ザ・ファブル―――作中で納得いく説明もされるし、細かい疑問はともかく大きな疑問は少ないが―――気になったことを書いてみようと思う―――。
始末済みの疑問―――。
『―――』って何―――?
ファブルを読んでいるとまず気になる事、セリフの語尾に付く「―――」。
これは作者の南勝久先生が答えています―――。
ヤンマガ2017年の35号の作者の巻末コメントで「僕の漫画のセリフにある『―――』は、語尾を伸ばすのではなく、『間』をとっているだけなので、それが正しい読み方だと思って頂けたら幸いです。」
さらにヤンマガ2018年の1号の作者の巻末コメントでも「僕の漫画の吹き出しの『―――』は、伸ばしではなく、間を取っているだけなので、そこんとこヨロシクです♪」
猫舌の男・・・・。
佐藤が食事をとる時になると「あっつ!」と言っていつも極度の猫舌が描写されていた―――。
それは『凄腕の殺し屋でも猫舌というカワイイ弱点がある―――』という読者を笑わせるギャグだと思っていた―――。だが、それには理由があった―――!
第72話「好きです兄さん!!」の回で、洋子に猫舌を説明する場面が出てきた―――。ボスから受けた訓練で知識なしで山の中に放り出された佐藤―――山の中で食料を探す際、少しかじって舌先がピリッとするかどうかで毒を見極めていた―――。そういう経験から舌が過敏になり、猫舌になってしまった―――。ということです―――。
まだ始末できていないターゲット・・・・。
名前の無い男達・・・・。
ファブルでは複数の話にまたがって登場するキャラでも名前が出てこないキャラが多い―――。オクトパスの社長も「社長」だけだったが、クリスマス会で「田高田」と判明した―――。他の者の名前も判明するんだろうか―――?
高橋に呼ばれて西日本のキックボクシングのチャンピオン―――。太平市に来た佐藤を襲ったり、追いかけたり―――オクトパスの社長を襲ったり、鉄工所では格闘家とプロのち外を見せられたり・・・・。色々出番があるのに名前が出てこないどころか、作中のキャラからの「ムエタイの…」とか言われる始末・・・・。
鉄工所からミサキと逃げ出した時、「何かあったら」と言って渡した電話番号はその後、連絡なしか~? 高橋のパシリをしたり、クロに鉄工所であった事を報告したり、キックボクシングは辞めてそっちの道に進もうとしているのか~? それにしては覚悟が足りない感じもするが・・・・。 ちなみに、この時に一緒に呼ばれた金髪のチンピラも名前が出ていない・・・・。
スキンヘッドの男―――。
クロの舎弟みたいだが、名前が出てこない―――。後輩のヨシオの問題は解決したんだろうか―――? 最近クロが電話に出る時に妙なテンションになる事に気づいているが、それはクロが佐藤からの電話を受けている時―――。佐藤がファブルと気づいたりする―――?
闇の武器商人―――。
真黒組の若頭や砂川、小島にも親しく、裏の世界の者とも繋がりを持っている武器商人―――。でも名前が出てこない・・・・。周りもまさか「武器商人」とは呼んでいないだろうが・・・・。今後、名前が出てきそうな気配はするが・・・・。
再会がまだの男と女・・・・。
これは疑問というよりまだ済んでいないであろう事―――。
ミサキは芸能活動を数年して引退、現在は5つのバイトを掛け持ちして親の借金を返そうとしている―――。ミサキが芸能活動をした切っ掛けも親の借金で、芸能事務所を紹介したのが(その芸能事務所は真黒組と繋がりがある)「クロ」事、黒塩―――
現在クロは佐藤と親しくしているが、ミサキはその事を知らない・・・・。ミサキはクロの事をヤクザと知っているが、佐藤がそのヤクザと親しいと知ったらどう思うか―――? クロが芸能事務所を紹介してくれた事はミサキは悪くは思っていないだろうが、3年後に小島に目をつけられるようになったのは『クロが小島に客寄せパンダとしてミサキを紹介したから』―――。それを知ったらミサキはどう思うか―――? 佐藤との関係がどうなるか―――? 佐藤はどう思うのか―――?
真黒組の若頭の海老原がミサキの事に詳しかったのは―――
真黒組が迷惑をかけたことを知っているから―――? ただ忙しそうに走っている女なのに、海老原はミサキの住んでいるマンションを知っていたり―――バイトを5つかけもちしている事を知っていたり―――「親の借金を返して自分の店を持つのが目標」とか知っていたり詳し過ぎる―――。「俺らみたいなんが一番からんじゃいかん子や!」、ミサキが店を開いた時には「無名でこっそり花をおくる」と言っているのは、ミサキが親の借金を返そうと頑張っているのを知っているからだろう―――。海老原が花を送る事が出来るのはいつか来るんだろうか―――?
ファブルという組織・・・・。
ファブルの組織の規模―――。今までファブルの人間は佐藤と洋子とボスしか出てこなかった―――が、141話「好奇心の男・・・・。」でファブルはタイや中国のアジアにも組織の人間を派遣していると判明した―――。でも日本で直接仕事を受ける契約をしている所は現在6ヵ所ほど・・・・。そことの契約金だけで組織には億の金が流れてきている―――とは言うが、武器や道具の調達やメンテナンスにもお金はかかるだろうし、任務の間の隠れ家や、事態を揉み消したりするためにお金も必要になったりするだろう―――。それでもボスは「台所事情は寂しくない」と言っていた―――。組織の人間が少ないんだろうか―――? 人員が少ないなら人件費や経費も少なくて済むだろうし・・・・。実際はどれくらいの規模なんだろう―――。
それと組織が出来た経緯も気になるなぁ~。真黒組とは戦後の混乱期、今の真黒組の組長の先代からの付き合い―――付き合いっていうのは組織としてなのか、個人的に知り合ったのが後に組織を結成してボスとなったのか―――? 戦後から現代まで時代の変化の中でも組織が生き残れたのは、変化に対応しやすい少人数の組織だったからだろうか―――? 何を目的として作られたのか、現在も何か目的があったりするのか―――?
