大阪に戻ってきた佐藤はミサキと新婚生活を始め、レンタルおっさんの仕事を始めていた。大西公園でボディガードの依頼を済ませたが、後日にその女性は他のレンタルおっさんを利用していて、偶然居合わせた佐藤の悪口を言っていたのだった。
遅れて帰ってきた洋子はアザミ達に挨拶を済ませ、田高田社長と飲みながら話をすることに。
クロが紅白組のチンピラに絡まれて、その後に難癖を付けられてきたが、海老原はドライブレコーダーのSDカードを紅白組の松代に突きつけて処理したが・・・・。
あらすじ
オクトパス
田高田社長と再会した洋子は、飲みながら話をしていた。
オクトパスの経営は苦しいがアザミとユーカリを放り出す事は出来ないという話。田高田社長は20代の頃に結婚していて、現在はバツイチだったという話。洋子の男運の話。
佐藤とミサキの部屋
佐藤とミサキは日課の立体パズルを作りながら、今日あった出来事を報告しあっていた。
佐藤が大西公園で以前仕事を受けた女性が佐藤の事を「頼りなかった」と悪口を言われた話をする。佐藤は弱者に見られた事で喜んでいたが、ミサキは悔しがっていた。
ミサキ「好きな人がね・・・ そんなふうに言われるのは・・・・ やっぱり・・・・・ 良い気はしないよ アッくんがもし誰かからアタシの悪口を聞いたらどう思う?」
佐藤「とりあえず――― 跡を尾けるかな」
ミサキ「尾けちゃ ダメね! そしてその後はもっとナシ! 気になったら それでいいの!」
立体パズルの今日のノルマは終わったので寝ることにした・・・・
紅白組
松代はペントハウスのベランダで映像を見ていた。
そこに高辺(川萩と一緒にクロを襲った男)が呼び出されて駆けつけた。
高辺「高辺です!! おまたせしました!」
松代「まあ 来てみ――― これ 見てみ―――」
松代が見ていたのは、川萩と高辺がクロを襲っていた映像だった。その映像にはもう一人の人物が映っていた。
松代「ここにホラ―――俺が聞いてなかった登場人物がひとり―――! この女はなんや?」
高辺「この女は―――たまたま通りかかった女で・・・・ 別に・・・言う必要もない・・・かな・・・と・・・・」
松代「あ~ そう~」
松代は映像に写っている女の動きに引っかかっていた。
松代「この女が―――何者か調べ入れろ! 会ってみたい―――」
悪巧みを考える松代「静か~に派手なケンカしよや 海老原くん――――」
感想
論じる男・・・・。
53歳・田高田社長の人物批評―――
「アザミは何かとすぐ泣くし―――」
まだ泣いて誤魔化す方法使ってんのか―――。レンタルおっさんの時にも使っていたが、日常で付き合いがある人にもまだ使っている・・・・。田高田社長が、アザミが本当に泣いているわけではないと見抜けないのは―――アザミの嘘泣きが上手過ぎるからなのか―――社長の目が曇っているからなのか―――。
「ユーカリは なんか世の中ナメたようなとこあるからな―――」
まぁなんとかなるやろ~って感じの楽観主義か―――。今一歩、詰められない所があるということか~? ビリヤードを決めきれない、集中しきれない部分がある―――。佐藤に秒殺された過去があるのに、洋子と二人がかりなら一発は入れられると楽観してしまうこともあった―――。辛酸をナメてしまったが・・・・。
「洋子は男運が無い顔やな!」
顔つきを見なくても―――飲み友達が50超えたオッサンというとこで男運が無いのは分かりまくり~。
そしてその田高田社長は「結婚はもうコリゴリやな・・・・ 20代の頃な――― いろいろあるがな~」
やはりバツありか―――。そんな感じはしていたが、子供はいないのか―――。クリスマス会での狸寝入りしていた洋子の運び方や布団の被せ方は、以前に子供の世話をした事があるような感じだったので、別居したが子供は居る!と見抜いたつもりだったが―――。俺の、人を見抜く目は曇っていた・・・・。
論じる女・・・・。
以前ボディガードをした女性から頼りないと言われた佐藤は喜んでいた「俺はかなりの弱者に見えるらしい――― ふふふ」
