双亡亭内、青一は残花班と交戦していた。
あらすじ
残花班・井郷照清「逃さんぞ餓鬼。何故かは知らんが、<アイツ>の惑星で力を得たようだな… だが、この地には<アイツ>はおらん。此所はもう<我々>だけの物だ!」
青一「オマエ イウコト ゼンゼン ワカラナイ!」(デモ…カンジル! コイツラ カラ アノ<ホシ>…<シンリャクシャ>ノホシノ ニオイガスル!)
青一と残花班達が戦い始めるが、青一はドリルで攻撃するのを止めてしまう。
青一(…デキナイ! ヤッパリ…デキナイヨ… ヒトノ スガタ シタ ヒトニ… ドンナニ<シンリャクシャ>ノ ニオイ シタッテ… ツカエナイ! ボクノ カラダハ…ヒトヲ コロス カラダ ジャナイ…!)
青一の様子に気付いた井郷「やはりな! 彼奴は己の力を我々には使えんのだ! 恐れる事は無い! 切り刻んでしまえ!!」
青一は脛を斬られ、壁に押しつけられて両肩に刀を刺されてしまう。
残花班員「念のためにその煩い腕を黙らせてやったぞ! 心臓に止めだ!」
残花班員は胸に刀を突き刺そうとしたが、青一の身体が硬くて折れてしまう。
井郷「もう一度突け! コイツは体表面の一部を任意に硬質化できるらしい! 今は心臓を守ってるのだろう!」
青一の額を斬る井郷。青一の額から吹き出す。
井郷「これでも…死なんとはバケモノだな… だが心臓を貫かれて、首を落とされてもまだ動けるか…山波!田淵!試してやれ!」
山波、田淵「は!!」
青一(シヌ… マコト… ラクロ… ゴメン…)
振り下ろされた刀は何者かに防がれ、一人の残花班員が斬られる。
恐れおののく井郷「あ… ああ…」
青一を助けた人物「自分がいない間に指揮は貴様が執るようになったのだな、井郷准尉。だが自分は戻った… これより貴様らに新たな任務を命令する。帝国陸軍東京憲兵隊・残花班は即時 地獄へ撤収せよ」
井郷「そんな莫迦な… 貴男は…この<双亡亭>に食われて死んだ…ハズ… 黄ノ下 残花少尉。」
感想
繋がりを白黒ハッキリすべし
青一を見た井郷「<アイツ>の惑星で力を得たようだな…」。黒い水に取り憑かれて、知識を共有しているから白い水の種族の事を知っているのか? 敵は侵略者で確定か。そして帝国軍の憲兵に乗り移っているということは、侵略者は昔から双亡亭にいたということか。
井郷「この地には<アイツ>はおらん。此処はもう<我々>だけの物だ!」。ってことは昔は此処に白い水の種族もいたのか? それとも白い水と黒い水の種族は元々同じ種族だったりするのかなぁ? 両方とも身体が液体で人に乗り移ったりできるし。違いは青一が普通に外を出歩いていたから、白い水の種族は窒素に弱くはないってことか。考えの違いなどで別れて、長い期間経ってそれぞれの体質が変わったってことかな?
紅との戦いを思い出すべし
やはり青一は人を攻撃出来ないのか… でも青一は紅と戦った時にはドリルを使ってたけど… 紅が小太刀を持っていたから? でも残花班も刀を持っているし…
紅と戦っている時は当たる寸前で止めるつもりだったのかな? でも背中からドリルを出した時に凧葉と緑郎が止めに入らなかったら
ドリルは紅に刺さってたんじゃ…
“黄”ノ下 仲間になるべし
今まで味方側には見た目がカッコイイのがいなかったけど(凧葉の行動や青一がドリルでガリゴリ突き進むのはかっこよかったけど)…
格好だけでなく登場の仕方もかっこいいぞ! 残花って名前だけあって華がある!! 物語に華を添える存在になるか?
青一を助けたのは黄ノ下残花。残花っていう名前だから残花班のリーダーだった人か。でも残花班達を地獄へ送ろうとしているのは何で? 黒い水のニオイがする残花班と敵対している黄ノ下は、白い水の種族から力を貰ったのか? 青一を助けたことや寿命が残花班達と同じく長いし、残花班達と違って青一と同じように顔を出しているから、白い水の種族から力を得たというのが辻褄が合う。でもそうなると白い水の種族も双亡亭にいたって事になるなぁ。残花班の井郷も「此処はもう<我々>だけの物だ」と言っているし、以前いたんだろう。
白黒明らかにすべし
前回出て来た帰黒。今回出て来た黄ノ下残花。共に名前に色が含まれている。青一、紅、緑郎のようにこの二人も主要メンバーになるのか? 帰黒は誰かと行動を共にしていたと言ってたけど、その人も名前に色が入っているかなぁ? 帰黒と行動を共にしていたのが黄ノ下残花の可能性もあるけど。
帰黒の髪の色が白いのも青一と同じように白い水の種族から力を得たからなのか? 黄ノ下の髪の色も白だと繋がりそうだけど… これからは”白”と”黒”の戦いになるのかな? そうなるとアウグスト博士達はこのまま脱落しちゃうのか? 「一度双亡亭から出るとまた入ろうとは思わなくなる」と、凧葉が心配した通りになる?
ただ、一個気になる点が。
歴代の総理達が見た夢で双亡亭から飛び出てくる複数の手が”黒”じゃなくて”白”なんだよなぁ…
惑星に残ったアノヒトが侵略者に取り込まれて暴走したってなるのか? それとも暗渠から外に飛び出た侵略者を防ごうと白い手が飛び出したという場面か? やっぱり終盤は双亡亭の外に戦いの場が移るんだろうなぁ。そのほうが青一達や超常現象のプロ達だけでなく、皆で人類の脅威に立ち向かう!ってなって盛り上がりそうだし。