【ザ・ファブル　The second contact】77話「兄弟だった男・・・・。」手口を隠す男・・・・。

夜の太西公園で始まった、元ファブルとルーマーとの戦い。佐藤達が駆けつけ、負傷したユーカリは撤退に成功。佐藤とアザミと佐々木（元・鈴木）はルーマー達との戦闘に入った。洋子は足手まといになることと、スタミナ切れも起こしていたので、撤退するために公園の外に向かっていった。

あらすじ

洋子はクロに連絡し、車を手配してもらった。

そしてやってきた車に乗り込んだ。

一方、佐藤達は―――
アザミはナイフを拾い、ルーマーの男と向き合った。ルーマーの男も何かを持っているようだが、アザミからは見えなくしていた。
アザミ（ナイフか・・・・？　腕で隠してナイフのリーチがわからねえ・・・・）

毒針の男は落とした銃を拾おうとしたが、佐藤に銃を向けられて動きを止める。

佐藤「この死体達はどうするつもりだ？　朝になれば大事件になるぞ―――」
毒針男「だよな―――」
ルーマーの男「もういい―――　アリは撤収しろ！　動ける者で死体を運び出せ―――」

アリの一人がマスクをとり、そばに倒れている死体に呼びかける「アニキ！！　オイ―――！！」

佐藤「兄弟―――だったのか―――」

倉庫では、ユーカリが戻ってきていた。しかし、洋子を迎えに行った真黒組組員はまだ合流できていないという。そして洋子の携帯にも繋がらない状況になっていた・・・・。

感想

プロとして―――

公園の駐車場まで来た洋子は、クロに連絡を入れて車を手配してもらった―――。

口元隠したのは、暗闇で見つからないようにスマホの光を隠すため―――。読唇術を警戒したわけではない―――。兄が貸してくれた上着の襟元のニオイを嗅いで、ちゃんと隅々まで洗濯をしているかと―――ミサキの家事の腕前をチェックしていたわけではない―――。

クロは洋子の居場所を聞き、2分で到着すると伝えた―――。

連絡入れれば即座に車を手配～。有能真黒タクシー～。餃子屋ではなく、これをシノギでやっていれば・・・・。

隠した本心・・・・。

アザミはナイフを拾い、ルーマーの男と向き合った―――。ルーマーの男も後ろの腰辺りから何かを取り出し、アザミから見えない形で構えた―――。

ナイフの長さどころか、ナイフかどうかも一切見せない―――。せめてナイフだと分かればナイフなりの避け方があるが、刃物ではなく何かのスプレーだったり飛び道具かもしれない―――。アザミは敵の得物の正体が分かるまで警戒しなければいけなくなる―――。素人相手だと得物を見せて威嚇して萎縮させてさらに動きを鈍らせることが出来るが、プロ相手だとやり方を見せないほうが優位に立てる―――。ルーマーの男は戦い馴れてるな―――。組織内を政治的にのし上がったのではなく、腕で地位を上げていったってわけか―――。

佐藤は倒れているアリ達が多いので、このままでは表世界にバレて大事件になると忠告―――。ルーマーの男もそれを理解し、アリ達に撤収を命じた―――。

アリがやられまくっている―――。足をやられているから負傷した奴に対して一人が肩を貸すとしても半数以上やられていると撤退はかなり厄介になる―――。さらには佐々木に撃たれた死体を運ぶのはさらに手間がかかる―――。無事に帰るまでが仕事―――。事件にしてはならない―――。すでにルーマーは死体遺棄と住宅爆破を表に晒してしまったが・・・・。

撤収を命じられたアリの一人が、そばに倒れているアリに呼びかける。「アニキ！！　オイ―――！！」

兄弟で闇バイトに参加て・・・・。兄ちゃん、弟を止めろよ・・・・。これは家庭事情のせいでもあるのか―――？　その様子を見て他のアリは押し黙ってしまった―――・・・・。