拾ってきた男・・・・。
物心ついた時にはナイフ一本もたされて森に放置された佐藤―――。
ボスはどこで拾ってきた―――? そして佐藤を鍛えようと思った経緯は―――? 子供の頃から素質があったんだろうか―――?
洋子の場合は10歳の時に家が火事になって両親が亡くなり、組織に引き取られた―――。この火事はただの事故なのか~? それとも組織が~?
洋子は小さい頃から記憶力が良かった―――。それが周囲に有名だったのかどうかは分からない―――が、もし知られていたのなら記憶力の良い人間を小さい頃から鍛えると組織の役立つ人間になると思い、火事に見せかけて・・・・という経緯だったら―――? ファブルには佐藤みたいな派手な実行部隊以外にも工作部隊がいる―――証拠を出さずに火事と見せかけて一般人を消す事は簡単だろう―――。記憶力のいい子供に見つからずに遂行できたのか―――? それとも洋子に引っかかる事があったり(火事になる前に不審な車が止まっていたなど)するんだろうか―――? ここまでは深読みすぎるか~?
ファブルの最終回・・・・。
作中では夏頃から始めた1年間の休暇で現在は年末の話なので気が早いが、ファブルの最終回はどうなるか勝手に予想―――。
1年間の休暇を無事終えるのか―――? それとも切り上げなければいけない事態が起こるのか―――? 休暇の結末はどうなるか分からないが、とにかく佐藤の最後は―――死亡か生死不明になると思う―――。
佐藤は作中では1話を除き、人を殺していない―――。が、それまでの6年で71人を仕事で殺している―――。漫画として因果応報無しで「殺し屋の主人公が更生して元気に一般社会に戻りました―――」をやるんだろうか―――? これは作者の考えにもよるが・・・・
若頭に佐藤のしている仕事の事は「脳ミソごとぶっ飛んだヤツがやる仕事や――― 俺ら裏稼業のさらに闇のクソ溜めの部分や―――ッ!!」と言わせている―――。
これは作者も同じ考えなんだろうか―――?
作者が大変なことになった「るろうに剣心」は人斬りだったのが更生して不殺を掲げて戦っている―――。デスノートの主人公の月は、自分の勝手な基準で人を殺し自分の正体を探る人を殺したりと私情に走ってしまった結果、最後には死んでしまった・・・・。
じゃあ佐藤は―――?
佐藤が違うのは自分の意思でその道を選んだのではなく、幼いころから殺し屋として育てられた事―――。そこで上記した佐藤の拾われた経緯や育てられた環境が描写されれば、結末が分かる材料になるかもしれない―――。
だからまだ「一般社会に馴染んで普通の生活をおくることになりました―――」となってもおかしくはない―――。が・・・誰かを庇ってという形になって、佐藤が変われたけれど深手を負うとなるんではないか・・・・? 『ザ・ファブル』(寓話)と題名をつけるだけあって、因果応報は描かれるのか―――?
まぁ外れても文句は言わない―――。
因果応報は無しかよぉ―――! 殺し屋が幸せな生活をおくってもいいのかぁ―――!?と文句は言わない―――。
だって・・・・
だって―――・・・・
ヒマな時にふと考えたことなんだもの――――
こんにちは。
考察面白いですね。
最後のヨウコで笑いましたw
昨日、『ドクターX』を観て思ったんですが、ボスって大友康平に似てません?
ファブルを実写化するなら!ボスはぜひ大友康平で!
と勝手に思いました。
ミサキに連絡先書いたメモを渡した、キックボクシングの男のことは気になってました。
どうも完全に忘れられてるような。。。
なんらかの寓意を持たせたラストになるというのは同感です。
単純な最終回にはならないでしょうね。
ファブルはアニメ化よりは実写化のほうが実現しそうですね。
その際にはボス役に大友康平はイイんじゃないですか?
そういえば実写化になると「―――」を表現するために
役者は間をとった演技をすることになるんですかね―――?
実写版
佐藤明役 (候補者)松山ケンイチ──松田龍平───池松壮亮───綾野剛───佐藤隆太│
ボス役 (候補者)岩城滉一 ───舘ひろし───寺島進───大杉漣───近藤正臣│
海老原役(候補者)西田敏行──奥田瑛二―――高橋英樹──―北大路欣也───三浦友和───田山涼成───中尾彬───松平健│
佐藤ヨウコ役は思いつかない――――。
佐藤役…… 山田孝之
洋子役…… 紅蘭
ボス役…… 魔裟斗
海老原役… 永瀬正敏
組長役…… 松本仁志
岬役…… 筧美和子
どうでしょう?!いい線いってますか(笑)
佐藤が殺しを辞められずにボスと対決
ーー寓話『蛙と蠍 』エンド
その時再三ピンチを救ったミサキに最後に助けられる
ーー寓話『ライオンと鼠』エンド
って感じですかね〜〜
既にコメントであるかもだけど、ファブルとルーマーのボスは同じだったりしてーーー。
殺し屋を殺すより管理する方が楽だから、中途採用専用のルーマーが出来たとか妄想してるーーー。
ファブルや京極夏彦作品で多用されている『─』は恐らく『罫線』だ── 伸ばし棒(『ー』)ではない── こうすると、伸ばし棒の間の空間が生まれないっってワケだな── 無粋な指摘だったかもしれないが── まァ──気になっただけだ──