【ザ・ファブル】173話「15分10万円の男・・・・。」高額な分給で紛糾前の暇潰しにされる男・・・・。

砂川を若頭にさせようと、ファブルの山岡が暗躍する太平市。
中国から呼び寄せたファブル・ユーカリによって、砂川を目の敵にしている真黒組幹部の水野からアジトを手に入れた山岡。

あらすじ

倉庫にあったフェアレディZで太平市を流すユーカリ。

信号待ちをしていると、前の横断歩道をミサキが渡っていく。

ユーカリは、山岡が壁に貼ってあった写真の女だと気づく。

アジト

マツ「連れてきました―――」

マツがアジトに目隠しをされた二人の男を連れてきた。

マツ「目隠しを取っていいぞ」

目隠しをとった男「倉庫・・・・？」

山岡「君らか―――　地下格闘技の優勝者は―――」

地下格闘技の男「アンタか？　総合の練習相手してほしいってのは―――　言っとくが―――総合ってのは、ほとんど喧嘩やぞ」

山岡「俺じゃない―――」

そこへユーカリが戻ってきた。

マツが倉庫のシャッターを開け、車ごと入ってくるユーカリ。

山岡「コイツの相手をしてくれ―――」

地下格闘技の男「15分で10万って聞いてるけどマジか―――？」

山岡「二人で30分で20万―――！　キャッシュで払う―――！」

ユーカリと地下格闘技の男はオープンフィンガーグローブを嵌めて、殴り合う。

地下格闘技の男のパンチがユーカリの顔に入り、ユーカリが地面に肘を付く。

そこへすかさず地下格闘技の男がチョークスリーパーを決め、ユーカリはタップしてギブアップする。

地下格闘技の男「まだまだやなぁ―――　ドレッドくん～」

「まいった」と言うユーカリの腹に蹴りを入れる地下格闘技の男「ボディーはもっと鍛えとけ―――　基本やぞ～」

山岡「いいね―――　手荒だがこれでウチの息子も強くなる―――　ボンボン育ちはこれだからなぁ～」

痛がり、地面で寝たままのユーカリ。

山岡は男達に金を渡す「約束の20万！　よかったら明日も頼みたいな」

了承する地下格闘技の男達。

「息子がこっそり練習しているから、この場所は秘密にしてくれ」という理由で、二人に再び目隠しをさせる山岡。

マツに連れられて、送り出される地下格闘技の男。

ソファに座るユーカリ。

山岡「どうだった？　あの二人―――」

ユーカリ「まぁ―――俺が本気でやったら6秒かからねえよ　なんであんな二人をマツに用意させたんだ？」

山岡「明日には中国からアイツが帰ってくる―――。砂川が若頭にな決まるまで―――暇潰しのオモチャがいるだろう～」

ユーカリ「確かに―――」

ユーカリは車で街を流していた時に、写真の女を見たことを報告する。

山岡「どっちだ？　毛の茶色いほうか―――？　黒いほうか？」

ユーカリ「黒いほう―――」

山岡「いい女だろう～　純真そうでヒロインタイプだ―――」

その流れでユーカリは、壁に貼られた写真の中で佐藤明だけ顔写真がない理由を聞く。

山岡「あ―――　俺もまだ会った事がない―――」

ユーカリ「じゃあ顔を合わせられない理由は―――？」

山岡「恐ろしく勘がいい―――　らしい―――」

ユーカリ「―――て事は同門だな・・・・　ボス直系だろ？」

山岡「フッ！　おまえも勘がいいな～」

ユーカリ「だからわざわざ中国から俺ら二人を呼び戻したってか―――」

山岡「2対1なら間違いない―――」

ユーカリ「おいおい―――　もう少し俺も当てにしてくれよ～　本物がどっちかって―――俺一人で証明してやる。いったいどんな面してんだ・・・・　佐藤明―――・・・・」

元のアジト

二郎が使っていたアジトで、マツが壁に貼られた写真を剥がしている。

そこへ誰かが扉を開けて入ってくる。

入ってきた男はマツを見て

「誰だ―――　おまえ・・・・」

感想

今号のヤンマガで『ザ・ファブル』の映画化発表があるかと思ったが、無い・・・・。（関連記事：映画化【ザ・ファブル】実写化される男・・・・。）次号では『中間管理職トネガワ』と『BackStreetGirls』のアニメ化特集みたいだな・・・・。公開はまだまだ先だからいいのか～？

