁が無いルールだから想定してませんでしたとか言うなよ!
お前らの煉獄
まだ進化させることが出来るじゃねーか!!
ルールに守られてよかったな
ちなみに第2試合で十兵衛が不意打ち煉獄をした時に佐川徳夫をコーナーに追い詰めた状態で煉獄を打っている。不意打ちだけでなく、工藤戦の事も想定して練習していたんだな。
この”車”だってタイミングが良すぎる
サクラが混じっているな…
入江文学にとって都合が良すぎる
掴まれた耳を引きちぎって煉獄開始した上杉。そこから煉獄流出の切っ掛けとなり、富田流に煉獄が組み込まれた。そして流出切っ掛けになった上杉の前で、掴まれた耳を引きちぎって煉獄開始した文さん。これは運命のめぐり合わせなのか?
対一撃の対策。入江無一は山本陸との対決に備えて考えていた。その息子の入江文学が山本陸の弟弟子である櫻井裕章と戦う時に使用。これも運命のめぐり合わせなのか?
抽象的な答えでいいなら『因果なもの』だろうな
「多くは変えずか…」
(今どきの単行本の変更は乱れていると聞く。木多先生は俺の知らない世界を描いているというのか!?)
木多先生「ちなみに単行本の追加の多さは執筆の早さに反比例する――― 覚えておけ」
(ためになる!!!)
次に加筆された部分の感想。単行本でヤンマガ当時に掲載された話の中に差し込まれたページは少ない。だが最後に多くの追加ページがある。追加ページがあるからヤンマガの掲載が遅れてもいいかなぁと朝三暮四になりそうになる…
まずは話の中に差し込まれたページ。
お前マジか… マジか
ちょっと信じられないぐらい殴っているじゃないか
文さんがマウントとられた後、櫻井がチェーンパンチで連打しているところが追加されている。ヤンマガ掲載時から文さんがさらに殴られている。気絶するのもやむ無し。
知り合いが今からリングで暴れるから
お花見感覚で楽しみながら観戦したい
賭け事しながら一緒に観ようぜ
第8巻でこの試合を賭け対象になっていてアングラ住人が見ている事が描写された。なので9巻でもアングラの住人達の反応が差し込まれている。
B.B.B.も観戦している。単行本派の人は知らないだろうが… B.B.B.とだけ言われてもネタバレにはならないからいいでしょう。
十兵衛のアングラ戦をタンと一緒に見ていた謎の人物も観ている。
タンの「よく見ておけよ」は、ただ単に「この試合の山場だぞ」と言う意味で言ったのか? それともこの謎の人物は櫻井のアングラ戦をこれまで観ていない? だからタンは「よく見ておけよ」と言ったのか? 観ていないなら最近になってタンと知り合ったのか? そもそもコイツは何物なんだ? いい加減、正体を明かしてほしい。
その人 知らない人だから
透明人間的に扱っているのに
ストーリーに絡めるなよ
奥義をパクったヤツが今からリングで暴れるから
お通夜感覚で苦々しく思いながら観戦したい
悔いながら一緒に観ようぜ
青木が観戦しているところも追加。地上波は第4試合からだから、CSとかダゾーンみたいなネット配信とかで放送しているのを見ているのか?
山本海が飛行機に乗っているシーンも追加。どこへ向かう? マカオへか? でもワンデートーナメントが始まっているのに、まだ機上に居るのか? 進道塾代表の上杉のセコンドには橋口がついた。塾長である海が付かなかった理由があるのか? 負い目があるからだろうか? 表情は険しい顔をしているが… 塾生からはまだ下に見られているんだろうか?
海君…今の移動…やり方間違ってないか?
早朝一発目の飛行機に搭乗してからじゃないと間に合わないだろ?
遅れて無理矢理駆けつけても
体力を消費するだけじゃないのかな?
塾生のみんなはその辺何て言ってたの?
この動作は1つの技のようだな
富田流の”車”から煉獄へ繋ごうとしたのを塞がれた時、櫻井が文さんの腕を折る動作への流れが丁寧に描かれている。
「動作・省略・描写から
動作・丁寧・描写に変わりました」
素晴らしいのは状況に応じて
シームレスに
描写を変える事
そして里見が「跪かせて弟子にしたい」と言った次のページからが加筆ページ。
コイツらは相応しいでしょうか?
コイツらは日本語を就学する意思がありません
里見が裏工作をするために諜報活動をさせていたホテルマン。
こいつ「お母さまが見つかってよかったですね」のヤツじゃねーか!
被っている理由は里見が言っていた日本語が一番流暢で読み書きもできるから。
出場者は日本人だらけのこの大会に、日本語を流暢に喋れるのはこいつだけ? 簡単な事が通じるだけなら他にも居るんだろうが… 最高の「お・も・て・な・し」じゃなかったのかよ!! 「時間がないので概要だけ」とか、里見との用事が終わったら小走りで移動してるし、コイツだけ忙しそうじゃねーか。でも日本語サービスはイマイチだけど諜報員としては優秀じゃね?
里見のグローバル・ホークはかなり諜報上手だな
あの若さでカワタク以上なんて考えられん
指導者がケタ違いに優秀なのだろう…
富田流のグローバル・ホークはヘボすぎるからな…
あ~あ…
俺も里見のグローバル・ホークみたいな人に出会いたかったぜ
上杉…進道塾を内から壊すって策戦か?
格闘センスは一級品だが
手回しのセンスはゼロだったな
組む相手を誤ったな上杉均
里見は目的のために、上杉を引き入れて玉拳を普及させる。これはもしかして山本陸もやったことなんじゃ… 山本陸も空手の才能のある上杉を引き入れた? それなら上杉はまた利用される側になるが… 上杉はどうやら陰側の思考を持っていないようだ。上手く誘い込むと簡単に操れて誘導できるんじゃねーか? 上杉の1回戦の対戦相手である芝原に身体も心も簡単に転がされるんじゃねーか?