アリ達は人としての心を殺して仕事をしていた―――。赤の他人をやるだけだと―――赤の他人がどうなろうが知ったこっちゃないと―――自分に言い聞かして―――。それが一転、兄弟愛を見て―――今までヤッてきた相手は赤の他人ではあるが、誰かの兄であったり弟であったり誰かの息子であったり、誰かの大切な人であるということを目の前にして気付いて―――闇バイトを辞めるきっかけになる―――？　佐々木も気まずそうな表情してるけど―――アンタはバンバン撃ってたやん―――ッ！　俺は容赦なく殺すぜとカッコつけて登場してたやん―――ッ！　殺し屋歴も長いのに・・・・。洋子に出会って、洋子を気にかけるようになり―――ヒナとたまに連絡を取り合って―――ちょっとは良心取り戻したか―――？　大事な人を失うことを見て、心痛んだか―――？

プロなのに―――

洋子は真黒組組員にピックアップされている予定だったが、車で駆けつけた真黒組組員によると、合流場所にいなくて連絡も取れない状況だった―――・・・・。

洋子は「えらく早いね―――」と言って、声をかけずに確かめなくて乗り込んで、何か不穏な雰囲気だと思ってたら・・・・。ユーカリ回収のために向かわせた時は「ガンメタのソリオ」と車種と車体カラーを添えていた―――。

クロが組員の配置を地図で確かめ、鷹一が電話で伝えていた―――。
そして今回は―――

今度は逆で、クロが電話で受けて、鷹一が地図を見てどの車を向かわせるかを見ていた―――。役割を変えたことで―――今回は洋子が電話をクロにかけたからだが―――些細なミスが起こってしまった―――。鷹一が車種と車体カラーを言っていればこの事態は防げたかも・・・・。鷹一は行動して人を引っ張っていくタイプだから、細かい実務は周りの者に任せていたんだろうな―――。リーダーとしてはいいけど、細かい作業をやらせるとダメなタイプか・・・・。先の先を読むように考え方を変えたといっても少し前までは―――海老原が狙われて入院したのに、いつものようにいつものコースでジョギングしようとしていた人だからな―――・・・・。人はそう簡単には変われない・・・・？　それに毎回完璧な仕事を出来る人なんていないだろう―――。仕方ない部分もある―――。

洋子が乗り込んだ車の運転手は後頭部だけ描かれていた―――

ボスの運転手も似たような髪型してたけど―――

こういう髪型のキャラがモブキャラにも多いから―――別キャラだろう―――多分―――。

そして洋子の前に来た車の動きは―――ここで車で洋子を回収すると分かっていなければ出来なかった動きだった―――。

事情を知っていなければしない動き―――そういう動きだったから洋子も疑うことなく乗り込んだ―――。もしかしてどこかで情報が―――
真黒タクシーよりも早い到着が出来て、そして回収方法も知っている―――。元ファブルのうち、倉庫から出発したタイミングが一番最後だったアザミでも、鷹一がこれだけ車を用意していたことを知らなかった―――。ということは、公園の周囲を真黒組組員が待機していると知っているのは真黒組の組員のみ―――。ここで洋子を回収すると知っているのも真黒組組員のみ―――。真黒組には鷹一についてこない者、木志田派もいる―――。

木志田は追い詰められて手柄を欲しがっている―――。鷹一の動きも見張っているだろう―――。鷹一は今回の車を用意するにあたって大半の組員を招集しただろう―――。真黒組は少人数の組なので、声かけた中に木志田派も混ざっていたか、他の組員が呼ばれたことで木志田派が知ったのかして、木志田の部下が先回りして洋子を攫った―――？

油断しているとはいえ、洋子を攫えるんだろうか―――？　しかし洋子でも―――危機を脱して、味方の車に乗り込み、ドアを閉めて座席に座って安心したところで、狭くて逃げ場の無い車内で銃口を向けたら・・・・。でもボスに「誰だろうと油断するな―――　赤子だろうがまず疑え―――」と言われて身体に染み込ませているはずだし・・・・記憶力は良いはずし・・・・。洋子は実践出来なかったのか―――？
スマホの光を漏らさないってとこまでは気を抜かなかったのになぁ～。これでタコちゃんとまた会えると安堵して―――平和ボケ―――というか色ボケか―――？　また車内で―――今度はキャンピングカーより狭い車内で―――木志田のおっさんとバトル―――？

タコちゃんの見る目は間違っていなかった―――・・・・。洋子には―――好きなおっさんは寄ってこず―――嫌なおっさんばかりが寄ってくる―――・・・・。