未だに強さの気配を消せることを喜んでいるんだろう―――。人を欺いて「実は強いのに~」と、人には知られていない力があるのを秘密にしていることも楽しんでる―――? 周りからはバカにされるけど「実はスーパーマンなんだ~」みたいな―――。バラしてみたらどんな反応するんだろう?というイタズラを楽しむような気持ち―――。ちょっとずつ変わってきている―――。レンタルおっちゃんの仕事の影響もあるだろうが、毎日のミサキとのこういう会話の影響が大きいだろうな―――。以前は”ふつう”の生活をすると言いながら、酔っぱらいの女と住んでいたし・・・・。
佐藤の悪口を言われて悔しがっているミサキを不思議がる佐藤―――。ミサキから「誰かからアタシの悪口聞いたらどう思う?」の返答が「とりあえず―――跡を尾けるかな」
こわ―――。アッくん怖いわ~。悪口言っていた奴を見つけたら、尾行するのが「とりあえず」する事なのか―――。ミサキに害がありそうな人物としてマークするのか~? ヤル気はさすがに無いだろうけど・・・・。ジャッカル富岡の悪口を聞いたらどうなるのか興味ある~。
佐藤の「跡を尾ける」発言はミサキはなんだかんだで嬉しかっただろう―――。内心「ふふふ」や~。田高田社長の「本当に幸せそうや―――」は間違っていなかった―――。
演じる女・・・・。
松代は海老原から受け取ったSDカードの中身を見ていた―――。中に入っていたのは海老原が言っていた通り、クロが襲われている時の、ドライブレコーダーで撮られた映像だった―――。
海老原が渡したSDカードはドライブレコーダーの映像ありか―――。洋子が映っているのに渡してしまったか―――。やってもうた~。映像だけだと暗くて特定するのは難しいが、川萩と高辺は洋子の顔を見ている―――。洋子はマスクをしたままなら誤魔化せたかも知れないが、外していた・・・・。川萩だけなら洋子の顔を知っている奴はいなくなるが―――まだ高辺がいて、高辺はまだ紅白組に居ることを考えたら・・・・。でも海老原は映像を出さないわけにはいかなかったし、洋子はあの時クロを放置しておくわけにはいかなかった―――。人と人の関わりは―――時にはややこしい事になってしまう―――・・・・。
川萩達は「女にやられた」と言うのは恥ずかしいから黙ってたんだろう―――。それなら2対1で負けたというほうが―――クロはケンカ負け無しだった頃もあるというのもあって、さらに現在はボクシングジムに通っている―――言い訳できる―――。実際に対峙していると洋子の強さは分からなかったが、松代のように客観的に見ると体の動きが違うと―――”ふつう”じゃない―――!と。そもそもケンカしている―――というかクロが木刀でボコボコにされている所に通りがかった洋子が、逃げずに寄って行っている形になっているので”ふつう”とは違いすぎる―――。
それを蛯原は予測してなかったのか―――? 渡す前に当然映像は確認していると思うが・・・・。洋子の顔が映っていなければ、洋子の裏の顔もバレないと―――? 川萩がすでに女の事は報告していると判断した―――? そうだとしても洋子から寄って行っている事は引っかからなかったんだろうか―――? 裏の顔を知っていることで、ケンカに近寄っていく洋子を不思議に思わなかったのか―――?
海老原は洋子に注意が行くと気づかなかった―――。
そして松代に目をつけられた―――。
そもそもクロが不意打ちされていなければ―――
それより佐藤に仕事を頼まれて大阪に帰ってくるのが遅れていなければ―――
結局―――洋子に―――
男運無いやん―――!! この洋子の自信は いったい・・・なんや?
みそさん、こんにちは。
洋子、タコちゃんに脈あり!?と思ったのは私だけじゃないはず!!
洋子をめぐる話中心になっていくのかな?
楽しみでなりません。
こんにちは。
全く同じこと思いましたw
「釣り上げたれ!」のとこなんか、
すごく意味ありげな目で、タコちゃんを見てますよね。
「(20代の妻帯時じゃなく、50代でも独身のタコちゃんと知り合えた私は)男運あるよー」と言ってるように釈れました。
ちなみに、田高田社長がバツイチっていう設定、
第一部のどこかですでに出てた記憶があるんですが、記憶違いかな?
よーこはファザコンではないと思うがパパ好きだったからなー
酔わせてからのはあるかも知れんw
緊張感を持たせるには揉め事が一番
読書を飽きさせないようにするには遺恨火種が一番
ようこの映像を渡すなんてあり得ないわ!
ミサキ、なんだか関西弁薄いね