50歳で社長の男・・・・。

ユーカリに目撃され、山岡からは「ヒロインタイプ」と呼ばれたミサキ―――。ミサキはどうやら巻き込まれてしまうみたいだなぁ・・・・。ミサキが巻き込まれるということは、オクトパスの田高田社長も巻き込まれるのか―――？　貝沼のことがあったけど―――引っ越しして心機一転、ベッドに寝ることで腰の調子も良くなって、飲み友の洋子も出来て、新たにバイトを雇おうか？と上向きになってきたのに・・・・。

15分で10万円を受ける男達・・・・。

ユーカリはパンチをアゴに喰らってるけど、スリッピングアウェーで衝撃を流しているな―――。

ユーカリの目がちゃんと拳を見ているし―――。ボディに喰らった蹴りも芯を捉えてなかった―――。それに気づかない地下格闘技の男は・・・・目隠し取っても相手の実力は見えていなかったようだな―――。所詮、表でやれない奴だから実力もこんなもんか～？　実力あるなら表でやって大きく稼げるからな―――。でも西日本のキックボクシングのチャンピオンになった奴が、真黒組の高橋からの依頼を受けてたな・・・・。そういえばあの時のギャラは数分で5000円だった・・・・。今まで『ザ・ファブル』に出てきたキャラが貰ったお金は―――

兄さん圧倒的薄給―――！

で、地下格闘技の男を連れてきてオモチャにする―――？　地下格闘技の男を調子乗らせて、一気に落とすのか～？　ドラマティックに天国から地獄～？　地下格闘技をしている奴なら―――15分（総合の試合5分３ラウンド）で10万円も貰える仕事を受ける奴なら―――地下格闘技の他にも危ないことをやっているだろう―――。消されても怪しむやつは少ないだろう―――。
山岡「最悪死んでも文句は言わない―――」は―――

ユーカリへの言葉と見せかけて、あの二人に向けて「死ぬようなことがあっても文句言うなよ」という意味か―――。10万円という目隠しで

数秒で記憶できる男・・・・。

山岡が「勘がいい」と、警戒して近づかない―――山岡でも気配を消せずに見抜かれてしまう相手―――ということは同じ組織の奴でもボス直系の奴だと気付くユーカリ―――。記憶力だけでなく勘もいい―――。さらに銃の腕前に、格闘センスもある―――。でも中国から呼び寄せたもう一人より劣るのか―――。

居残りで中国の男・・・・。

こいつがもう一人のファブルか―――

ごついな―――。骨太な感じ―――。身長がありそうな感じもする―――が、この一コマだけしか描かれていないし、目安になるものがないからまだ分からないけど―――。

コイツは中国で後始末を任されていたけど―――それは色々な揉め事の後始末だから、戦闘能力以外の事後処理能力を求められていたから残された。のではなく―――ユーカリより強いから一人で残されていたのか―――。ユーカリが山岡に言った「もう少し俺も当てにしてくれ」から―――ユーカリより強くて、山岡もコイツを頼りにしている事が分かる―――。

好奇心が体中蔓延の男・・・・。

山岡は「2対1なら間違いない―――」と言っているが、洋子の存在は計算に入れていないのか―――。まぁ洋子は最近鍛えだしたが、中国で前線に出ていたユーカリに勝てるとは思えないし・・・・。やはり佐藤が一人で二人を相手にするのか―――？　佐藤は今まで2対1でも「フードとコード」や「宇津帆と鈴木」は格下だったのであっさり片付けた―――。でもファブル二人相手でも勝てるのか―――？　今まで楽勝だった佐藤に初の苦戦がくる―――？　本気の佐藤が観れるなら―――

クロも15分10万以上の金を出すだろう―――。山岡は感動巨編のクライマックスにコレをもってくる予定か―――？　ファブル同士が本気でやり合うところを観るのは、山岡の好奇心を満たす最高のボーナスとなるだろう―――。