(勉強が遅れがちな地頭の弱いお友達は褒めて伸ばす)
里見「な・な・な・ないす
な・な・な・ないす
な・な・な・ナイス
な…ナイスな仕事ぶりに腰が抜けてしまった
こ…この総合力の高さ…
マジで趙雲超えてるんじゃね」
上杉「田島に目潰しをやってくるぜ!!!
グローバル・ホーク発進!!」
反町「いいヤツほど早く死ぬ!!!」
あなたは本当の記憶を失っている
あなたは…佐藤十兵衛だ
田島に目潰しをする作戦を考えた里見。
不意打ちを正当化する理由を用意。
不意打ちしてもトーナメントを成立させるために味方に止めさせる。
奇しくも、十兵衛が佐川徳夫に不意打ち煉獄を打った時と同じ考え。
追加ページで里見が陰陽トーナメントに参加する目的がはっきりした。里見はトーナメントに優勝し、上杉を玉拳に引き込み、田島と戦って勝ち、玉拳を一つの格闘技として根付かせたい。そして今度は山本陸に挑戦させたい。これが目的。
里見は拳聖と呼ばれていたが、山本陸に負けてプライドを粉々にされた。もう一度立ち上がるために山本陸と再戦がしてリベンジしたい里見。もう一度立ち上がるために工藤と再戦を望む十兵衛と重なる。
やっぱり里見の正体は十兵衛だったじゃないかぁぁ
里見=十兵衛となると、上杉=文さん? 文さんも裏工作なしで戦っているから上杉と似たような感じがあるけど…(文さんの1回戦の相手が関だった場合は裏工作したんだろうか?) トーナメントの前半ブロックは富田流の二人が中心に動いて、後半のブロックは上杉と里見の二人が中心に動くんだろうか? それなら1回戦は二人とも勝ち上がる?
里見は元々ブランクがあるプロレスラーが相手だったから勝つと思っていたが、ここまで描写されたから1回戦は勝ち確定か? ここまでやってブランクあるプロレスラーに負けたら…
大昔に山本陸に負けた事が
悔しくて悔しくて悔しくて
空手ではやり返せなかったから悔しくて
僕は山本陸にリベンジする切っ掛けの今日に備えて
必死に作戦を考えてきました
そして1回戦で負けました
超カッコイイ
カッコ良すぎて俺なら自○しているぜ
「髪長いですよね
何をされている方ですか?」
「あっ…し…縛ってください」
里見は突然のできごとに質問にも答えず
間もタイミングも間違えて髪を縛ってしまった
里見が髪を縛ったのはこのタイミングでなんだな。モニターに佐川徳夫やイケメンゴリラが映っているから第2試合直前で縛った。第2試合観戦時からいきなり髪を括っていたから誰だか分からなかったじゃねーか。
そして十兵衛の不意打ち煉獄開始の時、里見どころか空も驚いていない。事前に『十兵衛が裏で動くタイプ』だと分かっていたからか。
でもなんで突然髪を縛って纏めたんだ?
髪を縛ったのは長髪だと掴まれると不利になるから。しかも初戦の相手は普段の試合で相手の髪を掴むことに常習しているプロレスラー。これは長髪だとヤバイ。それに気づいたのはトーナメント当日だろう。そして散髪に行こうとも行く時間がない。ハサミを調達してきてもセコンドの空にしか頼めない。だが空の腕は信用できない。もし変な髪型になったら? もし切り口ガタガタの髪型になったら? 試合を観る者に笑われてしまう。
しかも相手はカブト。生野が山本陸に勝てるプロレスラーとして紹介しているんだから、試合は地上波放送するだろう。そんな時に変な髪型で行っては玉拳の門下生が来なくなってしまう。
今日新しい武術を披露するのに…
髪型とかむちゃくちゃだったらどうするんだよ…
お前 恋愛の70%は第一印象で決まるんだぞ
山本陸へのリベンジするために陰陽トーナメントを勝ち上がる作戦を考えたが、自身の髪型までは気が回らなかったようだ。これで勝ち上がれるのか? 足元をすくわれるんじゃねーか?
「やっぱり里見賢治は間抜けですかね?」
「おそらく
だがその考えも修正する必要があるかもしれない」
世界で修行して知識が豊富にある里見は、作者からすると試合を解説させるのに重宝するだろう。だが解説役をやらされた事で損をしている。解説予想で正解を出してしまうと読者にネタバレをしてしまうから、外さざるをえない。選手が出す技に驚かないと読者に凄さを伝えられなくなってしまう(今回の櫻井のシームレスに流派を変える時など)。だから里見は一見、自分では頭がいいと思っている間抜け野郎でかなり孔明くさいと見えるが、他者の試合観戦ではなく自分の番になれば切れ者として描かれるんではないだろうか?
里見の頭脳は本物か!?
多種ある格闘技が
ルール無しの喧嘩で戦った時…
スポーツではなく
目突き・金的・裏工作ありの
『喧嘩』で戦った時
里見の頭脳は本物か!?
その答えの一端が
このトーナメントの裏で行われる作戦でわかる
なんで9巻の表紙が里見?と書いたが感想を書いてみると第3試合より里見の事を多く描いてしまった…
感想を書いたから言うわけではないが…
…いや…感想を書いてわかった事だ―――
俺はたまらないほど里見を気に入っているようだ
場違い感ハンパない兄ちゃああん!!
俺を龍にしてくんろぉ!!
すげー笑いました!面白すぎ!
海は山本陸と合流した