太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた―――。
あらすじ
太平興信所
鈴木「井崎――― おまえ女は―――?」
井崎「いないスよ――― 結婚もバツもないスよ~。鈴木さんこそどうなんスか?」
鈴木「ハハ!冗談やろ。結婚して幸せなヤツがおるかぁ~?」
井崎「…ていうか――― あんたどう見てもオレより歳下やろ」
部屋に入ってきた宇津帆「鈴木はもう40近いぞォ―――」
井崎「えっ・・・!? 40―――・・・!? もしかして整形―――?」
宇津帆「井崎――― 真黒組のほうは~?」
井崎「とりあえず元兄弟分の黒塩とは会いましたが―――・・・ どうもガードがカタくて―――・・・ やり方変えてみます」
宇津帆「まぁ――― あせるな! 真黒の情報はさほど急いじゃいないしな―――」
宇津帆「こっちが先だ―――!」ファイルを出す宇津帆。
鈴木「新しいニワトリか?」
宇津帆「とりあえず二人ピックアップしてある――― 10歳くらいの頃から目をつけて今頃はもう20歳すぎてる―――。鈴木と井崎で一人ずつマークしろ――― 調べてる事がバレなきゃどんな手を使ってもいい――― 実家の財産――― 仕事――― 交友関係――― 情報は多いほうがいい―――」
宇津帆「近づいて弱みを探る――― 信用させて弱点を作る――― 安心さして弱者から全てを奪う――― 昔のFBIのやり口さ――― 俺流のスパイ作戦―――」
ファイルの中身を見る井崎「へぇ―――・・・」
宇津帆「書いてある情報は暗記しろ――― 顔もしっかり覚えとけよ~ 終わったらシュレッダーにかける――― 情報もソイツの人生も―――」
井崎の見ているファイルにはオクトパスの貝沼の名前と写真が。
オクトパス
オクトパスに出社する佐藤「おはようございます―――」
社長「なんかミサキが機嫌悪いねんけど、おまえらケンカでもしたんか・・・?」
佐藤「ケンカ・・・? いやぜんぜん―――・・・ 思い当たるフシもまったくないですね―――」
社長「そうか・・・ じゃあミサキが来たらなんでもいいからホメてやれ―――
昨日 美容院行くって言ってたから――― ミサキがイライラしてると俺もやりづらくてよォ――― 事務所が狭いもんやから―――・・・」
「おはようございまーす」
社長「ホラ来た!」
ミサキが出社。髪が短くなっている。
佐藤が社長の言うことを聞いてミサキをホメだす。
佐藤「赤いな―――」
ミサキ「え!? あ・・・ あ~上の服・・・ これの事?」
佐藤「スカートは白いな―――」
ミサキ「え・・・ うん・・・ だから何・・・?」
佐藤「そして頭は――― 黒い―――」
ミサキ「え・・・ うん・・・ 地毛やから・・・」戸惑うミサキ。
佐藤「ブラジルサンゴヘビと同じカラーリングだな―――」
ミサキ「ヘビ!!」
佐藤「毒ヘビなんだが・・・」
止めに入る社長「もういい――― 配達行ってくれ! 忙しいぞォ~」
そこへ貝沼が出社してくる「あれ? ミサキちゃん髪型――― 変わった?」
ミサキ「え? うん。今夜からまたバーのバイトやから―――」
貝沼「へぇ――― また忙しくなるねぇ~ 遅くまで仕事ォ―――?」
ミサキ「お客さんによるけど――― また3時とかかもね―――」
貝沼「へぇ――― 3時・・・か・・・」
佐藤に言い聞かせる社長「ああゆう会話せえ言うとんねん」
貝沼(今晩メモリーカードの回収ができる――― やっと部屋に入れる――― じゃあいっその事待ちぶせして――― スタンガンで気絶させて――― マスクしてればなんとかなるさァ―――・・・)
感想
鈴木が整形を否定しなかったのは整形してるのか? 過去のヤッてきた仕事がヤバイからバレないように顔を変えてるのか~?
宇津帆が「弱みを探る、信用させて弱点をつくる、安心さして弱者から全てを奪う」と言ってるところ
ヒナコの様子が描かれたのは、ヒナコも宇津帆に弱みを握られている? そういえばヒナコの表情はずっと暗い―――。飼ってる熱帯魚?は今の自分の立場(飼われている状況)を重ね合わせてるのか~?
貝沼はミサキの部屋に忍び込もうとしてるけど、小島編で佐藤に盗撮していることがバレたのはどうなった―――? 佐藤のことやから、その後なんにも言わずかぁ~? 倒れたミサキちゃんへの対応もしてないし―――。
佐藤が何にも言ってこないことでいらつくミサキちゃん。社長に言われ、太鼓持ちとして対応した佐藤―――
赤いなーってアホか!
スカート白いなーってアホか!!
そして頭は黒い―――ってアホか!!!
ブラジルサンゴヘビと同じカラーリング―――
ホンマやん――― 佐藤の言うとおり赤、白、黒でミサキと同じカラーリング――― キレイなヘビや――― これでミサキも上機嫌に―――・・・ってなるかァ―――! ヘビと同じカラーリングで喜ぶ女がドコにいる~? これで本当に褒めようとしてるならプロとして失格―――。