鮫島の弟を助けるため、吉川の仇をとるため、金剛がいるアジト「明治屋ホテル」を目指す明達。
あらすじ
遠くだが、明治屋ホテルの姿が見える所まで来た明達。
鮫島「ハ 見えてきやがった」
その後、箱根湯本駅まで進む明達。
箱根湯本駅の周辺は吸血鬼も人もいない状態だった。
鮫島「箱根湯本駅… あの賑やかだった温泉街が完全にゴーストタウンだな」
明治屋ホテルを目指し、進んでいくが橋が壊れている。
明「橋が壊れているな。これでは川を渡れない」
鮫島「確かもう一つ橋があったぞ。そっちに行ってみるか」
もう一つの橋「あじ○いばし」にはたくさんの吸血鬼が厳重に警備をしていた。
鮫島「ちきしょう。やけに厳重に守られてる橋だな。全員武装してて弓隊までいやがる。だがここを渡るしかなさそうだ。明 何か考えはあるか?」
明「火にまぎれよう。幸いかがり火がある。あの炎を使って敵を撹乱させる。こんな夜中に突然大きな炎を見たら弓隊も目が眩んで狙えまい。その隙に走り抜けるんだ」
明「鮫島と勝っちゃんはガソリンを便に詰めて持ってこい。ネズミ、お前は皆の分のサングラスを探してくるんだ」
即席の火炎瓶とサングラスが揃った。
明「行くぞ。準備はいいな」
明が火炎瓶を吸血鬼がいる橋のかがり火に投げる。
炎が燃え広がる。
明「走れ!!」
かがり火に次々火炎瓶を投げ入れる明と鮫島。
弓隊の吸血鬼「ちきしょう 火が眩しくて狙えねェ」
広がった炎で戸惑う吸血鬼達の間をすり抜けて進んでいく明達。
弓隊の吸血鬼を倒す明「弓隊は倒したぞ。みんな安心して来い!!」
しかし、橋の向こうから痩せ型の邪鬼が現れた。
鮫島「邪鬼だ!! 邪鬼が守っていやがった!! やべェぞ これじゃ渡れねェ!! 敵が集まって来ちまう!!」
ネズミ「嫌ァァァァァ 助けてェェェェ」
感想
ネズミは何回「行きたくない。引きかえそう」って言うんだよ! すすき草原に入るトコロからずーっと言ってやがる! 何度も何度もしつけェ!!
しかし 夜の箱根は冷えますな
明達は橋の上の吸血鬼の集団は警戒すんのに、駅前の道はド真ん中を歩くんだなァ。
建物内に吸血鬼が隠れてたらどうすんだァ? あじさい橋の上の吸血鬼達と正面から戦うより不利な状況になっちまうぞ。
今はまだ夜。そういえば、こいつら夜中に移動しすぎじゃ… 大涌谷でロープウェイに乗った時から動きっぱなしだろ? エテ公から逃げて、ケーブルカーに最後の一花を咲かせてやって、関所で金剛がアマルガムになった話を聞いて、そして明治屋ホテルを襲撃と一晩で動きすぎだろ。明と鮫島は化け物みてェなもんだからまだわかるが、それに吉川を乗せた台車を押しながら付いていく勝次の体力が半端ねェ!
奴らのアジトに武器がいっぱいありましたよ!!
あじさい橋の上で吸血鬼達が武装していた。
ナタはまだわかるけど弓はどこから持ってきたんだァ? 離島である彼岸島でなら弓もわかるが… 本土でもろくな武器はねェのか? 大阪にいた吸血鬼達はスナイパーライフルやサーチライトを使ってたのになァ… 金剛は雅の片腕なのに良い装備を貰えないのかァ? 大阪にあった武器は”見ての通り頭の良い”西山が使えるように手入れしてたのかァ?
鮫島の武器も斧から角材へと原始的になっちまうし…って
フン なるほど考えちょる。火炎瓶を入れたカゴをぶら下げるのに角材が丁度いいじゃねェか!
あったよ!ガソリンとサングラスが!!
でかした!
橋の上で武装している吸血鬼達を見て作戦を考えた明「夜中に突然大きな炎を見たら弓隊も目が眩んで狙えまい」。吸血鬼は目が悪いって設定を忘れてやがる! 吸血鬼は夜になると全然見えねェのに! むしろ暗いほうが狙われねェのに! ここはかがり火を燃え上がらせるんじゃなくて消す作戦にしたら、その後の邪鬼からも逃げれたかもしれねェのになァ…
作戦遂行のための道具の調達を命令する明。ガソリンとサングラスってどこから調達すんだよ!
で、明は命令するだけかよ! この救世主様は人使いが荒れェからちくしょう!!
もう完全に大悪魔だ…
鮫島達も明の作戦を受け入れてるけど、今まで明が立てた作戦、海賊船での『マストを切り倒して槍にする』作戦だとかロープウェイでの『ワイヤーを斬って落ちて逃げる』作戦とかを忘れちまったのかァ? あんな作戦を考えるヤツの言うことを素直に聞くなんてありえねェ! 鮫島なんて明に言われてすぐタッと動く軽快なところを見せてやがる!! ちょっとは明の作戦に疑問を持てよ!
そしてあっさりあったよ 使えるガソリンと全員分のサングラスが! でかした!ってなんでそんなものが残ってるんだァ? 吸血鬼ウィルスがバラ撒かれて半年以上経っちまってるのに… 観光地だからサングラスは土産物屋にありそうだけど、輸入も出来ない状態でガソリンが残ってたのかァ? 車に入れるガソリンは半年経っちまうと使えなくなると聞いたが、その状態でも火を付けて燃え上がらせることには使えるのかァ?
確かに
亡者の吉川にもサングラスをかけるとかふざけやがって!
勝っちゃんに押されてるだけだから、吉川が暫く目が見えなくてもいいじゃねェか!
ンだよ このクソ作戦
そして明の作戦を決行。
かがり火に火炎瓶を投げ込んでその隙に走り抜けるなんて作戦が適当すぎる!
勝っちゃんなんて母ちゃんが乗った台車を押しながら付いていかなきゃいけねェとか無茶苦茶じゃねェか!!
ありえねェ! これを作戦と呼ぶなんてありえねェ!!
これなら正面から奇襲したほうがよかったじゃねェか!
その後、橋を進んでいき、弓隊を倒した明「弓隊は倒したぞ」ってナタを持ってる吸血鬼も充分危険だろうが! 明と鮫島にとっては雑魚だろうけど勝っちゃんがいることを忘れてんのかァ? 「金剛を倒すまでは生命に変えても守るつもりだ」と言ったことは忘れちまったのか?
それに敵が守りを堅めているトコロを突破するために、かがり火を燃え上がらせる作戦なんてさらに敵をおびき寄せて酷ェことになるだけじゃねェか! そして案の定、邪鬼が出て来てピンチになってやがる!!
金剛「すまない ちょっと護衛がほしくて」
へ?
邪鬼? 金剛は痩せ型の邪鬼は喰わねェの? 金剛は邪鬼を喰って強くなるんじゃねェのかよ。喰わずに護衛に使うのかよ。そもそも邪鬼すら倒せる金剛に護衛はいらねェんじゃねェの? それに金剛がアマルガムになったのは雅を守るためじゃなかったのかよ! 自分の身体を彫刻刀で金剛力士像と同じ姿に彫ったのは、雅を守るっていう固い決意だったんじゃねェのかよ! それなのに雅の傍を離れて吸血鬼や邪鬼に守られて暮らしてるなんて何やってんだァ?